ニートにおすすめの資格とは? 勉強法と活用法も徹底解説!

2024/10/22 更新
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■目次
- 1.ニートが資格を取るメリット
- 2.ニートが資格を取ると、就職できる可能性が高まる
- 3.ニートが資格を取ると、収入アップが期待できる
- 4.ニートが資格を取ると、確かな自己成長を実感できる
- 5.ニートにおすすめの資格の選び方
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【国家資格を選ぶ】
【比較的合格しやすい資格を選ぶ】
【需要が高い職種の資格を選ぶ】
—— 企業から需要が高い資格 ——
—— IT業界で需要が高い資格 ——
—— 医療・福祉系で需要が高い資格 ——
—— エッセンシャルワーカーの資格 ——
- 6.自分の興味・関心に合ったおすすめの資格
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【専門スキルを発揮して活躍したい人】
【食いっぱぐれがなく、不況に強い仕事に就きたい人】
【独立・開業をめざす人】
【裾野が広いIT業界の仕事に就きたい人】
- 7.資格取得のための効率的な勉強法
- 8.資格取得後の就職活動のポイント
- 9.短期間で就職をめざす人の3つの方法
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方法①【就職支援サービスを活用する】
方法②【未経験者歓迎の求人を探す】
方法③【職歴を積むためアルバイトからスタート】
ニートが資格を取るメリット
就活時に企業に評価されるポイントには、主に下の4つがあります。
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①職歴や経験がある
②知識やスキルがある
③就職する意欲がある
④ビジネスマナーが身についている……など
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社会人経験がないニートが就活をする場合①と②はアピールしにくいため、③と④で企業の採用ポイントをアップさせる必要がありますが、③と④で企業の心象をよくする有効な方法が資格取得です。
資格を取得しておけば「③就職する意欲がある」「④ビジネスマナーが身についている」をアピールできるため、就活を優位に進められる可能性が高まります。特に正社員として働きたい人は①と②を補うためにも、複数の資格を取得しておきたいものです。
また最近は様々な業界で人手不足が慢性化しているため、多くの企業が未経験者にも門戸を開いている傾向が強まっていることから、人手不足に悩む企業では職歴、経験、知識、スキルがないニートでも受け入れてくれるチャンスはあります。ただし、働き始めてからスムーズに仕事に就けるよう基礎スキルのバロメータになる資格を取得しておけば、それだけ安心材料が増えることになります。

ニートが資格を取ると、就職できる可能性が高まる
身近な例をあげると、電気工事関係の仕事、不動産や金融系の仕事、重機などを扱う建設現場での仕事、設備関連の仕事などは、その業務に特化した資格をもっていないと業務に就くことができません。このことから、「◯◯の資格を取得している人を優先的に採用したい」という資格取得者を優遇する企業では、特定資格を取得しておくことで採用の可能性はグンと高まることになります。
ちなみに、たくさんある資格のなかで自分はどの資格を取得すればよいのかを悩んでいる人は、様々な種類がある資格は、以下の4種類に大きく分類されることをまず理解しましょう。
〈分類Ⓐ〉業務独占資格:弁護士、弁理士、公認会計士、司法書士、税理士、司法書士、医師、建築士、看護師、薬剤師、一級建築士、宅地建物取引士、測量士、陸上特殊無線技士、危険物取扱者、土地家屋調査士、美容師など、有資格者のみが業務を独占的に行える資格。無資格で業務を行ったり資格者名を騙(かた)ると法で罰せられる
〈分類Ⓑ〉名称独占資格:中小企業診断士、マンション管理士、栄養士、栄養管理士、保健師、理学療法士、介護福祉士、社会福祉士、技術士、公認心理師、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格。無資格で業務を行ったり資格者名を騙(かた)ると法で罰せられる
〈分類Ⓒ〉設置義務資格:宅地建物取引士、測量士、衛生管理者、安全管理者、通関士、登録販売者、管理業務主任者など、特定事業を行う際に法律で資格取得者の設置が義務づけられている資格
