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フリーターの女性が抱える悩みやリスクを解消する“5つのコツ”をご紹介

フリーターの女性が抱える悩みやリスクを解消する“5つのコツ”をご紹介

2024/4/26 更新

  1. ■目次
    1.フリーター(非正規従業員)の女性は、全労働者のうち1432万人に
    2.フリーター(非正規従業員)の道を選択した理由は、人それぞれ
    3.正社員(正規雇用)の約半分が、年収400万円以下
    4.フリーター(非正規従業員)の41%が、年収100万円未満
    5.フリーターの女性が“次の一手”を切り開く5つの方法
    ・フリーターの女性の“次の一手”になる方法① 将来、就職したい業種や企業で働く
    ・フリーターの女性の“次の一手”になる方法② 正社員登用制度がある職場で働き始める
    ・フリーターの女性の“次の一手”になる方法③ 資格やスキルを武器に、キャリアアップを図る
    ・フリーターの女性の“次の一手”になる方法④ パソコンなどの実践的なITスキルを習得する
    ・フリーターの女性の“次の一手”になる方法⑤ 目線を広げて、サービス業を見つめ直してみる
    6.フリーターを続けている女性の“あるある”
    7.最大の敵は、「私はもう無理」「私なんか……」というネガティブな思い

フリーター(非正規従業員)の女性は、全労働者のうち1432万人に

まずは、総務省統計局が公表した2022年の「労働力調査」(下表)を見てみましょう。 15~24歳の非正規従業員数の全国総数(男女)は267万人になり、25~34歳の非正規従業員数(男女)の全国総数(男女)は233万人にのぼります。

若年層(15~34歳)の非正規従業員数は男女合わせて約500万人の大台に達し、そのうち女性は、半数以上を占める約295万人にのぼる数値が判明しています。

職員・従業員

さらに同調査の「パート・アルバイト」の数値を検証していくと、以下のように年齢・世代に関係なく、女性の割合が男性より高くなっていて、女性のフリーターが非常に多く存在していることがわかります。

  1. パート・アルバイトの「25〜34歳」 → 男性38万人に対し、女性は3倍に近い101万人に
    パート・アルバイトの「25〜34歳」 → 男性25万人に対し、女性は8倍に近い203万人に
    パート・アルバイトの「35〜44歳」 → 男性25万人に対し、女性は12倍に近い293万人に

フリーター(非正規従業員)の道を選択した理由は、人それぞれ

総務省統計局の「労働力調査」の数値からも、20代前半から40代の働き盛りの女性の多くが、「パート・アルバイト」「派遣社員」など非正規雇用で仕事に就いていることがわかりますが、非正規従業員を選択した女性には、次のようなさまざまな理由があるようです。

  1. ●学生時代の就活に失敗し、それ以降ずっとフリーターを続けている
    ●最初から正社員の道を選択せず、自由度の高い非正規雇用を選択した
    ●結婚を機に退職し、家計やこどもの教育費の助けのためにパートとして働き始めた
    ●結婚・出産で一度仕事を辞め、こどもが手を離れたので派遣社員として働き始めた
    ●フルタイムでは働けない家庭の事情により、自由な時間にアルバイトしている
    ●離婚後に生計を立てるため、2つのバイトをかけもちしている

正社員(正規雇用)の約半分が、年収400万円以下

ここからは、フリーター(非正規従業員)がどれくらいの収入を得ているのかに目を向けてみたいと思いますが、フリーター(非正規従業員)の収入を見る前に、正社員として正規雇用されている女性がどれくらいの収入を得ているかを確認しましょう。

前章と同じく、総務省統計局が公表した2022年の「労働力調査」によると、正規雇用(正社員)の女性の収入について以下の数値が明らかになっています。

  1. ●正社員(正規雇用)の女性の約25.6%の年収 → 200〜299万円
    ●正社員(正規雇用)の女性の約25.3%の年収 → 300〜399万円

社会保障完備という魅力がある正社員であっても、その多くの場合、年収400万円以下にとどまっていることがわかりますし、この数字からは「働く女性」の置かれた厳しい現実も垣間見えます。

正規・非正規

フリーター(非正規従業員)の41%が、年収100万円未満

一方の「パート・アルバイト」「派遣社員」をはじめとする非正規従業員の女性は、収入面で非常に厳しい環境に置かれています。

  1. ●フリーター(非正規雇用)の女性の約41.2%の年収 → 年収100万円未満
    ●フリーター(非正規雇用)の女性の約38.2 %の年収 →100〜199万円以下

