フリーター彼氏との結婚はアリ?将来への不安や悩みを解決する方法を解説

2024/12/24 更新
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■目次
- 1.フリーター彼氏との結婚の現実
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・恋愛と結婚はまったく違う
・親に反対される、世間体が気になる
- 2.フリーター彼氏と結婚するデメリット
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・経済的に不安定
・社会的信用が低い
- 3.フリーター彼氏と結婚するメリット
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・自分のキャリアが築きやすい
・臨機応変に対応してもらえる
- 4.フリーター彼氏との結婚でチェックすべき費用
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・結婚費用
・子育て費用
- 5.こんなフリーター彼氏なら結婚してもいい?
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・正社員就職を目指している
・夢や目標があってフリーターをしている
・家事のスキルが高い
- 6.フリーター彼氏に正社員になってほしいと思ったら
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・勇気を出して本音をぶつける
・将来の具体的なプランを立てる
・就職活動をサポートする
- 7.まとめ 正直な気持ちを伝えて彼氏のやる気を引き出そう!
フリーター彼氏との結婚の現実
長く付き合っている彼氏がフリーター(※)だった場合、このまま結婚しても大丈夫なのか、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
もちろん、結婚相手に求める条件は人によってさまざまです。彼氏がフリーターでも「大好きだからOK」と考える人もいるでしょう。しかし、二人で家庭を築いて社会生活を営む「結婚」は、好きという気持ちだけ(恋愛の延長)では成り立たないのも事実です。まずは「恋愛」と「結婚」の違いや、周囲から見た印象について解説します。
※内閣府では「学生や主婦(主夫)を除く15~34歳の若年者のうち、パート・アルバイトの雇用形態を主な仕事としている者」をフリーターと定義づけています。ただ、一般的には35歳以上の人にもフリーターという呼称は使われており、その区別は便宜上のものとなっています。
恋愛と結婚はまったく違う
日本では恋愛中の二人の関係は自由です。誰と付き合うのも別れるのも自由ですし、相手の生活を支える義務もありません。しかし、婚姻届を出して結婚をすると法律的な義務が発生します。民法では「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と定められており、一緒に暮らしてお互いに扶養することが義務づけられています。また、夫や妻以外の相手と不適切な関係を持てば、離婚や慰謝料を請求される可能性もあります。
このように、結婚すると法律上でも家族となり、人生を共にする中でお互いに責任が生じます。そのため、恋愛のようなワクワク感や楽しさだけでは、結婚生活は成り立ちません。子どもが生まれれば、教育にかかるお金も必要になりますので、収入面やお金の使い方などの金銭感覚に相違があると、円満な家庭生活を営むことが難しくなります。
また、恋愛は個人同士の付き合いですが、結婚するとお互いの家同士の付き合いも発生します。相手の家族に認めてもらえるか、結婚してうまく付き合っていけるかも重要なポイントといえるでしょう。
親に反対される、世間体が気になる

結婚を決心したときには、まず親に報告しますが、紹介した相手がフリーターだった場合、反対される可能性があります。親世代の多くは「フリーター=定職に就かず遊んでいる、社会人として自立していない」というネガティブなイメージを持っているからです。娘の幸せを願う親としては、「収入や雇用が安定した正社員と結婚してほしい」と思うのが一般的でしょう。
また、結婚が決まったとしても、友人や親戚などから「将来のことを考えているの? ちょっと心配」といった目で見られやすいのも事実です。そのため、周囲の人に彼を紹介しにくかったり、世間体を気にしたりして肩身の狭い思いをするかもしれません。
フリーター彼氏と結婚するデメリット
では、フリーター彼氏との結婚には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。以下、具体的なデメリットについて解説します。
経済的に不安定

フリーター彼氏との結婚で、一番大きなデメリットとなるのが「経済力」です。国税庁の「令和5年分 民間給与実体統計調査」によると、フリーターを含む正社員以外の平均年収は202万円で、正社員の平均年収530万円と比べると、約330万円もの開きがあることがわかります。やはり、フリーターは賞与や諸手当などのまとまった収入がないので、これだけの年収差が生じてしまうのです。
また、非正規雇用のフリーターは、「働いた時給分のみ」が収入となるため、病気やケガで働けなくなれば、当然ながら収入は途絶えてしまいます。さらに、会社の業績が悪化して人員削減が必要となれば、突然解雇される可能性もゼロではありません。
社会的信用が低い

社会的信用とは、経済力や社会的地位などに裏付けられた信用力のことで、不動産の購入や賃貸契約、クレジットカードなどの審査を行う際の基準となります。
フリーターは正社員より雇用や収入が不安定と見なされ、社会的信用が低くなる傾向にあります。場合によっては、賃貸住宅の入居審査に通りにくかったり、各種ローンやクレジットカードの利用が制限されるなど、信用調査に影響が出る可能性があります。そのため、希望する賃貸住宅に住めなかったり、マイホームや車が購入できなかったりするかもしれません。
フリーター彼氏と結婚するメリット
一方で、フリーター彼氏との結婚にはメリットとなる部分もあります。以下、具体的なメリットについて解説します。
自分のキャリアが築きやすい

結婚後も彼氏がフリーターを続ける場合、あなたがしっかり稼いで家の大黒柱になり、彼氏に主夫として支えてもらうというパターンもあります。とくに自身のキャリアを築きたい女性の場合、彼氏に家事を担当してもらうことで、仕事に集中して取り組むことができるでしょう。
臨機応変に対応してもらえる

