紹介予定派遣とは?一般的な派遣との違いや働くメリット・注意点を解説

2025/4/15 更新
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■目次
- 1.紹介予定派遣とはどんな働き方?
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2.紹介予定派遣と一般派遣(登録派遣)の違いは?
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・事前に直接雇用が前提であることを明示
・就業前の書類選考や面接が認められる
・派遣期間が最長6ヵ月で更新されない
・派遣期間中に直接雇用への切り替えが可能
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3.紹介予定派遣で働くメリット・魅力
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・直接雇用される可能性が高い
・自分に合う仕事・職場か見極められる
・未経験でもチャレンジできる
・労働条件の交渉などを派遣会社が代行してくれる
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4.紹介予定派遣で働く際の注意点
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・直接雇用されない場合もある
・正社員として雇用されるとは限らない
・直接雇用後に労働条件が変わる可能性がある
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5.まとめ 新たな選択肢として紹介予定派遣を検討しよう!
紹介予定派遣とはどんな働き方?

派遣社員の働き方のひとつである「紹介予定派遣」とは、派遣先企業に直接雇用されることを前提として派遣される派遣形態のことです。一定の派遣期間中に派遣社員(本人)と派遣先企業が直接雇用契約を結ぶかどうかを検討し、双方の同意が得られれば、そのまま直接雇用の社員(正社員や契約社員、準社員など)として働くことができます。
ただし、紹介予定派遣では派遣期間が試用期間に位置付けられるため、派遣されたからといって必ず直接雇用に至るとは限りません。派遣先企業の判断によっては、直接雇用が見送られる場合もありますし、逆に本人がこの仕事や職場は合わないと感じれば、自身の意向で直接雇用を断ることも可能です。
紹介予定派遣と一般派遣(登録派遣)の違いは?
一般的な派遣(登録派遣)と紹介予定派遣は、派遣会社を通して派遣先企業で働くというスタイルは同じですが、派遣前後のルールや派遣期間などに大きな違いがあります。以下、紹介予定派遣が一般派遣と異なる点を詳しく見ていきましょう。
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●事前に直接雇用が前提であることを明示
●就業前の書類選考や面接が認められる
●派遣期間が最長6ヵ月で更新されない
●派遣期間中に直接雇用への切り替えが可能
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事前に直接雇用が前提であることを明示
一般的な派遣の場合、就業時において直接雇用は前提となっていません。一方で紹介予定派遣の場合、派遣先企業は直接雇用を前提にしていることを事前に明示し、派遣社員もその前提に同意した上で就業する必要があります。
就業前の書類選考や面接が認められる

一般的な派遣では、派遣先企業と派遣社員が雇用契約を結ぶわけではないため、就業前の審査(書類選考や面接など)が禁止されています、これは、派遣先企業が派遣スタッフを特定する行為が禁じられているからです。
一方で紹介予定派遣は、将来的に派遣先企業と派遣社員が雇用契約を結ぶ可能性があることから、就業前の書類選考や面接が認められています。そのため、事前審査の段階で派遣先企業から断られる可能性もあります。
派遣期間が最長6ヵ月で更新されない

一般的な派遣の場合、3ヵ月・6ヵ月単位で契約更新を繰り返しながら、最長3年まで同じ派遣先で働くことができますが、紹介予定派遣の派遣期間は最長6ヵ月となります。6ヵ月の派遣期間が終了した時点で、直接雇用に切り替えるかどうかの協議を行い、双方の合意が得られなかった場合は、その時点で派遣先企業との派遣契約は終了(更新なし)となります。
派遣期間中に直接雇用への切り替えが可能

一般的な派遣の場合も、派遣期間終了後に派遣社員と派遣先企業の合意のもと、直接雇用に切り替わることがありますが、派遣期間中の直接雇用は契約違反となります。一方で紹介予定派遣の場合、派遣社員と派遣先企業の合意があれば、派遣期間中(契約期間の途中)に直接雇用へ切り替えることも可能です。
紹介予定派遣で働くメリット・魅力
紹介予定派遣で働くメリット・魅力としては、主に以下のような点が挙げられます。
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●派遣先の社員として直接雇用される可能性が高い
●派遣期間中に自分に合う仕事・職場か見極められる
●未経験では応募が難しい仕事にもチャレンジできる
●労働条件の交渉などを派遣会社が代行してくれる
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直接雇用される可能性が高い

