期間工でも副業は可能?期間工が副業するメリットや注意点について

2024/6/13 更新
期間工は副業しても問題ないのか?
ここ近年、政府では働き方改革の施策のひとつとして、会社員の「副業」を推進しています。これを受けて、正社員の副業を解禁する会社が徐々に増えていますが、期間限定で働く期間工も副業は可能なのでしょうか。
結論から言うと、基本的に期間工は副業しても問題はありません。正規雇用の正社員の場合、会社によってはまだ副業が認められていない場合もありますが、期間工は非正規雇用の期間従業員となるため、原則として副業可能な場合が多いのです。
ただし、会社の就業規則で従業員の副業を全面的に禁止している場合、期間工であっても副業はできません。よって、期間工として働きながら副業を始めようと思ったら、まず会社の就業規則をチェックして、副業の可否を必ず確認しておきましょう。
期間工が副業する際の注意点について
次に、期間工が副業する際の注意点や、気を付けたいポイントについて解説します。
副業可能かどうか事前に確認する

先述した通り、会社によっては就業規則で副業が禁止されている場合もありますので、勤務先の会社が副業可能かどうか確認しないまま、自分の判断で勝手に始めるのは絶対にNGです。副業禁止にも関わらず、副業していることが会社に知られた場合、始末書を書かされたり、何らかのペナルティが科されたりする可能性があります。副業を始める前に就業規則をしっかり確認することはもちろん、不明な点や疑問などがあれば、職場の上司や労務担当者に相談するようにしましょう。
本業をおろそかにしない

副業に力を入れ過ぎて、本業(期間工の仕事)がおろそかになってしまっては本末転倒です。日々の業務に身が入らず、作業の精度やスピードが落ちたり、うっかりミスをしたりといったトラブルが続くと、職場での信用を失うだけでなく、思わぬ事故やケガにつながる恐れもあります。もちろん、副業する・しないに関わらず、つねに一つひとつの作業を確実にこなし、手を抜かず真剣に取り組む姿勢を忘れないことが重要です。
日々の体調管理をしっかり行う

副業が忙しいせいで体調を崩し、欠勤・遅刻・早退などで本業のシフトに穴を空けてしまうのも考え物です。副業を始めたら、忙しくても睡眠時間をしっかり確保し、栄養バランスを考えた食事を摂るなど、これまで以上に日々の体調管理を心がけることが肝要です。
また、期間工は夜勤を含む交代制勤務の職場が多いため、副業する時間のやりくりをうまく調整しないと、昼夜の生活リズムが乱れて体調を崩す恐れもあります。よって、期間工が副業する際には、日々の生活リズムをキープしやすい在宅ワークや、交替制勤務のシフトに影響が出にくい休日のみのアルバイトなどを選ぶのがおすすめです。
体力を消耗する副業は避ける

基本的に期間工の仕事内容は、体力を要する力仕事や立ち仕事が多い傾向にあります。そのため、副業でも体力的にキツい重労働をしていると、肉体的な疲労が慢性化して身体を壊す可能性があります。たとえば、体力の消耗が激しい建設現場の肉体労働や、立ち仕事が多い飲食店でのアルバイトなどは、期間工の副業としては避けた方がいいでしょう。
期間工が副業するメリット
空いた時間を有効活用できる副業ですが、期間工が副業する主なメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
新たなスキルが身につけられる

未経験から始められる期間工の仕事は、決められた製造ラインで行う単純作業が中心となるため、担当作業以外の特別なスキルが身につけにくい傾向にあります。こうしたデメリットを解消できるのが副業です。期間工として働きながらも、空いた時間を活用して副業すれば、期間工では身につけられないスキルを養うことができるのです。
たとえば、初心者でも始めやすいプログラミングや動画編集、Webライティング・デザインなどの副業は、IT系やクリエイティブ系のスキルを養うことに役立つでしょう。ただし、未経験でもできる一般的なアルバイトの場合、任せられる業務が限られるため、特別なスキルを身につけるのは難しいかもしれません。
収入源を増やせる

