単純作業しかできない人の特徴や、強みが生かせるおすすめの仕事を紹介!

2024/11/6 更新
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■目次
- 1.単純作業が得意なのは一種の才能・強みでもある
- 2.単純作業に向いている人の特徴
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・集中力・忍耐力がある人
・一人で黙々と作業できる人
・単純作業にやりがいを見つけられる人
・手先が器用な人
- 3.単純作業しかできない人のネガティブな特徴
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・複雑なことを理解するのが苦手
・新たな発想や応用、創意工夫が苦手
・自分を卑下してしまっている
- 4.単純作業しかできない人におすすめの仕事
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・データ入力事務
・工場の製造ライン作業
・倉庫作業
・内職
- 5.単純作業の仕事に就くメリット
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・未経験でも仕事が覚えやすい
・人とのコミュニケーションが苦手でもOK
・自分に合った多様な働き方ができる
- 6.単純作業の仕事に就くデメリット
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・特別なスキルやキャリアが積みにくい
・単調な作業に飽きることがある
・身体に負担がかかる仕事もある
・仕事内容によっては給料が低い
・AIやロボットに仕事が置き換えられる可能性も
- 7・単純作業がつらい時の対処法
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・未経験でも仕事が覚えやすい
・人とのコミュニケーションが苦手でもOK
- 8・まとめ
単純作業が得意なのは一種の才能・強みでもある

単純作業とは、「業務の流れや工程、作業内容が固定されている仕事」を指します。そのため、単純作業と聞くと「誰でもできる」「単調でつまらない」「創造性がない」など、どちらかというとネガティブなイメージを持つ人が多いかもしれません。
たしかに、単純作業はクリエイティブな仕事とはいえないかもしれませんが、世の中で必要とされる多くのモノやサービスは、多様な単純作業によって支えられています。どれほど画期的な商品を開発しても、それを一から組み立てて大量生産し、出荷して消費者のもとに届けるためには、さまざまな現場で単純作業に携わる人の力が不可欠となるからです。つまり、私たちの日々の暮らしや社会は、単純作業で成り立っているといっても過言ではないでしょう。
また、単純作業は誰でもできると思われがちですが、それも大きな誤解です。同じ工程を繰り返し行う単純作業は、ひとつの作業をコツコツと続ける集中力や忍耐力が求められます。根気が続かない飽きっぽい人や、新しい刺激や変化を求める人は、単純作業に向いていないため、誰でも簡単にできる仕事というわけではありません。逆に、単純作業が得意な人にとっては、その能力や才能を強みとして、やりがいを持って取り組める仕事といえるでしょう。
単純作業に向いている人の特徴
では、単純作業にはどのような人が向いているのか、具体的に見ていきましょう。
集中力・忍耐力がある人

先述したように、単純作業は基本的に同じ工程の繰り返しとなります。そのため、単調な作業を一つひとつ確実にこなす集中力と、それを長時間続ける忍耐力が求められます。
一人で黙々と作業できる人

一人ひとりが担当業務に集中して取り組む単純作業の仕事では、周囲の人とコミュニケーションを取る機会はさほど多くありません。そのため、人と関わりながら仕事がしたい人よりも、一人で黙々と作業することが苦にならない人に向いているでしょう。
単純作業にやりがいを見つけられる人

単純作業は、業務そのものがルーティンワークになりがちです。そのため、変化や刺激を求めて新しいことにチャレンジするよりも、ひとつのことをコツコツと突き詰め、作業の効率(スピード)や質の向上を図ることに、やりがいを見いだせる人が向いているでしょう。
手先が器用な人

単純作業の仕事の中には、精密機械の組み立てや電子部品の加工など、細かい作業が得意な人に向いている仕事もあります。また、どんな単純作業でも、手際よく正確に作業を進めることが求められるため、手先が器用なことは大きな強みとなるでしょう。
単純作業しかできない人のネガティブな特徴
どんな仕事にも向き・不向きはありますし、得意なこと・不得意なことも人それぞれです。ここからは、単純作業しかできない人のネガティブな特徴を、注意したい点とともに見ていきましょう。
複雑なことを理解するのが苦手

単純作業しかできない人は、さまざまな情報をまとめる複合プロジェクトや、マルチタスクを苦手とする傾向があるようです。指示されたひとつのことをこなすのは得意でも、複雑で難しいしいことを言われると、混乱したり勘違いしたりするタイプです。
一つひとつのことをきちんと理解して実行するためには、曖昧な解釈のまま行動するのではなく、まず相手に聞き返して確認したり、指示された内容を書き出したりする習慣をつけるといいでしょう。
新たな発想や応用、創意工夫が苦手