〈分類Ⓓ〉技能検定:業務知識や技能などを評価するもの。 機会木工、建築大工、ファイナンシャル・プランニング、キャリアコンサルティングなどの130職種の技能検定試験を法律で指定された団体が実施し、その試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」の称号が与えられもの
ニートが資格を取ると、収入アップが期待できる
前章で紹介した業務独占資格や名称独占資格を有している人は、難関資格を取得したことへのご褒美として、業務の報酬が高い傾向にあり、社会的ステータスも高くなります。一方、電気工事系、不動産・金融系、重機などを扱う建設系、設備系、介護・医療・薬剤、飲食系などの仕事に就く場合は、専門資格を取得した人に資格手当が支給されケースが一般的です。
厚生労働省が2019(令和元)年に実施した「資格・検定等の人員配置、昇格及び賃金への反映状況等に係る実態調査」によると、資格手当を支給(月)している企業は「建設業」「製造業」「小売・サービス業」の3業種のうち41.0%をしめることが判明しています。
ただし、残りの59.0%の企業が資格手当を支給していないわけではありません。「資格手当」という名目で手当を支給していない企業であっても、無資格者と比較して基本給が高く設定されていたり、資格取得後の昇給、あるいはボーナスに資格手当が反映されるなど、企業ごとの方法で資格保持者を評価しているケースもあり、方法は違えど資格取得者は無資格者より収入アップが期待できます。
ニートが資格を取ると、確かな自己成長を実感できる
どんな資格であっても勉強には時間がかかりますし、一度で合格しない資格もたくさんあります。さらに、資格の勉強は専門用語だらけの“初めてづくし”のことが多いため、最初はとても大変に感じますが、しっかり勉強して資格を見事に取得できたあかつきには、きちんとした見返りがあります。
ニートの多くが、資格勉強を始める前に「自分はこのままでいいのだろうか」「自分をなんとか変えたい」など様々な心の葛藤を抱えていたと思われますが、だからこそ「合格」の文字を目にした時には言葉にならない喜びとともに、確かな成長や手応えを感じることができるはずです。
さらに、勇気ある一歩を踏み出して資格取得の勉強を始め、がんばった末に資格を取得できた最大のご褒美は、単に試験に合格できた喜びだけでなく、“確かな成長や手応え”を実感することで醸成される自己肯定感が、働くことへの意欲につながっていく点にあるといえるでしょう。

ニートにおすすめの資格の選び方
でも、いざ資格の勉強を始めようとしても「どの資格を取ったらよいのか」という壁に直面する人がほとんどでしょう。もしそんな壁に直面したら、次の項目をチェックして、自分に最適な資格を取捨選択していきましょう。
【国家資格を選ぶ】
国家資格には様々な種類がありますが、人気が高い国家資格ベスト10は以下のようになります。 (★は難易度を示しています。★初級 ★★中級 ★★★難関)
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★★ファイナンシャルプランナー(FP)
★★宅地建物取引士
★★保育士
★★★行政書士
★★★社会保険労務士
★★社会福祉士
★危険物取扱者
★★電気工事士(第一種・第二種)
★衛生管理者
★★マンション管理士
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【比較的合格しやすい資格を選ぶ】
比較的取得しやすい資格に「簿記3級(合格率50%)」「ITパスポート(合格率50%)」「FP(ファイナンシャルプランナー)3級(合格率70%)」などがあります。
難関資格になると合格率が10〜20%台のこともありますが、過去の合格率はネット上で検索することができるので、比較的取得しやすい合格率50%以上を目安にするとよいでしょう。
また、ここであげた3つの資格は、社会的需要(この資格取得者に対して仕事が多い)があるうえ、比較的合格率が高いので、毎年多くの人が資格の試験に臨んでいる特長から気軽にチャレンジできる資格ともいえます。
【需要が高い職種の資格を選ぶ】
ここまで「国家資格」や「比較的取りやすい資格」をご紹介してきましたが、ご紹介した「国家資格」のなかで★が3つの難関資格は、取得(合格)が難しい半面、資格取得後の需要が高い点が特長になります。また、独立開業を志す人が取得をめざすという特長もあります。
需要が高い職種の資格には次のようなものがあり、難易度は★初級 ★★中級 ★★★難関 ★★★★最難関になります。
—— 企業から需要が高い資格 ——
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★★衛生管理士(第一種)
★★★衛生管理士(第二種)
