ストレスの少ない仕事とは？ストレス要因から見た仕事の選び方！

とはいえ、どのような仕事であっても、多かれ少なかれストレスとなる要因はありますし、何をストレスと感じるかも人それぞれです。

たとえば、同じ接客業の仕事でも「不特定多数の人と話すのが苦痛」「たくさんの人と接するのが楽しい」というように、人とのコミュニケーションがストレスになる人もいれば、逆に楽しめる人もいます。また、汗を流しながら働く力仕事を「気持ちいい・爽快」と感じる人もいれば、「しんどい・きつい」と感じる人もいるでしょう。

このように、他の人がストレスを感じる仕事であっても、自分がストレスを感じるとは限りませんし、もちろんその逆のケースもあるでしょう。よって、ストレスの少ない仕事を探す際には、まず「自分が仕事のどの部分にストレスを感じるのか」を明確にする必要があります。

ではさっそく、以下4つの項目について、自分がストレス（負担が大きい）と感じる要因を洗い出してみましょう。

おそらくほとんどの人は、各項目で複数のストレス要因があると思いますので、負担が大きいと感じるものから優先順位をつけてリストアップしてみてください。たとえば、「○○に関しては絶対に我慢できない」「◎◎程度の条件であれば妥協できる」「△△に関してはあまりこだわらない」など、優先したい条件を明確にすることで、就職・転職先を選ぶ基準も設定しやすくなります。

仕事で精神的なストレスを感じやすいものとしては、主に「職場の人間関係」「長時間労働や休日出勤」「厳しいノルマ」などが挙げられます。以下、順番に見ていきましょう。

まず、職場の人間関係については、仕事をする上で一番大切なポイントといえるでしょう。職場の人間関係がギスギスしていると、どれだけ仕事が楽でも、精神的なストレスが蓄積して、会社に行くことさえ嫌になってしまうかもしれません。ただ、職場の人間関係の善し悪しは、入社してみないとわからない部分もあるため、インターンやOB・OG訪問などの機会があれば、実際に働いている人の雰囲気を確認しておくことをおすすめします。

また、残業や休日出勤が少ない職場環境であれば、プライベートやリフレッシュの時間がしっかり確保できるので、精神的なストレスも溜まりにくいでしょう。一方で、残業が続いて休日もあまり取れないような職場環境は、はじめは頑張れてもストレスがどんどん蓄積し、心身ともに疲弊してしまうかもしれません。ただ、残業や休日出勤には給料に法定手当（時間外手当・休日手当）が上乗せされますので、その分収入はアップします。

仕事のノルマについては、達成すればインセンティブなどのボーナスが付く職場もありますので、人によってはやりがいに繋がる場合もあります。しかし、つねに厳しいノルマに追われていると精神的に余裕がなくなり、プレッシャーやストレスを感じる場面も多くなりがちです。

事務職やITエンジニアなどの座り仕事は、体力を消耗する作業が少ないため、体力的なストレス度は比較的低いでしょう。一方で、重量物を扱う力仕事や長時間の立ち仕事は、座り仕事と比べて身体にかかるストレス（負荷）は高くなります。体力的なストレスが蓄積すると、疲れ果てて何もする気がしない、体調不良や肩こり・腰痛が慢性化するなど、日常生活や健康にも支障をきたしてしまう恐れがあります。

とはいえ、1日中座りっぱなしの仕事でも、肩こり・腰痛などの不調に悩んでいる人は少なくありません。また、身体を動かして働くのが好きな人や、じっとしているのが苦手な人には、座り仕事は逆にストレスになってしまう可能性もあります。