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派遣社員はボーナスが出ない?賞与が支給される2つの働き方を紹介!

派遣社員はボーナスが出ない?賞与が支給される2つの働き方を紹介!

2024/6/18 更新

  1. ■目次
    (1)そもそも「ボーナス」って何?
    (2)派遣会社との契約によってはボーナスが支給される!
    【一般派遣(有期雇用派遣)】
    (3)派遣社員でもボーナスが支給される契約を紹介!
    【常用型派遣】
    【紹介予定派遣】
    (4)「同一労働同一賃金」における派遣社員のボーナスとは?
    ・同一労働同一賃金による待遇の決め方を解説
    【コラム】派遣先均等・均衡方式
    【コラム】労使協定方式
    (5)ボーナスの支給は業績によって左右される?
    (6)日本企業で使用されているボーナスの種類を2つ紹介!
    【基本給連動型賞与】
    【業績連動型賞与】
    (7)正社員と派遣社員のボーナスの違いとは?
    (8)【まとめ】派遣社員でもボーナスは支給される場合がある!

「派遣社員はボーナスが貰えない…」
「派遣社員でもボーナスが貰える仕組みはないの?」
「そもそもボーナスって何?」
と考えている方は多いのではないでしょうか。

今回の工場求人ナビでは、

  1. ・ボーナスの意味や種類
    ・派遣社員でボーナスを貰う方法
    ・同一賃金同一労働とボーナスの関係

について詳しく解説します!

(1)そもそも「ボーナス」って何?

そもそも「ボーナス」って何?

ボーナスは、月給とは別に支給される「特別手当」のことで、多くの場合、夏(6・7月)と冬(12月)にボーナスは支給されます、業績が好調だった際に利益を社員に配分する意味合いから「報奨金」とも呼ばれます。

「年功序列型」のボーナスは基本的に一律の計算式によって支給額が算出されますが、「成果主義型」のボーナスは企業の業績や個人の成果をもとに年齢、学歴、在籍年数に関係なく算出されるため、人によって支給額は大きく異なります。

また、ボーナスは法律上必ず支払わなければならないものではなく、契約条件で支給を定めた場合のみ労働条件に加わる特性をもっています。そのため、すべての企業がボーナスを支給しているわけではありません。

さらに、会社の業績や個人・部署の成果がよければ支給額はアップしますし、逆に業績悪化、成果が出ていなければボーナスは支給されないこともあります。その場合、支給されるとしても支給額が低くなることもあります。

(2)派遣会社との契約によってはボーナスが支給される!

そもそも「ボーナス」って何?

一般的には「派遣スタッフのボーナスは時給に含まれていることが多く、そのぶん時給が高めに設定されている」ことが多いのですが、実は、派遣の方式や規定によってボーナスがもらえることがあります。

まずは、最も数が多い【一般派遣(有期雇用派遣)】を見ていくことにしましょう。

【一般派遣(有期雇用派遣)】だとボーナスは支給されない

派遣会社と派遣社員が雇用契約を結ぶ方式を【一般派遣(有期雇用派遣)】といい、【登録型派遣】とも呼ばれます。

【一般派遣(有期雇用派遣)】の特徴は、最初に登録を済ませ、その後、派遣先(企業)が決まった場合のみ派遣会社と雇用契約を結べる点にあります。よって、派遣先(企業)での契約が満了(終了)となったあとは派遣会社との雇用契約は継続しません。※派遣先(企業)での就業期間は最大3年

派遣先(企業)へ派遣されている期間は収入を得られますが、次の派遣先がみつかるまでに時間がかかった場合、その間は収入を得ることができない不安定さがデメリットになりますし、当然ながらボーナスも支給されません。

(3)派遣社員でもボーナスが支給される契約を紹介!

