窓際族とは?なりやすい人の特徴や窓際族にならないためのポイントを解説

2024/6/17 更新
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■目次
- 1.職場における窓際族と社内ニートの立場
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・窓際族の意味
・窓際族という言葉の由来
・社内ニートとは?
- 2.窓際族になりやすい人の特徴は?
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・コミュニケーション能力が低い
・仕事の優先順位を考えていない
・仕事に対する責任感や積極性がない
- 3.窓際族は「勝ち組」なのか?
- 4.窓際族の厳しい現実と将来的なリスク
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・仕事のスキルや経験値が積みにくい
・仕事がないことにストレスを感じる
・リストラされる可能性が高い
・収入が増えにくい
- 5.窓際族にならないために取るべき行動とは?
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・周囲の人と積極的にコミュニケーションをとる
・主体性を持って仕事に取り組む
- 6.自分は窓際族かも…と感じたときはどうする?
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・信頼できる上司や同僚に相談する
・転職を検討する
- 7.まとめ
職場における窓際族と社内ニートの立場
まずは、「窓際族(まどぎわぞく)」の意味や言葉の由来とともに、似たような意味を持つ「社内ニート」について解説します。
窓際族の意味
窓際族とは、いわゆる出世コースから外れ、重要な業務を任せられていない社員を指します。社内で主要な立場にないため、徐々に窓際(会社の隅)に追いやられ、出社しても毎日ボーっと座っているだけ……といったイメージから生まれた表現です。よって、実際にオフィスの窓際に席があるかどうかは関係ありません。
窓際族という言葉の由来

窓際族という言葉が生まれたのは、高度経済成長期が終わりを迎えた1970年代後半といわれています。その当時、オイルショックなどで日本経済は低迷し始めていましたが、リストラを断行する企業はまだ多くありませんでした。そうした中、左遷や降格などで第一線のポジションから外され、閑職に追いやられた社員を、当時のメディアが窓際族と呼ぶようになったのが始まりとされています。
社内ニートとは?

ここ近年は、窓際族と似た意味を持つ「社内ニート」という言葉も広まっています。これは、仕事に対する意欲や主体性が低く、最低限の業務しか任せられない社員を、仕事をしないニートになぞらえて指す言葉です。窓際族が主に中高年層の社員を指すのに対し、社内ニートは若年層の社員に対して使われることが多いようですが、いずれも社内における立場は同じといえるでしょう。
窓際族になりやすい人の特徴は?
窓際族(社内ニート)になりやすい人の特徴としては、以下のような点が挙げられます。自分が当てはまるかも……と感じる人は、職場のメンバーや仕事への向き合い方を見直した方がいいかもしれません。。
コミュニケーション能力が低い

職場のメンバーと積極的にコミュニケーションをとらない人は、窓際族になりやすい傾向があります。組織の中で円滑に仕事を進めるためには、相手の要望や依頼をきちんと確認し、進捗状況に応じて「報告」「連絡」「相談」することが不可欠となるからです。
報告や連絡を頻繁に忘れたり、相談せずに仕事に支障が生じたりすれば、周囲からの信頼も失いかねません。それによって、重要な業務を任せられる機会が減り、職場で孤立してしまう可能性があります。
仕事の優先順位を考えていない

仕事の優先順位がつけられず、期限までに十分な成果が上げられない人も要注意。能力やスキルに問題はなくても、仕事が遅い・要領が悪いと見なされ、任せられる仕事が徐々に減っていくかもしれません。自分の都合や思いつきで動くのではなく、周囲の状況や段取りをしっかりと確認し、何から着手すべきか見極めて行動することが重要です。
仕事に対する責任感や積極性がない

任された仕事をやり遂げない、指示や約束を守らないなど、仕事に対する責任感がない人も窓際族になりやすいといえます。責任感を持って業務を遂行できない社員に、重要な仕事を任せるのはリスクが大きいと判断され、閑職に追いやられる可能性があります。
また、組織の一員として、会社に積極的に貢献しようという意欲がない人も、周囲からやる気がないと見られて孤立しやすい傾向にあるようです。
窓際族は「勝ち組」なのか?

