期間工（期間従業員）の年収は一般企業の正社員よりも高い？

期間工（期間従業員）の給料制度は、月給制の正社員とは異なり、時給制や日給制が用いられていることがほとんどです。一般的に期間工（期間従業員）の平均時給は、1,100〜1,500円程度が相場で、日給計算すれば1万円程度が平均値として挙げられています。上記の給料制度で勤務した場合、日給1万円で勤務すれば、1日1万円×20日間勤務で月給20万円程度稼ぐことが可能です。

しかし、期間工（期間従業員）は交代勤務制で残業も多く、深夜勤務手当や残業手当も支給されることが多いため、実際の月給が30万円を超えるケースが多く見受けられます。月給30万円を超えたうえに諸手当も含めれば、年収は400万円を軽く超えるのが現状です。

一般企業の正社員と期間工（期間従業員）の平均年収を比較すると、正社員の20歳から40歳までの合計平均年収が約450万円に対し、期間工（期間従業員）の場合では諸手当を含めると500万円程度です。これらのデータを考慮すれば、期間工（期間従業員）の方が正社員よりも稼げるのは言うまでもありません。しかも住み込みで働けることが多い期間工（期間従業員）は、家賃や光熱費なども無料ですので、月々の支払金額も最小限で済みます。

しかし、正社員であれば退職金が確保されていることや、長年勤めていれば期間工（期間従業員）よりも年収が高くなる場合が多いです。したがって、期間工（期間従業員）で働くのは3年程度の短いスパンでの勤務を考慮して働くのがおすすめです。

期間工（期間従業員）は正社員とは違って雇用期間が限定されていますが、期間工（期間従業員）の年収は一般企業に勤める人の年収よりも高めに設定されています。なぜ正規雇用されている正社員よりも期間工（期間従業員）の年収が高いのでしょうか。ここからは期間工（期間従業員）の年収が高い理由について解説をしていきます。

満了金は別名「満了慰労金」と呼ばれ、期間工（期間従業員）としての雇用期間が満了した際に企業が支給します。満了金の支給金額は企業によって異なりますが、基本的には長く働けば働くほど金額が増えていきます。仮に一般の大手企業に勤めても、最低でも4〜5年勤務していなければ退職金が無い場合が多いです。

しかし、期間工（期間従業員）の場合は雇用期間が満了となる約3年間勤務すれば100万円以上の満了慰労金を支給してくれる場合もあります。

契約時の期間を満了した期間工（期間従業員）に対し、個人の出勤状況を考慮して支給される報酬金のことを「満了報酬金」と言います。満了報酬金は、無遅刻・無欠勤・無早退の月が多ければ多いほど金額が大きくなります。しかし、仮に1日でも遅刻や早退などがあれば、その月の報酬金は受給できません。

したがって、契約期間終了時にできるだけ高額な満了報酬金を受給するためには、普段からしっかりとした姿勢で勤務することが重要です。

現在は、自動車メーカーを始めとしたさまざまな企業で期間工（期間従業員）を募集しており、待遇や給与体制などもメーカー次第で大きく異なります。期間工（期間従業員）として少しでも高収入を得たいのであれば、さまざまな情報をチェックしてメーカー選びをすることが重要です。では、年収が高い期間工（期間従業員）のメーカーについて詳しく解説していきましょう。