ニートの一人暮らしは可能?一人暮らしをするための方法や費用!

2023/12/15 更新
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■目次
- ●ニートのまま一人暮らしをするのは厳しい?
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・ニートの一人暮らしは経済的に無理
- ●一人暮らしにかかる費用を総チェック!
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・一人暮らしを始める際の初期費用
・一人暮らしにかかる毎月の生活費の目安
・家賃は住宅の種類・地域によって異なる
・国民健康保険・国民年金の保険料
- ●ニートが一人暮らしを始めるには?
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・親から経済的な援助をしてもらう
・ニートが入居審査をパスするには?
・まずはアルバイトを始めて貯金する
・寮付き(住み込み)の仕事に就く - ●ニートが安定して一人暮らしを続けるには?
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・思い切って正社員を目指す
・アルバイトや派遣などで働く
・国や民間の就活支援サービスを利用する
・スキルを生かして在宅ワークを始める - ●ニートの一人暮らしはお金の節約もマスト!
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・初期費用を節約する
・自炊する
・毎月の固定費を見直す
・節電・節水を心がける
・保険料免除・納付猶予制度
・失業保険 - ●まとめ
ニートのまま一人暮らしをするのは厳しい?
ニートの一人暮らしは経済的に無理
現在、ニート(※1)として実家で生活している人の中には、一人暮らしをしたいと考えている人もいるでしょう。とはいえ、収入のないニートが一人暮らしをするのは可能なのでしょうか。
結論から言うと、働かなくても一生困らないほどの貯金や財産でもないかぎり、ニートのまま一人暮らしをするのは現実的に厳しいでしょう。当然ながら、一人暮らしをするためには、住まいを借りて引っ越しするための費用や、月々の家賃・生活費なども確保しなければいけません。無収入のまま一人暮らしを始めても、経済的に立ちいかなくなる可能性が非常に高いということです。
(※1)内閣府では「学生や主婦(主夫)を除く15~34歳の若年者のうち、就業していない無業者」をニートと定義づけています。
一人暮らしにかかる費用を総チェック!
では、実際に一人暮らしを始めると、どのぐらいお金が必要になるのでしょうか。まずは、一人暮らしを始める際に必要な初期費用や、毎月の平均的な生活費などを具体的に見ていきましょう。
一人暮らしを始める際の初期費用
一人暮らしを始める際には、住まいの賃貸契約の諸費用、引っ越し費用、家具・家電の購入費などでまとまったお金が必要となります。以下、家賃5万円の物件を借りた際にかかる初期費用の目安をまとめてみました。
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《家賃5万円の物件を借りる際にかかる初期費用の目安》
●賃貸物件の敷金・礼金・前家賃・仲介手数料など……22万5000円~25万円
●引っ越し費用……5万円~10万円
●家具・家電購入費……10万円~15万円
【合計】38万5000円~50万円
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一人暮らしにかかる毎月の生活費の目安
総務省統計局の調査(※2)によると、単身世帯における1ヵ月あたりの平均的な消費支出(生活費)の内訳は以下のようになっています。
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《単身世帯における1ヵ月あたりの生活費の内訳》
●食料費……4万3276円 ●住宅費……2万3322円 ●水道光熱費……1万3098円
●生活用品費……5613円 ●被服および履物費……5280円 ●保健医療費……7441円
●交通および通信費……1万9344円 ●教養娯楽費……1万8700円
●教育費……2円 ●その他消費支出……2万5678円
【合計】16万1753円(※2)参考資料/総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」
家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 (stat.go.jp)
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家賃は住宅の種類・地域によって異なる

ただし、上記の住宅費に含まれる家賃は、住宅の種類・地域などによって異なるため注意が必要です。
総務省統計局の調査(※3)によると、全国の借家総数(全賃貸住宅)の1ヵ月当たりの平均家賃は5万5675円。平均家賃が最も低いのが公営の借家で2万3203円、最も高いのが非木造の民営借家で6万4041円となっています。また、1ヵ月当たりの平均家賃を地域別に見ると、最も低いのが鹿児島県で3万863円、最も高いのが東京都で8万1001円となっています。
このように、家賃は住宅の種類・地域などによって異なるため、住宅の種類や居住地も考慮して毎月の生活費を確保する必要があるでしょう。
(※3)参考資料/総務省統計局「平成30年 住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要」
平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要 (stat.go.jp)
国民健康保険・国民年金の保険料

