期間工と派遣の違いから期間工の仕事内容まで徹底解説!
2023/12/13 更新
短期間の勤務が叶う期間工に興味がある人は多いでしょう。しかし、期間工と派遣社員との違いや期間工の詳しい仕事内容、雇用形態がよく分からないという場合もあります。
こちらでは、期間工の仕事内容をはじめ、メリット・デメリットや期間工に向いている人について解説します。期間工に興味のある人は是非参考にしてください。
期間工とは何?
期間工と派遣の違いについて
期間工とは、契約期間が前もって決められている契約社員です。期間契約社員、季節工、臨時工と呼ばれることもあります。一般的には自動車や電子部品メーカーと契約することが多いようです。
期間工と派遣の違いは大きく分けて3つあります。 1つ目は、雇用形態です。派遣は派遣会社と契約して派遣先で働くのに対して、期間工は企業との直接契約になります。最近では、派遣会社を通じて期間工の仕事に就く人も増えています。
2つ目は契約期間です。期間工の契約期間は最長2年11ヶ月であるのに対して、派遣社員の契約期間は最長3年間となります。
3つ目は失業保険の受給条件です。派遣も期間工も、12ヶ月働いた後に次の仕事がない場合は、失業保険が受給されます。期間工は契約満了から1ヶ月後に失業保険が受給されるのに対し、派遣社員は4ヶ月後からの受給になります。
期間工についての詳しい解説はこちらからご覧ください。
期間工の仕事内容とは?
期間工の求人は自動車メーカーが多く、次いで電子部品メーカーが多い傾向にあります。自動車メーカーにおける期間工の勤務先は、ほとんどの場合が工場です。プレス、溶接、塗装、組立、検査など、製造過程に関わる仕事内容になります。決められた製造ラインで行う作業がメインなので、初心者や未経験者でも働きやすいという特徴があります。
期間工の契約期間
期間工の契約期間はあらかじめ決まっており、多くの場合は3ヶ月、6ヶ月、1年などとなっています。1ヶ月、2ヶ月などの超短期契約はあまりありません。最長の契約期間は2年11ヶ月です。期間満了の際には、満了慰労金が支給されることもあります。ちなみに、期間工の契約期間は変更できないのが基本です。同じ職場で続けて働く場合には、契約終了後に再雇用契約を結ぶ必要があります。
期間工のメリット
期間工で働くことには多くのメリットがあります。こちらでは代表的な5つのメリットについてご紹介します。
高収入を得ることができる
期間工のメリットといえば、一般的な工場のアルバイトに比べて時給が高いことです。加えて、入社祝い金、満了慰労金などの手当が支給されることも多く、時給以外の収入も期待できます。中には、経験者手当、皆勤手当、更新の際に支払われる初回更新手当などを支給する企業もあります。皆勤手当や満了慰労金は更新するたびに支給されるので、長く働けば手当だけで高収入が期待できるでしょう。
期間工(期間従業員)の年収は一般企業の正社員よりも高い?