閑職に追いやられ、周囲からも見放されがちな存在の窓際族。常識的に考えると、誰もが「自分は絶対になりたくない」と思うのが当然でしょう。
しかし、ここ最近は若い世代を中心に、窓際族の立場を「うらやましい」と憧れる人も少なくありません。なぜなら、窓際族になれば「大変な仕事をしなくていい」「あくせく働かなくても給料がもらえる」からです。なかには、窓際族を「勝ち組」「閑職エリート」などと呼び、安易な気持ちで目指す若者もいるようです。
たしかに、苦労して成果を出さなくても、それなりの給料がもらえるのですから、うらやましいと思う人もいるでしょう。とはいえ、最低限の仕事しか回されず、活躍のチャンスも与えられない会社員の人生が、果たして勝ち組といえるのでしょうか。もちろん、どう考えるかは人それぞれですが、窓際族が直面する厳しい現実や、将来的なリスクについても目を向ける必要があるのではないでしょうか。
窓際族の厳しい現実と将来的なリスク
では、窓際族になってしまうと、どのような問題や将来的なリスクが生じるのか、具体的に見ていきましょう。
仕事のスキルや経験値が積みにくい

窓際族は与えられる仕事の量が少なかったり、重要度が低かったりするため、仕事のスキルや経験値が積みにくい傾向にあります。日々の業務を通して、自身の成長やキャリアアップを図る機会がなく、実務経験やスキルが足りない分、転職する際にも不利になる可能性があります。
仕事がないことにストレスを感じる

毎日会社に行っても、ほとんど仕事がない状況が続けば、虚無感や無力感にさいなまれて、精神的に追い込まれてしまうかもしれません。忙しそうに働くほかの社員に引け目を感じて、出社するのがつらくなり、精神的なストレスから体調を崩してしまう人もいるようです。
リストラされる可能性が高い

一昔前までは、窓際族でもリストラされることはほとんどありませんでしたが、いまの時代はそこまで甘くありません。会社の経営や景気が思わしくなければ、真っ先にリストラされるのは、生産性の低い窓際族でしょう。また、仕事の経験値やスキルが低いため、リストラされても転職先が見つからない可能性もあります。
収入が増えにくい

重要度が低い業務しか任せられない窓際族は、業績に応じた昇給や賞与アップが見込めないというデメリットがあります。とくに最近は、勤続年数による昇給ではなく、業績を重視した給与体系の企業も多いため、実力を示す機会のない窓際族は、同期の社員と比べて収入が増えにくいといえるでしょう。
窓際族にならないために取るべき行動とは?
では、窓際族にならないためには、どうすればいいのでしょうか。ここからは、職場で心がけたいことや取るべき行動について解説します。
周囲の人と積極的にコミュニケーションをとる

職場で孤立しないためには、まず、自分から積極的にコミュニケーションをとることが大切です。日々のコミュニケーションを通して、周囲の人との意思疎通や意見交換がスムーズに行えるようになれば、自分の存在や価値を認識してもらいやすくなります。その結果、社内での人間関係が広がり、さまざまな仕事を任せてもらえる機会も増えていくでしょう。
主体性を持って仕事に取り組む

どのような仕事においても、受け身の姿勢ではなく、主体性を持って積極的に取り組みましょう。仕事の指示や依頼を受ける前に、「私にやらせてください」「手伝えることはありませんか」といった声をかけて、自分から仕事をもらいにいく姿勢を示すことも大切です。物事に対して主体的に行動できれば、上司や同僚からの信頼度もアップし、さまざまな仕事を通して活躍の場も広がっていくでしょう。
自分は窓際族かも…と感じたときはどうする?
信頼できる上司や同僚に相談する

閑職と感じられる部署に異動させられた、ルーティン業務しか任せられない……など、自分が窓際族の扱いを受けていると感じたときは、信頼できる上司や同僚に相談してみましょう。自分なりに解決策を考えることも大切ですが、上司や同僚からアドバイスをもらうことで、自分が置かれた状況を客観的に把握し、次に取るべき行動も見えてくるはずです。
また、周囲に相談できる人がいない場合や、パワハラなどで不当な立場に置かれているのであれば、会社の人事部に相談することをおすすめします。
転職を検討する

自分なりに努力しても状況が変わらない場合、思い切って転職を検討してみましょう。第一線で活躍する同僚を横目に、モヤモヤとした思いを抱えて働き続けていても、精神的にしんどくなるばかりです。
どれだけ努力しても評価されないのであれば、いまの環境を一度リセットし、自分の能力を発揮できる会社で、新しいキャリアをスタートさせるのも選択肢のひとつです。ただ、実務経験やスキルが乏しい窓際族からの転職は、年齢を重ねるほど難しくなっていきますので、思い立ったらできるだけ早く行動に移しましょう。
まとめ

今回は、「窓際族」をテーマにさまざまな視点から解説しましたが、皆さんはどう感じたでしょうか。
最近は「窓際族になりたい」という若者も少なくないようですが、メリット以上にデメリットが大きい立場であることも事実です。そのリスクを避けるためには、まず周囲とのコミュニケーションを心がけ、主体的に仕事に取り組む姿勢を持つことが大切です。
一方で、自分の能力や努力が正当に評価されず、閑職に追いやられて悶々としている人もいるでしょう。もし、いまの職場で自身の成長やスキルアップが見込めないのであれば、無理をして留まる必要はありません。転職を視野に入れて早めに行動を起こし、将来の可能性を広げる新たなステージに踏み出してください!
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