派遣社員でもボーナスが支給される契約を紹介

支給先は異なりますが、派遣社員として働きながらボーナスをもらえる契約方法は、以下の2つになります。

【常用型派遣】

  1. 派遣会社の無期雇用派遣スタッフとして登録
  2. 派遣会社に雇用される
  3. そのうえで、派遣会社の社員として、派遣先(企業)に勤務する

このステップを踏むのが【常用型派遣】です。

【常用型派遣】は、派遣会社と派遣社員が常時雇用関係にあるため、A企業の派遣期間が満了(終了)したあとでB企業に新たに派遣されるまでに2カ月間の待機期間があった場合、待機期間中にも給与が支払われます。さらに、派遣会社と派遣社員が常時雇用関係にあるため、福利厚生などの待遇も正社員に準じています。

当然ながら、派遣会社の社員であるため派遣会社の規定に基づいてボーナスは支給されますが、勤務地、勤務時間を自由に選べなくなる点が【常用型派遣】のデメリットとなります。

【紹介予定派遣】

派遣先(企業)に直接雇用してもらうことを前提に、3カ月から半年の一定の試用期間、派遣先(企業)に派遣社員として勤務する方式を【紹介予定派遣】といいます。

この方式では試用期間満了(終了)時に、派遣先(企業)と派遣社員双方で合意が得られれば、派遣先(企業)の社員として直接雇用されることになりますが、以下のようなメリットがあります。

  1. ・働き(収入を得)ながら、早期の直接雇用をめざせる
    ・雇用先で働くことで、「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防げる
    ・雇用後はその企業の規定にそってボーナスが支給される

一般的に、雇用後は正社員と同等の待遇を受けられますが、派遣先(企業)と合意を得て雇用されることになっても、派遣社員と同等の待遇のまま雇用されるケースや、ボーナスの支給額が正社員と比較して低めに設定されていることもありますので、雇用後にどのような条件で働くかを、【紹介予定派遣】の場合、事前にきちんと雇用後の条件を確認することが重要です。

(4)「同一労働同一賃金」における派遣社員のボーナスとは?

同一労働同一賃金

「同一労働同一賃金」とは正社員、パート、派遣社員に関わらず同一の仕事をしている場合には同一の賃金を支給する考えです。2020年4月1日より労働者派遣法により制定され、派遣社員のボーナスにも影響を与えています。

・同一労働同一賃金によるボーナスの決め方を解説

派遣社員のボーナスの決め方には「派遣先均等・均衡方式」か「労使協定方式」の2つの方式があり、採用している方式によってボーナスの規定が異なります。

【派遣先均等・均衡方式】

「派遣先均等・均衡方式」を採用している場合は、派遣先にボーナスがあれば派遣社員にも賞与が支給されます。しかし、不合理ではない理由があった場合にはボーナス支給額の差分や支払いがないこともあります。派遣先に賞与が無い場合には適用がされません。

【労使協定方式】

「労使協定方式」の場合は支払われる時給の中にボーナスだけではなく諸手当も含まれ、平均賃金と同等以上の支払うというシステムになります。「派遣先均等・均衡方式」と異なり派遣会社によって設定されるため、派遣先のボーナスの有無に左右されないメリットがあります。

【参照】 厚生労働省:同一労働同一賃金特集ページ

(5)ボーナスの支給は業績によって左右される?

ボーナスの支給は業績によって左右される

ボーナスは、月給とは別に支給される「特別手当」のことで、多くの場合、夏(6・7月)と冬(12月)にボーナスは支給されます、業績が好調だった際に利益を社員に配分する意味合いから「報奨金」とも呼ばれます。

「年功序列型」のボーナスは基本的に一律の計算式によって支給額が算出されますが、「成果主義型」のボーナスは企業の業績や個人の成果をもとに年齢、学歴、在籍年数に関係なく算出されるため、人によって支給額は大きく異なります。

また、ボーナスは法律上必ず支払わなければならないものではなく、契約条件で支給を定めた場合のみ労働条件に加わる特性をもっています。そのため、すべての企業がボーナスを支給しているわけではありません。

さらに、会社の業績や個人・部署の成果がよければ支給額はアップしますし、逆に業績悪化、成果が出ていなければボーナスは支給されないこともあります。その場合、支給されるとしても支給額が低くなることもあります。

(6)日本企業で使用されているボーナスの種類を2つ紹介!