また、無収入のニートであっても、国民健康保険と国民年金の保険料を支払わなければいけません。国民健康保険の保険料は年間5~7万円、国民年金の保険料は毎月1万6520円(平成5年度)です。ただし、経済的な理由で支払いが難しい場合は、保険料の減額・免除を受けることができます。
ニートが一人暮らしを始めるには?
ここまで見てきたように、一人暮らしにはそれ相当のお金が必要です。では、収入のないニートが一人暮らしを始めるには、どうすればいいのでしょうか。
親から経済的な援助をしてもらう

経済的に自立していないニートが一人暮らしをするとなると、誰かしらのサポートを受けて生活するしかありません。多くの場合は、親からの援助を頼ることになるでしょう。住まいを借りる際の敷金や礼金、一人暮らしに必要な家具や家電などの購入代、そして毎月の家賃や生活費など、すべて親にサポートしてもらうことになります。
ただし、親が退職したり、病気やケガで働けなくなったりすれば、収入が減ってサポートを受けられなくなる可能性もあります。よって、親を頼った一人暮らしは長く続けるべきではなく、あらかじめ1~2年程度と期間を決めておくことをおすすめします。
ニートが入居審査をパスするには?

賃貸物件を契約する際には、契約者の家賃の支払い能力などを見極める入居審査が行われます。決まった収入源がないニートは、契約者として入居審査をパスできないため、収入のある親や親族を連帯保証人に立てるのが一般的です。
また、収入のある親に家賃を負担してもらう場合、契約者を親にすることで審査に通りやすくなりますが、「実際に住むのは契約者の子ども」であることを伝える必要があります。
まずはアルバイトを始めて貯金する

先述したように、一人暮らしを始める際には40万円前後の初期費用が必要となります。この費用を親に頼るのではなく、自分でアルバイトをして貯めることで、ひとまず一人暮らしをスタートすることができます。ただし、一人暮らしを始めるとその日から生活費がかかりますので、初期費用プラス2~3ヵ月分の生活費(40~50万円)を貯金しておくことをおすすめします。
また、一人暮らしを始めてからもアルバイトを続ければ、ある程度の収入を確保しながら、今後どうするべきかを考えることもできるでしょう。
寮付き(住み込み)の仕事に就く

製造業の工場で働く期間工など、寮付き(住み込み)の仕事に就けば、住む場所と仕事を同時に確保できるので一石二鳥です。会社の寮は敷金・礼金などがなく、生活家電や家具が用意されていることも多いため、初期費用を貯めなくてもすぐに一人暮らしを始めることができます。月々の寮費も会社が一部負担(無料の場合も)してくれますし、寮によっては水道光熱費が無料になる場合もありますので、毎月の生活費をセーブしながら貯金することも可能でしょう。
製造業の工場で働く期間工など、寮付き(住み込み)の仕事に就けば、住む場所と仕事を同時に確保できるので一石二鳥です。会社の寮は敷金・礼金などがなく、生活家電や家具が用意されていることも多いため、初期費用を貯めなくてもすぐに一人暮らしを始めることができます。月々の寮費も会社が一部負担(無料の場合も)してくれますし、寮によっては水道光熱費が無料になる場合もありますので、毎月の生活費をセーブしながら貯金することも可能でしょう。
※寮完備の期間工の求人情報はこちらをチェック!
期間工(期間従業員・期間社員)求人・仕事特集 | 工場・製造業の求人・お仕事・派遣なら日総工産 (717450.net)
ニートの就職を成功させるポイントを伝授!狙える職種や就活サービスも紹介!
ニートが安定して一人暮らしを続けるには?
親や他者の援助に頼らず、ニートが安定して一人暮らしを続けるためには、やはりニートを脱して働くことを考える必要があるでしょう。まずは、毎月の家賃や生活費をきちんと支払えるよう、仕事に就いて一定の収入を得ることが重要です。
思い切って正社員を目指す

正社員として就職すれば、毎月の収入・雇用も安定しますし、働きながらキャリアアップ&収入アップを目指すこともできます。たしかにニートからの就職は簡単ではありませんが、人手不足の業界は求人件数が多く、応募の条件や就業のハードルも低い傾向にあります。とくに、製造業・建設業・運輸業・介護業・サービス業などの職種は、慢性的に人手が不足しており、特別なスキルや実務経験がないニートでも比較的スムーズに採用される可能性があります。
アルバイトや派遣などで働く