フリーターはシフト制の職場が多く、勤務日数や時間、休日などもある程度自分で調整することができます。そのため、結婚後も柔軟なスケジュールが組みやすく、記念日や行事といった特別なイベントや、「子どもが急に熱を出した」といったピンチにも、臨機応変に対応してもらえるでしょう。二人で一緒に過ごす時間を確保する上でも、彼氏の働き方に融通が利くことは大きなメリットといえます。
フリーター彼氏との結婚でチェックすべき費用
結婚生活を円滑に続けていくためには、ある程度のお金も必要です。とくに「結婚費用」と「子育て費用」は、それ相当のまとまった額が必要となるため、収入が不安定なフリーターの彼氏と結婚するときには、事前にしっかりチェックして備えておくことが重要です。以下、それぞれの費用について詳しく解説します。
結婚費用

結婚式や新婚旅行、引っ越しや家財道具など、結婚する際に必要な費用は、事前にどうするのか話し合って確保しておきましょう。ちなみに、結婚式と新婚旅行にかかる総費用は、平均して300万円程度といわれていますので、彼氏の収入が低い場合は、妥協しなければいけない部分も出てくるでしょう。現在の収入や予算と向き合った上で、何をすべきか、何を節約すべきかを二人で考え、納得のいく選択をすることが大切です。
子育て費用

子どもが生まれた場合、出産費用や子育て費用が必要となります。子育て費用は、生活するうえで必要な「養育費」と学校にかかる「教育費」の二つに分けられ、子どもが成長するにつれてかかる費用は増えていきます。
文部科学省の資料によると、幼稚園から大学卒業までにかかる教育費は、すべて公立校に進学した場合は約800万円、すべて私立校の場合は約2200万円となっています。さらに養育費を含めると、子ども一人を育てるには、大卒までの22年間で2000万~4000万円程度かかるといわれています。もし、将来子どもがほしいと考えているのであれば、長期的な資金計画や人生設計を含めて、二人でしっかり話し合っておくことをおすすめします。
こんなフリーター彼氏なら結婚してもいい?
ここまで見てきたように、フリーター彼氏との結婚はハードルが高いのも事実ですが、ケースによってはうまくやっていける可能性もあります。ここからは、彼氏がフリーターでも大丈夫なケースを紹介しましょう。
正社員就職を目指している

フリーターをしながら正社員就職を目指している彼氏となら、結婚を前向きに考えてもいいでしょう。結婚を決意した時点で、正社員を目指して就活に取り組んでいるのであれば、あなたとの将来を真剣に考えているといえます。この場合は、彼氏が就職してから結婚した方がより確実です。正社員になってから結婚すれば、経済的な不安が解消されますし、周囲からも認めてもらいやすくなるでしょう。
夢や目標があってフリーターをしている

将来への夢や目標を実現するために、あえてフリーターをしている彼氏もいるでしょう。たとえば、「俳優やアーティスト、独立開業を目指している」「難関の資格取得を目指して勉強している」といったケースです。ただし、彼氏がどれほど努力しても失敗する可能性はありますし、いつまでも夢を追い続けていても不安が募るばかりです。結婚を真剣に考えているなら期限を決めてもらい、どこかでけじめをつけることも大切です。
家事のスキルが高い

家事全般のスキルが高い彼氏なら、結婚しても主夫として支えてくれる可能性があります。女性の社会進出が進んだ近年は、女性が稼ぎ頭となり、男性が主夫となって家庭を守るケースも少なくありません。時間の融通が利きやすいフリーターの彼氏が、積極的に家事を担ってくれるのであれば、あなたは仕事に集中してキャリアを築くことができるでしょう。ただし、一方的に家事を押し付けず、平等な立場で支え合う気持ちを持つことが大切です。
フリーター彼氏に正社員になってほしいと思ったら
フリーターの彼氏と結婚したいけれど、正直なところやっぱり不安、できれば正社員として就職してほしい……と思いつつ、なかなか切り出せずに悩んでいる人も多いと思います。ここでは、フリーターの彼氏に正社員になってもらうために、あなた自身ができることを紹介します。
勇気を出して本音をぶつける

フリーター彼氏との結婚を本気で考えているなら、まずは彼氏に本音をぶつけてみてください。「彼氏と結婚したいこと」「フリーターのままでは不安があること」「ちゃんと就職してほしいこと」を正直に伝えましょう。彼自身がフリーターであることに危機感を持っていれば、あなたの言葉がきっかけとなって、行動を起こしてくれる可能性があります。本音を伝えるのは勇気がいるかもしれませんが、あなたの正直な思いに対して、何も思わない彼氏はいないはずです。
将来の具体的なライフプランを立てる

結婚してどのような生活を送りたいのか、二人で将来のライフプランを立ててみるのもいいでしょう。たとえば「子どもは●人ぐらいほしい」「●歳までに家を建てたい」など、今後の具体的なプランを一緒に立てることで、彼氏が前向きに正社員就職を考えてくれる可能性があります。
就職活動をサポートする

彼氏が正社員を目指す!とやる気になってくれたら、就職活動を全力でサポートしましょう。一緒に仕事を探したり、悩んでいる彼氏の相談に乗ったりすることで、彼自身のモチベーションもアップするはずです。また、就職活動を応援することで二人の絆もさらに深まり、結婚後の生活もイメージしやすくなるでしょう。
まとめ 正直な気持ちを伝えて彼氏のやる気を引き出そう!

今回の記事を読んで、「フリーター彼氏との結婚は、諦めた方がいいのかな」と感じてしまった人もいるかもしれません。
しかし、フリーターの彼氏と結婚しても、問題なくやっていけるケースもありますし、あなた自身ができることを実践して、彼氏のやる気を引き出すことができれば、まだまだ可能性は広がるはずです。何もせずに諦めてしまうのではなく、まずは自分の正直な気持ちを伝えることから始めてみてください!
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