このなかには、家計やこどもの教育費をまかなうために非正規雇用で働く既婚女性も含まれますが、非正規雇用で働くシングル(独身)の女性の場合、この収入では生活が成り立たないため、バイト先をかけもちしたり、時給のよいガールズバー、キャバクラ、スナック、風俗店などを選択する(選択せざるを得ない)人もいます。

このように、フリーターとして生活しているシングル女性のなかには、「バイト先で出会いもないし、いつ結婚できるかわからない」「正社員募集の広告に応募してもなかなか採用されない」「頼れる人が身近にいなくて生活が苦しい」「将来どうなってしまうのか不安しか感じない」「実家を出たいけれどフリーターでは自立できない」など、身動きがとれないなかで不安を募らせている人が多くいます。

フリーターの女性が“次の一手”を切り開く5つの方法

フリーターの生活を長く続けていた人のなかには「このままじゃだめ!」「きちんと自立したい!」という思いをバネに、資格の勉強を新しく始めたり、正社員への登用を目標に新たな働き先を探すなど、不安を解消する“次の一歩”を踏み出した人もいます。

低賃金(収入)であり、さまざまな不安を抱えるフリーターの女性が取り組んだ“次の一手”には、どのような方法があるのでしょうか。ここからは、比較的取りかかりやすい5つの方法をご紹介します。

フリーターの女性の“次の一手”になる方法①
将来、就職したい業種や企業で働く

例えば、美容系、アパレル、福祉・介護、接客・飲食業、教育関連の企業などで将来は正社員として働きたいと考えている人であれば、自分が将来働きたいと思っている業種や企業・店舗に的を絞り、まずは非正規雇用でスタートを切ることも、キャリアアップを図るひとつの有効な方法です。

この方法では、次のポイントが重要になります。

  1. ●社員登用制度があるかどうか、事前に確認する
    ●採用時に「ゆくゆくは正社員になりたい」という希望をきちんと伝える。

フリーターとしてスタートをきり、ゆくゆくは正社員に……という2ステップを踏む方法は少し遠まわりのようにも思えますが、次の効果も期待できます。

  1. ●自分がその業界・仕事に向いているかどうか、適性を知ることができる
    ●実践的な仕事内容と経験を身につけることによって、即戦力としての評価が得られる
    ●正社員になりたい希望を明確に伝えることで、業界内の企業を紹介してくれる可能性も高まる

フリーターの女性の“次の一手”になる方法②
正社員登用制度がある職場で働き始める

どんな業種や企業が自分に合っているかわからないけれど、将来は正社員として働きたい……と考えている人であれば、これまでにアルバイト・パートだった人を正社員に登用した実績がある職場で働き始めることも有効な方法です。

そうした職場では、アルバイト・パートとして働き始めた人の適性や働きぶりを確認したうえで、正社員に登用するケースが多いといえますので、面接時に「いずれは正社員になりたい」という希望をきちんと伝え、職場の人とコミュニケーションを深めながら、真面目に仕事を取り組みましょう。

フリーターの女性の“次の一手”になる方法③
資格やスキルを武器に、キャリアアップを図る

例えば、慢性的な人手不足が深刻化している福祉・介護業界では、多くの非正規雇用の事務職やスタッフが働いています。非正規雇用で働く人たちのなかには仕事と平行してケアマネジャー、社会福祉士、介護福祉士、介護事務、認証介助士などの資格取得の勉強を始め、有資格者になった段階で正社員として新たなスタートをきった人も多くいます。

そのほかにも、非正規従業員として働きながら夜間課程がある学校に通い、理学療法士や作業療法士、メディカルトレーナー、スポーツトレーナーなどの資格を取得し、有資格者であることを強みにフリーターから正社員、もしくは個人事業主へと転身を図った人もいます。

資格   

フリーターの女性の“次の一手”になる方法④
パソコンなどの実践的なITスキルを習得する

フリーターを続けながら、空いた時間を有効活用してITスキルアップ講座でパソコンスキルや、プログラミング技術などの講座を聴講し、専門スキルを習得することもフリーター生活から脱出する有効な方法です。

例えば、アパレルや飲食業などでアルバイトを長年続けていた人が、ゲーム業界でプログラマとして新たなスタートをきったという実例もありますし、大手メーカーの大規模工場で備品・在庫管理などITスキルが必要な事務・会計・人事アシスタントに転身した人もいます。