また、自ら新しい発想でアイデアを出し、創意工夫を凝らして応用することも苦手な傾向にあるようです。単純作業の仕事をする際にも、指示通りにただ作業をこなすだけでなく、自分なりに作業の手順や道具の扱い方などを工夫できれば、作業効率ととともに仕事へのモチベーションもアップするでしょう。
自分を卑下してしまっている

「自分は単純作業しかできない」と卑下して、ネガティブな思考に陥ってしまう人もいるようです。しかし、単純作業が得意なことを「強み」と捉えることで、自分自身に対する見方も変わってくるはずです。自分の得意なことを生かして、前向きに仕事に取り組むためにも、これまでの成功体験を振り返ったり、ポジティブ思考の人と話したりするなど、日ごろから気持ちをアップさせることを意識してみてください。
単純作業しかできない人におすすめの仕事
単純作業しかできない人におすすめの仕事としては、主に以下のようなものがあります。
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●データ入力事務(パソコンを使った情報の入力作業)
●工場の製造ライン作業(組み立て・加工・包装・検品など)
●倉庫作業(ピッキング・仕分け・梱包・出荷など)
●内職(シール張り・袋詰め・封筒入れ・組み立てなどの手作業)。
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データ入力事務

パソコンを使って顧客情報やアンケート結果、伝票などのデータを入力していく仕事です。ほとんどの場合、ワードやエクセル形式でフォーマットが用意されており、その空欄に文字や数字を入力していく作業が中心となります。ミスがないように入力する正確性や注意力はもちろん、決められた時間内に一定量を入力するスピードも求められるため、集中力を維持しながら黙々と作業できる人に向いています。
工場の製造ライン作業

工場のライン作業とは、ベルトコンベアで流れてくる製品や部品を、工程ごとに複数人で分担して扱う流れ作業のことです。具体的な仕事内容は工場によって異なりますが、自動車工場・電子機器工場での「部品組み立て」「機械加工」「パーツ成型」や、食品工場での「食材加工」「調理」「包装」「検品」など、担当する工程ごとにさまざまな作業があります。いずれも、製品製造の一端を担う仕事なので、手先が器用な人はもちろん、モノづくりに興味がある人にもおすすめです。
※ライン作業の仕事に興味のある方は、こちらの記事もチェック
工場のライン作業を徹底解説!向いている人やメリットも紹介!
倉庫作業

倉庫作業には、伝票の指示に従って商品をピックアップする「ピッキング」、荷物を配送エリアや種類ごとに分別する「仕分け」、出荷する商品をパッキングする「梱包」、梱包した商品を運搬してトラックに積み込む「出荷」など、物流に関わるさまざまな作業があります。また、職場や仕事内容によってはフォークリフトで作業する場合もあるため、関連する資格を持っていると就職・転職する際に有利となるでしょう。
内職

商品のシール貼りや袋詰め、ダイレクトメールの封筒入れ、小物や箱の組み立てなど、さまざまな手作業を自宅で行う仕事です。期限までにきちんと納品すれば、自宅で好きな時間に作業できるので、ワークライフバランスを取りながら自分のペースで仕事がしたい人に好適です。ただし、一つひとつの作業は簡単でも、それを同じクオリティで何千個・何万個と仕上げていくには、人並み以上の集中力と忍耐力が必要です。
単純作業の仕事に就くメリット
単純作業の仕事に就くメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
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●未経験でも仕事が覚えやすい
●人とのコミュニケーションが苦手でもOK
●自分の都合に合わせて多様な働き方ができる
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未経験でも仕事が覚えやすい

単純作業は仕事内容がシンプルで覚えやすく、作業手順などを示したマニュアルも用意されていることが多いので、未経験でも気軽に始めやすいのがメリットです。一度覚えてコツをつかんでしまえば、比較的短期間でスムーズに仕事をこなせるようになります。
人とのコミュニケーションが苦手でもOK

単純作業の仕事は、基本的に外部の人や顧客と接することがなく、作業中も仕事に必要な会話以外はほとんどありません。人とあまり関わらずに仕事をしたい人や、コミュニケーションが苦手な人にとって、一人で黙々と作業に集中できる点は大きなメリットといえるでしょう。
自分に合った多様な働き方ができる