★★電気工事士(第二種)
★★★電気工事士(第一種)
★★★税理士
★★★ファイナンシャルプランナー
★★★中小企業診断士
★★★宅地建物取引士
★★★社会保険労務士
★★★行政書士
★★★通関士
★★★★不動産鑑定士
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—— IT業界で需要が高い資格 ——
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★ITパスポート
★基本情報技術者
★★応用情報技術者
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—— 医療・福祉系で需要が高い資格 ——
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★介護職員初任者研修
★介護福祉士
★★登録販売者(医薬品第ニ類、第三類の相談・販売)
★★メディカルケアワーカー(看護助手)
★★理学療法士
★★作業療法士
★★★ケアマネジャー(介護支援専門員)
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—— エッセンシャルワーカーの資格 ——
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★普通自動車免許
★★介護福祉士
★★危険物取扱者
★★★社会福祉士
★★〜★★★★公務員(国家・地方、行政職、福祉職、公安職、技術職、心理職、看護師や保育士)
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自分の興味・関心に合ったおすすめの資格
めざす方向や興味・関心に合わせて資格取得にチャレンジすることが、結果としてムダのない就活につながっていきますので、まずは方向を見定めてから、どの資格を取得するか照準を絞っていきましょう。
【専門スキルを発揮して活躍したい人】
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★ITパスポート
★介護職員初任者研修
★★基本情報技術者
★★応用情報技術者
★★登録販売者
★★旅行業務取扱管理者
★★電気工事士(第二種)
★★★電気工事士(第一種)
★★衛生管理士(第一種)
★★★衛生管理士(第二種)
★★★税理士
★★★ファイナンシャルプランナー
★★★中小企業診断士
★★★宅地建物取引士
★★★社会保険労務士
★★★行政書士
★★★通関士
★★★★不動産鑑定士 など
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【食いっぱぐれがなく、不況に強い仕事に就きたい人】
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★普通自動車免許
★介護職員初任者研修
★★介護福祉士
★★★社会福祉士
★★電気工事士(第二種)
★★★電気工事士(第一種)
★★衛生管理士(第一種)
★★★衛生管理士(第二種)
★★危険物取扱者
★★登録販売者(医薬品第ニ類、第三類の相談・販売)
★★★通関士
★★〜★★★★公務員(国家・地方、行政職、福祉職、公安職、技術職、心理職、看護師や保育士) など
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【独立・開業をめざす人】
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★普通自動車免許
★★衛生管理士(第一種)
★★★衛生管理士(第二種)
★★旅行業務取扱管理者
★★登録販売者(医薬品第ニ類、第三類の相談・販売)
★★★行政書士
★★★税理士
★★★ファイナンシャルプランナー
★★★中小企業診断士
★★★宅地建物取引士
★★★社会保険労務士
★★★TOEIC(600点以上)
★★★★不動産鑑定士 など
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【裾野が広いIT業界の仕事に就きたい人】
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★MOS(Microsoft Office Specialist)
★★プログラミング系資格(Bronze)
★ITパスポート
★★基本情報技術者
★★応用情報技術者
★★プログラミング系資格(Silver)
★★プログラミング系資格(Gold)
★PHP5技術者認定初級試(初級)
★★PHP5技術者認定初級試(中級)