紹介予定派遣で働く最大のメリットは、派遣先企業の社員として直接雇用される可能性が高いことです。そのため、「ひとつの会社で腰を落ち着けて働きたい人」「安定した雇用・収入を望む人」「短期間で職場が変わることに不安や煩わしさを感じる人」には、チャレンジする価値の大きい魅力的な働き方といえるでしょう。
自分に合う仕事・職場か見極められる

職場の雰囲気や具体的な仕事内容などは、実際に働いてみないとわからないことが多いものです。そのため、入社してから職場や仕事にミスマッチを感じて、早期に離職する人も少なくありません。その点、紹介予定派遣なら、派遣期間中に職場や仕事内容が自分に合っているかどうかを見極められるので、切り替え後のミスマッチを抑えられるのがメリットです。
未経験でもチャレンジできる

紹介予定派遣は派遣会社を通して人材(派遣スタッフ)のマッチングを行うため、未経験での応募が難しい企業や職種でも受け入れてもらえる場合があります。自分だけでは探せなかった優良企業や憧れの職種への挑戦も可能となり、将来的なキャリアや働き方の幅が広がります。また、派遣期間中は派遣会社が面談やアドバイスなどのサポートを定期的に行ってくれるので、慣れない環境でも安心して働くことができるでしょう。
労働条件の交渉などを派遣会社が代行してくれる

紹介予定派遣では派遣会社が人材紹介の役割を担うため、労働条件の交渉や選考スケジュールの調整・手配なども、すべて派遣会社が代行してくれます。個人では伝えにくい条件面なども、派遣会社を通すことでスムーズに交渉しやすくなり、納得のいく形で直接雇用の契約を進めることができます。
紹介予定派遣で働く際の注意点
派遣先企業との直接雇用を希望する人にとって、さまざまなメリットがある紹介予定派遣ですが、いくつか注意しなければいけないこともあります。紹介予定派遣を希望する場合は、以下の注意点も踏まえて検討するようにしましょう。
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●直接雇用されない場合もある
●正社員として雇用されるとは限らない
●直接雇用後に労働条件が変わる可能性がある
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直接雇用されない場合もある

先述したように、紹介予定派遣は派遣期間中の勤務状況を見て、直接雇用するかどうかを判断するため、状況よっては直接雇用されない場合もあります。派遣先企業から断られる可能性があるのと同様に、派遣社員(本人)から断ることもあるでしょう。なお、直接雇用を断る場合は、企業側も派遣社員側も、その理由を相手に伝えることが求められます。
正社員として雇用されるとは限らない

紹介予定派遣の前提条件は「直接雇用」であり、とくに雇用形態についての定めはありません。そのため、必ずしも正社員として雇用されるとは限らず、契約社員や準社員として雇用されるケースもあります。また、はじめは契約社員や準社員として雇用され、実績や経験に応じて正社員雇用に移行する場合もあります。直接雇用への切り替え後、どのような雇用形態になるのか、事前に確認してから応募を検討するようにしましょう。
直接雇用後に労働条件が変わる可能性がある

紹介予定派遣の場合も、派遣期間中の賃金や勤務時間などの労働条件は、すべて派遣会社との雇用契約に基づいて決められます。しかし、直接雇用後は派遣先企業と雇用契約を結ぶため、賃金や勤務時間などの労働条件が変わる可能性があります。直接雇用の契約を結ぶ前に、派遣先企業の労働条件をしっかり確認しておくようにしましょう。
まとめ 新たな選択肢として紹介予定派遣を検討しよう!

今回は、紹介予定派遣と一般派遣(登録型派遣)の違いや、紹介予定派遣で働くメリット・注意点について解説しました。
最長6ヵ月の派遣期間中に、仕事や職場とのマッチングを見極められる紹介予定派遣は、直接雇用を希望する派遣社員にとって、メリットの大きい魅力的な働き方といえるでしょう。また、人材を受け入れる派遣先企業にとっても、派遣社員の仕事ぶりや適性を見てから直接雇用を判断でき、ミスマッチによる早期離職も防げることから、“新しい雇用の形”として導入する企業が増えています。
ひとつの企業で安定して働きたい人はもちろん、自分で就職活動をしていても、なかなか採用に至らない……と悩んでいる人も、新たな選択肢として紹介予定派遣を検討してみてはいかがでしょうか。
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