そのほかにも、マスコミ・出版・官公庁等の分野でITスキルが求められるデジタル資料の作成や、商社・金融・教育の分野で営業アシスタントやIT事務など、フリーター時代にアパレル、飲食・接客業働いていた人がまったく異なる分野・業界で採用され、転身を成功させた人もいます。

また、IT分野で資格を取得したいと考えている人は、国の「教育訓練給付金制度」などの支援制度を活用するとよいでしょう。「教育訓練給付金制度」は厚生労働省の指定する講座を受講し修了した場合、支給要件を満たした人に、すでに支払った入学金・受講料の20~70%に相当する額(上と限48万円)がハローワーク(公共職業安定所)から支給されるというものですので、事前に制度について確認するようにしましょう。

フリーターの女性の“次の一手”になる方法⑤
目線を広げて、サービス業を見つめ直してみる

ひとくちにサービス業といっても裾野は広く、さまざまな業態がありますが、コミュニケーション能力が高く、人と接することが好きな人であれば、ホテル・旅館等や旅行代理店などの観光産業に視点を広げてみるのも有効な方法です。

観光産業をはじめとするサービス業は総じて人手不足にあり、さらに昨今のインバウンド効果もあり、ホテルや旅館では、アルバイトとして働いた後に正社員に登用されるケースも非常に多くなっています。また、サービス業界で長く働いていた人は、過去の経験や強みが評価される可能性が高いですし、日常的な英会話ができる人は優位な条件で正社員に採用される可能性も非常に高くなっています。

適性を見きわめるために最初はアルバイトとしてスタートをきったとしても、観光産業での販売職、サービス業、接客業、飲食業、ドライバー業は仕事に従事する時間が長い傾向にあることから、収入が安定するという魅力があるといえるでしょう。

フリーターを続けている女性の“あるある”

欧米諸国から後れをとりながらも、日本国内では平成の頃から男性の育児参加や家事の分担などの意識の高まりによって、出産・育児後にキャリアアップを図る女性が増えてきています。

でも、こうした取り組みは一部の大企業に限られた話であるのも事実。中小企業などに勤める女性のほとんどが、いまだに同期の男性と比較して給料が安い、責任ある仕事を任せてもらえない、結婚・出産後に仕事を続けていくことが困難……といったジェンダーギャップの問題に直面しています。

こうした問題に加えて、さまざまな理由でフリーター(非正規従業員)の道を選んだ独身女性は、さらに厳しい環境に置かれているといえます。でも、迷いや不安を抱えながらもフリーターをずっと続けていると、当初は予想もしなかったさまざまなリスクが身に降りかかることを、しっかり理解しておくことが大切です。

あるある   

最大の敵は、「私はもう無理」「私なんか……」というネガティブな思い

20代のうちは、「まだ人生にはたくさんの出会いやチャンスがある」「いつか素敵な人と出会って結婚したい」など夢や希望にあふれていますが、30代、40代と年を重ねるうち、20代のときには予想もしなかったリスクに直面することになります。それは例えば……

  1. □ 年齢が理由とはっきり言わないが、長く勤めた勤務先から辞職を促された
    □ バイト先の社員やスタッフが自分より年齢が低く、働きづらくなった
    □ フリーターだと自己紹介したら、彼氏の親から怪訝な表情をされた
    □ このまま結婚もできず、こどもも持てないのかと、不安ばかりが募る
    □ 労災保険に未加入だったため、バイト中のケガの治療費が実費だった
    □ マンションを購入しようと思ったが、フリーターなのでローンが組めないと銀行から言われた
    □ 結婚相談所に行った際にフリーターは条件が悪いと説明され、登録を断られた
    □ 貯金をする余裕がまったくなく、老後が心配になってきた

—— フリーターの状態をずっと続けていると、金銭的リスク、精神的リスク、結婚・出産へのリスク、老後のリスクなどのさまざまなリスクが一気に身に降りかかる可能性が高まります。

今回ご紹介した「フリーターの女性が就職する5つの方法」のなかで、自分がとりかかりやすいものを選んで、まずは小さな一歩でもいいので前進するための行動を起こしましょう。「私はもう無理」「私なんか……」というネガティブな心の状態をリセットするためにも、“現状を打破”する新たな道を切り開いていってくださいね。

ネガティブ   

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