自分の空いた時間を活用して、短時間から働ける仕事が多いのも単純作業の魅力です。もちろん、週5日フルタイムで働くこともできますが、職場によっては週5日の3~4時間勤務や、週2~3日の8時間勤務など、自分の都合に合わせて勤務時間や日数が選べるので、副業やパートタイムで働きたい人にも好適です。
単純作業の仕事に就くデメリット
一方で、単純作業の仕事には、以下のようなデメリットもあります。
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●特別なスキルやキャリアが積みにくい
●単調な作業に飽きることがある
●身体に負担がかかる仕事もある
●仕事内容によっては給料が低い
●AIやロボットに仕事が置き換えられる可能性も
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特別なスキルやキャリアが積みにくい

単純作業の仕事内容は、決められた工程で行う単一の作業やマニュアル業務がメインとなります。そのため、担当する作業以外の新たなスキルや、将来に向けたキャリアが積みにくい傾向にあります。
単調な作業に飽きることがある

単純作業の仕事は、基本的に同じ作業を淡々と繰り返すため、慣れてくると飽きやすいというデメリットがあります。とくに、一人でコツコツと作業に取り組むのが苦手な人や、新たなことにチャレンジしたい人にとっては、退屈なルーティンワークと感じてしまうかもしれません。
身体に負担がかかる仕事もある

工場のライン作業や倉庫作業などは、1日中立ちっぱなしの仕事が多く、担当する工程によっては重量物を扱う力仕事もあるため、足腰に負担がかかりやすくなります。また、データ入力事務のように長時間座ったままの仕事でも、腰痛や肩こりなどが生じやすいので要注意です。可能であれば、仕事中に軽く屈伸運動をしたり、休憩時間にストレッチをしたりと、意識的に身体をほぐすようにしましょう。
仕事内容によっては給料が低い

単純作業は仕事自体が簡単なものが多いため、仕事内容によっては給料(時給)が低いことも。また、出来高制で報酬が支払われる内職などは、安定した収入が得にくいというデメリットがあります。
AIやロボットに仕事が置き換えられる可能性も

ここ近年、工場や倉庫などの現場では、AIやロボットを導入したデジタル化・機械化の流れが加速しています。そうした中、これまで人が担っていた単純作業が、徐々にAIやロボットに置き換えられていけば、将来的に単純作業の仕事がなくなってしまう可能性もあります。
単純作業がつらい時の対処法
同じ作業を長時間続けていると、単調な動作の繰り返しに飽きてしまったり、ストレスを感じたりすることもあるでしょう。ここでは、単純作業がつらい時の対処法を紹介します。
自分の中で具体的な目標を設定する

単純作業は動き自体に大きな変化がないため、集中力やモチベーションをいかに維持するかがカギとなります。そこで効果的なのが「目標設定」です。作業に対して自分なりの目標を設定することで、意識や行動にメリハリが生まれ、一定の集中力やモチベーションを保ちやすくなります。たとえば「今日は2000個の部品を仕上げる」「いつも手間取る工程を1秒でも速くこなす」など、あと一歩で達成できそうな目標を具体的に定めてみましょう。
ゲーム感覚で仕事に取り組む

また、ゲーム感覚で仕事に取り組むことで、単調な作業にもいつもとは違う意識で励めるでしょう。たとえば、ゲームのように作業の達成度や難易度のレベル(目標)を設定し、「目標をクリアできるまでスイーツを断つ」「5日間連続で目標をクリアできたら、欲しかった靴を買う」など、仕事の成果に応じてペナルティやご褒美を用意するのも一案です。そうすることで、楽しみながら作業の効率化やスキルアップが図れ、仕事のマンネリ化防止にも役立つでしょう。
まとめ
ご紹介したように、単純作業しかできないことは、決して短所ではありません。むしろ多くの人が苦手とする単調で根気のいる作業を確実にこなし、一定のクオリティで仕上げる能力があるといえます。単純作業の特徴やメリット・デメリットを踏まえたうえで、自身の強みが生かせると感じた人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ただし、作業自体はシンプル・簡単でも、その職種や仕事内容は多岐にわたり、ある程度の体力や集中力、作業の丁寧さやスピードが求められる仕事もあります。単純作業の仕事を検討する際には、具体的な仕事内容や勤務体系をしっかり確認して、自分の体力や適性、希望する働き方にマッチした理想的な職場を見つけてください!
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