★★PHP5技術者認定初級試(上級)
★Ruby(Silver)
★★Ruby(Gold )
★★★システムアーキテクト試験
★★★TOEIC(600点以上)など
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めざすジャンルや技術領域に合わせて、パソコンスキル、プログラミング、データベース、ソフトウェア、アプリケーション、デベロッパー、ネットワーク、セキュリティなどの専門性に特化した資格取得をめざしましょう。

資格取得のための効率的な勉強法
独学でコツコツ勉強する方法もありますが、効率的に資格取得をめざすのであれば次の3つの方法も検討してみましょう。
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■専門学校や資格スクールに通って、仲間と競い合いながら勉強する
■通信講座を活用して、自分のペースを確保しながら勉強する
■仕事に就いた後のミスマッチを抑えるため、アルバイトとして
その仕事に就いて、仕事と平行して独学で勉強する
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資格取得後の就職活動のポイント
資格を取得できたら、いよいよ本格的に就活を始める段階に入りますが、せっかく取得した資格がムダにならないよう、就活も効率的に進めたいものですよね。
ニートやフリーターに限らず、就活に慣れている人は少ないといえますし、就活には就活ならではのコツやポイントがあるので、専門サイトやエキスパートの知見やノウハウをかりながら活動を進めていくことが必勝の秘訣になります。ここからは、「短期間での就職をめざす人の3つの方法」をご紹介しますしょう。

短期間で就職をめざす人の3つの方法
就活を効率的に進めたいなら、ニート、フリーター、高校卒業者向けの就職支援サービスを活用しましょう。
就職支援サービスには主に下記のようなものがありますが、就職支援サービスのサイトによって特長が異なるので「対象にしている人はどのような人か?」「応募書類の添削や面接対策支援の方法」「就職成功率や内定率」などを事前に調べたうえで、登録するようにしましょう。
方法①【就職支援サービスを活用する】
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・ハタラクティブ
・キャリアスタート
・リクルートエージェント
・type転職エージェント
・マイナビジョブ20s
・DYM就職
・Green
・リクナビNEXT
・えーかおキャリア
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方法②【未経験者歓迎の求人を探す】
求人サイトを検索する際に「募集要項」や「募集条件」に「ニートやフリーター歓迎」「未経験歓も活躍できる」「就業経験がない人も大丈夫」「社会人経験がない人でも知識ゼロから学べます」などと記載された案件をピックアップして、そこから取捨選択していきましょう。
ひとつの方法として、例えば医療・介護業界のなかから「初心者歓迎」「自宅から通勤40分以内」に的を絞ったら、その条件に合う数社を選択し、その数社に募集してみましょう。面接の段階で自分が抱いている不安などを正直に伝え、どのような働き方が最善かを担当者に相談したうえでどの企業にするかを決めると、比較的スムーズに仕事に就くことができます。
方法③【職歴を積むためアルバイトからスタート】
働いてみないと仕事の内容がわからない……、長続きするか不安……という人は、社員登用制度がある職場や有資格者が優遇される職場でアルバイトからスタートさせてみるのも有効な方法です。
実際に介護業界でアルバイトとして雇用された“元ニート”のなかには、次のようなステップを踏んでキャリアアップを実現した人もいます。
「アルバイトとしてスタートし、アシスタント的業務を日々こなす」➔「業界で活躍しているケアマネジャーなどのエキスパートの存在を知る」➔「自分も将来はエキスパートになりたいと感じるようになる」➔「資格取得の勉強を始める」➔「資格の勉強と平行して経験を積む」……
—— 資格にはたくさんの種類があるからこそ、勉強を始める前の「資格の研究」「就職をめざす業界の研究」などが重要になります。そして、最も大切なことは「自分の研究」です。自分がどの方向で活躍したいのか」「自分にはどんな適性があり、得意な分野は何か」を探っていくと、次第に取得すべき資格やめざす方向が明確になっていくはず。みなさん、笑顔で働く自分の未来像が現実のものになるよう、がんばってくださいね!
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