ワークアンドバランスが充実
あらかじめ契約期間が決まっているので、目的を持って働けることです。「3ヶ月だけ働きたい」「契約後に行く旅行のために6ヶ月でしっかりお金を貯める」など、個人の希望に応じた働き方ができます。また、契約期間というゴールが見えているので、無理に人間関係を築かなくても良い、嫌な仕事や人が居ても我慢できるなどのメリットも考えられるでしょう。
寮設備が充実している工場もある
期間工は自動車メーカーなど大手企業の仕事が多いので、福利厚生として社員寮が完備されていることがあります。敷金、礼金、寮費、水道・光熱費などが無料の社員寮も多いので、生活費を節約できるでしょう。高収入で生活費をセーブできるので、お金が貯まりやすい環境といえます。通勤に時間が掛かることも少なく、TV、冷蔵庫、洗濯機、ガスコンロ、布団、エアコンなどの備品や設備が充実している社員寮もあります。
期間工の寮は無料?部屋のタイプ・メリット・設備についてご紹介
未経験でもOK
期間工は、未経験可の求人も数多くあります。職種未経験はもちろんのこと、社会人経験が求められないメーカーもあるので、社会人として経験を積みたい方にもおすすめです。スキルや経験がなくても、充実したマニュアルや先輩、上司の指導のもとで経験を積むことができ、高収入が期待できるという点はメリットといえるでしょう。
大手メーカーで働くことができる
日本は自動車メーカーが多いので、期間工の仕事も大手自動車メーカーの求人が数多くあります。条件を満たせば、厚生年金、健康保険、雇用保険に加入することも可能です。大手メーカーは福利厚生をはじめとする雇用条件がしっかりしているのも魅力のひとつです。
期間工のデメリット
期間工の仕事はメリットが多数ある一方で、もちろんデメリットも存在します。こちらでは、期間工のデメリットといわれる2点についてご紹介します。
同じ勤務先で働ける期間が決まっている
期間工として同じ勤務先で働くのは最長でも2年11ヶ月と決められています。3年以上の勤務は、労働基準法で正社員として雇わないといけないと決まっているからです。どんなに同じ勤務先で同じ仕事をしたくても、期間工の場合は契約期間が終われば、終了してしまいます。期間工として働いた後に同じ勤務先で働くには、再雇用してもらい延長して働くか、正社員として採用してもらうかしかありません。ただし、同じ勤務先で長期間働きたくない人にとってはデメリットにならないでしょう。
力仕事がある場合も
期間工の採用が多い自動車工場には、立ち仕事や力仕事など体力的に負担が掛かる仕事があります。自動車の部品やパーツによっては数キロの重さがあるものもあり、組立や運搬に力が必要になるでしょう。重たい部品やパーツを一日に何度も持ち運んだり組み立てたりするのには体力を必要とします。配属先によって仕事内容は大きく変わりますが、ほとんどの場合は配属先を自分で選ぶことはできません。
期間工が向いている人
まず、期間工であるかどうかに関わらず、自動車工場の仕事はひとつの作業を繰り返して行うことが多いので、繰り返し作業や単調作業が好きな人には向いています。また、接客業のように人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めるのではなく、1人で黙々と作業を行うことも多いので、寡黙にコツコツと作業を進められる人は向いているでしょう。
期間工は契約期間が決まっているので、長期間の勤務を望む人、人との繋がりを大切に積み重ねたい人、高度な技術を身につけたい人には向いていません。ただし、期間工は未経験でも雇用されることが多いので、工場勤務の経験や社会人経験を積むことはできます。
期間工を選ぶ際、
派遣会社を利用すべき理由!
期間工は企業と直接契約することが多いですが、派遣会社から紹介してもらうことも可能です。派遣会社を通して仕事を紹介してもらうと、多くのメリットがあります。まず、仕事を選ぶ段階で、求めている勤務条件や職場環境を担当者に伝え、ニーズに合った仕事を紹介してもらうことが可能です。派遣会社によっては、未公開求人の案内をしてくれるケースもあります。場合によっては、担当者から前に勤めていた期間工の情報や経験談を聞けることもあるでしょう。
面接時には、企業面接のアドバイスや履歴書の添削を派遣会社に行ってもらえるので、面接や履歴書の書き方に自信がない人にもおすすめです。期間工の仕事を終えた後も、別の会社の期間工として働く、派遣や正社員の仕事を始めるなど、次の仕事へ向けての相談やサポートもお願いできます。
まとめ
期間工の仕事内容やメリット・デメリットについて解説しました。期間工は未経験者でも応募可能で、高収入が見込める雇用形態です。派遣会社を利用すれば、ニーズに合った仕事探しができます。日総工産株式会社は製造業の求人に特化した人材派遣、人材紹介等の総合人材サービスを行っています。期間工などの雇用形態をはじめ、休日や環境などさまざまな条件で求人を探せるので、期間工を検討されている方はぜひ参考にしてください。