ニート生活からいきなり正社員になるのは、体力的・精神的にハードルが高いと感じるのであれば、まずは気軽に始められるアルバイトやパート、単発の派遣社員や契約社員として働き始めるのもおすすめです。また、正社員登用制度のある企業を選べば、アルバイトやパートとして働きながら正社員になれる可能性もありますので、制度の有無や登用条件を応募時に確認しておくといいでしょう。
国や民間の就活支援サービスを利用する

ニートが仕事探しをする上では、全国の都道府県に設置されているハローワークや、民間の就職・転職エージェントを利用すると、自分にマッチした仕事が見つけやすくなるでしょう。いずれも、自分の希望・適性に合った仕事選びはもちろん、プロによる就業相談や応募書類の作成支援など、さまざまなサポートが受けられますので、一人で就活を進めるのが不安な人にもおすすめです。
そのほか、全国に177ヵ所に設置された「地域若者サポートステーション(通称サポステ)」や、全国の46都道府県に設置された「若年者のためのワンストップサービスセンター(通称ジョブカフェ)など、若年層の就職を支援する公的機関・施設もありますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
スキルを生かして在宅ワークを始める

プログラミングや記事のライティング、デザイン、編集、語学などのスキルがあれば、それらのスキルを生かした仕事を始めるのもおすすめです。たとえば、システムエンジニアやプログラマー、Webライター・デザイナーやイラストレーター、エディターや翻訳者などは、在宅でできる仕事も多いため、対人関係や通勤にストレスを感じやすい人にも好適でしょう。
※ニートからの就職を成功させるポイントは、こちらの記事もチェック!
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ニートの一人暮らしはお金の節約もマスト!
一人暮らしは何かと出費がかさみがちです。とくに経済的に不安のあるニートは、一人暮らしにかかる初期費用や、毎月の生活費などもできるだけ節約することがマストといえるでしょう。以下、ニートにおすすめの節約術や経済面の公的支援を紹介します。
初期費用を節約する

住まいの賃貸契約にかかる諸費用(敷金・礼金・前家賃・仲介手数料など)は物件によって異なりますが、一般的には「家賃の4~5ヵ月分」が目安となります。一方、最近は敷金・礼金なしの「ゼロゼロ物件」を扱っている不動産会社もあり、その場合は諸費用を「家賃の2ヵ月分」程度に抑えることが可能です。
また、引っ越しにかかる費用は、引っ越す時期・引っ越す距離・荷物の量や、オプションサービスの有無によって変わってきます。可能であれば「閑散期の平日に引っ越す」「荷物の量を減らす」「荷づくりや荷解きは自分で行う」ことで、引っ越し費用を大きく抑えることができるでしょう。
自炊する

外食すると1食あたり500円~1000円はかかってしまいますが、自炊すれば1食あたりの食費を大幅に削減でき、工夫次第では1食100円以下に抑えることも可能です。毎日料理を作るのが面倒であれば、週に1~2回作り置きをしたり、調理の手間がかからないレシピを調べたりして工夫してみましょう。
毎月の固定費を見直す

毎月必ず発生する固定費の中でも、電気料金や通信費は見直しがしやすく、電気の契約アンペア数を減らしたり、スマートフォンの料金を格安プランに乗り替えたりすることで、年間の費用を大きく抑えることが可能です。
節電・節水を心がける

一人暮らしに限らず、節電・節水は生活費を抑える基本ポイントとなります。「こまめに電気を消す」「冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない」「料理は一度につくる」「水を流しっぱなしにしない」など、日常的な行動が節約につながることは言うまでもありません。
失業保険

社会人からニートになった場合は、失業保険の基本手当を受給できる可能性があります。受給条件を満たしていれば、一定期間受給を受けられるため、仕事を辞めたら早めにハローワークへ行って申請しましょう。
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まとめ
今回は、経済的な視点から「ニートの一人暮らしは可能かどうか」について解説しました。
親のサポートを受けながら一人暮らしをすることも可能ですが、それがいつまで続けられるかはわかりません。毎月の家賃や生活費を安定して確保するためには、やはりニートを脱して収入を得ることが理想です。ぜひ、本記事でご紹介したポイントを参考にしながら、脱ニートへの一歩を踏み出し、一人暮らしの新生活をスタートさせてください!