派遣会社との契約によって、ボーナスが支給される場合も

企業から支給されるボーナス(賞与)は大きく分けて

  1. ・基本給連動型賞与
    ・業績連動型賞与

の2種類に分類されます。

この見出しではそれぞれの賞与の特徴を詳しく解説します。

・【基本給連動型賞与】

「基本給連動型賞与」は、「基本給×○カ月分」、もしくは「基本給×○%」の計算式に基づいて支給額が算出されます。

この「基本給連動型賞与」は、年功序列を基本とする企業の多くが採用しているもので、年齢が上がる(社歴が多い)ことで基本給が上がるため、30代より40代、40代より50代のほうがボーナスの支給額も多くなります。

また、「基本給×○カ月分」といっても、「基本給×1.5カ月分」「基本給×2カ月分」「基本給×2.5カ月分」などのように企業によって算出方法は異なりますし、そのほかにも在籍10年未満の人は「基本給×1.5カ月分」、10年以上の人は「基本給×2カ月分」……といった基準を定めていることもあります。とくに零細・小規模企業ではボーナスの規定は経営者やオーナーの考え方によって大きく異なる傾向にあります。

・【業績連動型賞与】

最近は、成果やプロセスを評価指標に置き、成果によって個人や部署の報酬(年収やボーナス)を定める欧米式の「成果主義型」企業も増えています。

これらの企業が採用する「業績連動型賞与」は、年齢、学歴、国籍、在籍年数を考慮せず、社員個人、部署、チームがあげた「成果(=結果とプロセス)を評価し、この2つの指標からボーナスの支給額を決めていきます。

同じボーナスでありながら、企業に長く在籍するほどボーナスが多く支給される「基本給連動型賞与」とは違い、「業績連動型賞与」は成果がボーナスの支給額に直結するため、社員一人ひとりがモチベーション高く日々の業務に臨む効果と、一人ひとりが成果を出すことで会社全体の業績を押し上げる効果を得ることができます。

【業績連動型賞与の一例】

業績連動型賞与

(7)正社員と派遣社員のボーナスの違いとは?

正社員と派遣社員のボーナスの違いとは

ボーナスの「基本」が理解できたところで、本題である正社員と派遣社員について解説していきましょう。

同じ職場で同じような仕事をしていても、雇用主(企業)との雇用形態の違いから「正社員」と「派遣社員」に分けられますが、下図のように項目別に違いを比較していくと、条件が異なることがわかります。

正社員と派遣社員のボーナスの違いの図

図の「給与の仕組み」に表したとおり、派遣社員やスタッフの給与形態は「働いた(実働)時間×時給」を基本とすることが多く、まとまった形でボーナスが支給されることはほとんどありません。

というのも、同じ業務を担当するアルバイトの時給が1100円だった場合、一緒に同じ仕事をしている派遣社員の時給は1800円〜2000円超など、総じて高めに設定されていることが多く、この上乗せ分に派遣会社への紹介手数料、ボーナス相当の手当、交通費等が含まれていることによります。

なかには、同時間の残業をした正社員と派遣社員を比較すると派遣社員の月給のほうが金額が多いことも珍しくありませんし、年収で比較しても両者にあまり差がないことも少なくないのです。

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(8)【まとめ】派遣社員でもボーナスは支給される場合がある!

具体的な条件をもとに正社員と派遣社員をすると、給与面では大きな違いがないことがわかりましたし、派遣社員とひとくちにいっても、派遣会社とのさまざまな契約があり、契約によって条件が異なることが理解できたでしょうか。

派遣社員、派遣社員を選択した理由と魅力

—正社員、契約社員ともにメリットがあり、どんな働き方を選択するかはその人のライフスタイル価値観によりますが、契約社員を選択するときに、ちょっとした契約の違いでボーナスが支給される、支給されないという違いが発生することが理解できたでしょうか。

自分らしさを最大限に活かせる働き方を選択できるようにするため、見過ごされがちな違いについて理解を深め、いざというときに正しい判断ができるようにしておきましょう。