期間限定で働く期間工は、短期間で高収入を目指せるのが魅力ですが、同じ会社で期間工として働ける期間(契約期間)は、最長2年11ヵ月までと定められています。そのため、期間工の契約期間が終了すると退職して、次の仕事を一から探さなくてはいけません。また、会社の業績や景気が思わしくなければ、契約途中で解雇される可能性もゼロではありません。
こうしたリスクに備えて、副業で収入源を増やしておけば、契約終了後も副業を続けながら、次の仕事探しや資格取得などに余裕を持って取り組めるでしょう。
転職に生かせる可能性がある

副業で学んだスキルが、転職する際に生かせる可能性もあります。たとえば、ブログラミングを学べる副業をしておけば、システムエンジニアやプログラマーなどのIT職にチャレンジできるでしょう。また、先述したクリエイティブ系の副業であれば、ライターやデザイナー、Web制作などクリエイターへの転職も目指せます。
また、副業で身につけたスキルや職種によっては、フリーランスとして活躍できるチャンスもあるでしょう。このように、副業の経験がキャリアの選択肢を広げてくれることもあるのです。
期間工におすすめの副業は?
では最後に、期間工が比較的始めやすい副業を、3つのタイプ別に紹介します。期間工として働きながら副業を始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
スキルが身につく在宅ワーク

期間工をしながら副業でスキルを身につけるなら、先述したプログラミングや動画編集、Webライティング・デザインなどの副業がおすすめです。これらの副業は、パソコンとネット環境があれば作業できる仕事も多いため、寮や自宅で手軽に始められるのもメリットです。
また、自分のブログなどで広告主の商品を紹介して報酬を得るアフィリエイトも、在宅でできる副業として人気があります。Web制作の知識やライティングのスキルが身につくうえ、少額の費用があれば誰でも参入できるのがメリットです。ただし、継続的に収入を得ていくためには、掲載情報を頻繁に更新してSEO対策を行うなど、サイトの運営管理を適切に行う必要があります。
スキマ時間を活用できるアルバイト

期間工の勤務時間外や休日など、スキマ時間を活用してサクッと稼ぎたい人は、単発の日雇いアルバイトがおすすめです。単発の日雇いであれば、毎回決められた日時のシフトに入る必要がないため、期間工とのダブルワークも比較的スムーズにできるでしょう。また、期間工の長期休暇(年末年始やゴールデンウィークなど)に、何日かまとめてアルバイトをすれば、ちょっとした収入アップも目指せます。
単発の日雇いアルバイトは種類も多く、工場や物流倉庫、イベント会場、引っ越しなどの作業スタッフ、デリバリーサービスの配達員など、さまざまな仕事があります。とくに、クリスマス・お正月などの季節商品を製造する工場や、お歳暮・お中元などを配送する物流センター、年賀状を扱う郵便局などでは、そのシーズン(繁忙期)になると、期間限定のアルバイトを大量に募集するので狙い目です。特別なスキルを身につけるのは難しいですが、未経験でも気軽に応募できるので、興味のある仕事にトライしてみるのもいいでしょう。
投資全般

副業とはややニュアンスが異なりますが、株式投資やFXで資産を増やすという方法もあります。最近はネットで取引できる投資商品も多いので、パソコンやスマートフォンを使って気軽に始める人も多いようです。
ただし、株式投資やFXを始める際には、そのリスクをしっかり認識しておくことが重要です。投資取引は基本的に元本が保証されないため、場合によっては大きな損失を被る可能性もあるからです。運用方法を勉強しながらコツコツと続けることで、堅実に資産を増やしていく……という長期的なスタンスで、じっくりと取り組むことをおすすめします。
まとめ
今回は、期間工が副業するメリットや注意点、おすすめの副業などをまとめて紹介しました。
記事中でも解説したように、期間工が働きながら副業することで、今後に備えたさまざまなメリットを得ることが期待できます。ただし、どのような副業をするにせよ、本業を最優先させることを忘れてはいけません。収入面やスキルアップも大切ですが、期間工の業務に支障をきたさず、自分で無理なく続けられる副業を選ぶことが、何よりも重要といえるでしょう。
期間工をしながら副業したいと考えている人は、ぜひ本記事でご紹介したポイントを参考にしながら、自分に合った副業を見つけてくださいね。
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