準夜勤とは?夜勤との違いや準夜勤で働くメリット・デメリットについて解説

2024/2/5 更新
準夜勤ってどんな働き方?
準夜勤とは
24時間稼働する工場や医療介護・宿泊施設などでは、「夜勤」以外に「準夜勤」というシフトを組んでいる職場も多くあります。では「準夜勤」とは、具体的にどのような働き方なのでしょうか。
ひと言で言うと、準夜勤とは「午後(夕方)に出勤して深夜に退勤」する働き方です。職場や職種によって多少異なりますが、一般的な準夜勤の勤務時間は、「16:00~翌1:00」「16:30~翌1:30」などの時間帯となります。
準夜勤シフトは3交替制の職場に多い

準夜勤のシフトは、3交替制の職場で多く採用されています。3交替制とは、1日の勤務時間を8時間ごとの3つのシフトに分け、休みを挟んで「昼勤」「準夜勤」「深夜勤」を数日ごとに繰り返す勤務体系です。
以下、3交替制の一般的なシフト例を紹介します。
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【3交替制のシフト例】
●昼勤/8:00~17:00(休憩1時間・実働8時間)
●準夜勤/16:00~翌1:00(休憩1時間・実働8時間)
●深夜勤/11:30~翌8:30(休憩1時間・実働8時間)
※交替する時間帯は職場によって異なります
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夜勤と準夜勤の違いは?
夜勤シフトは2交替制の職場に多い

準夜勤に対して夜勤は、主に「夜に出勤して翌日の朝方に退勤」する働き方のことを指し、2交替制の職場で多く採用されています。2交替制とは、1日の勤務時間を2つのシフトに分け、休みを挟んで「昼勤」「夜勤」を数日ごとに繰り返す勤務体系ですが、勤務時間については職場や職種によってさまざまなパターンがあります。
2交替制の主な勤務時間のバターンとしては、昼勤・夜勤ともに所定の8時間労働制の場合(24時間の間に勤務時間の空白がある)と、昼勤・夜勤ともに12時間労働制の場合(24時間の間に勤務時間の空白がない)の2種類があります(※1)。
(※1)医療・介護施設などでは、昼勤が8時間勤務・夜勤が16時間勤務となる変則的なシフトパターンもあります。
2交替制の夜勤の勤務時間は?

したがって、2交替制の夜勤の勤務時間は、「20:00~翌5:00」「21:00~翌6:00」など8時間労働になる場合と、「20:00~翌8:00」「19:30~翌7:30」など12時間労働(12時間拘束)になる場合があります。
以下、2交替制の8時間労働制・12時間労働制の一般的なシフト例を紹介します。
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【2交替制のシフト例/8時間労働制】
●昼勤/8:00~17:00(休憩1時間・実働8時間)
●夜勤/20:00~翌5:00(休憩1時間・実働8時間)
※交替する時間帯は職場によって異なります
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【2交替制のシフト例/12時間労働制】
●昼勤/8:00~20:00
(拘束時間12時間・休憩1時間30分・実働10時間30分)
●夜勤/20:00~翌8:00
(拘束時間12時間・休憩1時間30分・実働10時間30分)
※8時間を超える時間外労働時間は法定内で調整されます
※交替する時間帯は職場によって異なります
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3交替制の準夜勤で働くメリットとは?
生活のリズムが崩れにくい

準夜勤は勤務時間が夕方~深夜となるため、昼勤と比べて退勤時間は遅くなるものの、帰宅後にしっかりと睡眠時間を確保することができます。朝方に退勤する夜勤のように「完全な昼夜逆転」になりにくいため、生活リズムが崩れにくいのがメリットといえます。
また、準夜勤のシフトが続く場合、朝はゆっくり寝ていられるのもうれしいポイント。とくに朝が弱い人や寝不足気味の人にとっては、大きなメリットを感じられるでしょう。
残業が少ない

8時間労働制の2交代制の場合、次のシフトとの間に空白時間があり、残った仕事や業務の引き継ぎなどで残業が多くなる傾向にあります。さらに、12時間労働制の2交代制は拘束時間が長く、毎回8時間を超えた分の残業が発生することになります。
一方で3交代制は、自分の勤務が終わる前に次のシフトの人が出勤してくるため、残業が発生しにくく、業務の引き継ぎや申し送りなどをスムーズに済ませれば、定時に退勤できることも多いでしょう。
平日の昼間に自由な時間が取れる

2交替制の昼勤・夜勤では、昼間が勤務時間や睡眠時間になるため、日中のプライベートな用事が済ませにくいというデメリットがあります。一方、3交代制の準夜勤は平日の昼間に自由な時間が取れるので、銀行や役所、買い物などの用事を済ませられますし、美容院や病院などの予約も比較的取りやすいでしょう。
3交替制の準夜勤で働くデメリットとは?
帰宅時に公共交通機関が使えない

準夜勤の大きなデメリットとして挙げられるのが、帰宅時の交通手段です。準夜勤の勤務終了時間は深夜24時を回ることもあり、地域によっては電車やバスなどの公共交通機関が利用できないケースもあります。
徒歩や自転車、バイク、自家用車で通勤していれば心配ありませんが、そうでない場合は、準夜勤時の交通手段について確認しておきましょう。職場によっては、準夜勤の従業員にタクシーや送迎バスなどを手配してくれることもあります。
2交代制より給与が低くなる可能性がある

3交代制の準夜勤や深夜勤、2交代制の夜勤に関しては、22時~翌5時の深夜労働に対して、通常賃金の25%以上割増しとなる深夜手当が支給されます。そのため、3交代制でも2交代制でも、深夜労働の時間帯に働けば、昼勤のみで働くより給与がアップします。
ただし、先述したように3交代制は残業が発生しにくく、割増賃金となる時間外手当(割増率25%以上)がつきにくいので、2交代制と比べると給与が低くなる可能性があります。残業が少ないのはメリットでもありますが、残業を含めてしっかり稼ぎたい人にとってはデメリットと感じるかもしれません
まとめ
今回は、3交替制の職場で多く採用されている「準夜勤」という働き方について見てきました。ご紹介したように、3交替制の準夜勤にも2交替制の夜勤にも、それぞれのメリット・デメリットがあり、どちらを採用しているかは職場によって異なります。
よって、交替制の多い工場などの求人に応募する際には、どのような勤務体系なのかを事前にしっかり確認し、自分自身のライフスタイルに合った勤務形態を選ぶことが、長く安心して働くためのポイントといえるでしょう。
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