工場(機械)オペレーターとは何?仕事内容から平均年収までご解説
2022/1/6 更新
工場(機械)オペレーターは、経験者以外にはイメージしづらい仕事かもしれません。求人を見つけても自分には縁がない、難しそうと感じて候補から外してしまっている方もいるのではないでしょうか。しかし、仕事内容を知れば、自分にもできそうと感じたり自分に向いていると感じることがあるかもしれません。内容を詳しく知らずに就職・転職の候補から外してしまうのは非常にもったいないことです。こちらでは、工場(機械)オペレーターの仕事内容やメリット、向いている人などについてご紹介するので、就職・転職の参考にしてください。
工場(機械)オペレーターとは?
オペレーターという言葉は「操作する人」という意味があります。工場(機械)オペレーターとは、工場での製品の生産や製造を担う機械の操作や監視を行う人です。こちらでは工場(機械)オペレーターの詳しい仕事内容や仕事の種類についてご紹介します。
仕事内容
工場で生産・製造を行うためには多くの機械を稼働させなくてはいけません。業種や製品によってさまざまな仕事内容があります。工場(機械)オペレーターの仕事は、一般的に機械を正しく稼働させるための操作・設定・監視などです。また、正常に稼働するための点検やメンテナンスなども工場(機械)オペレーターが行う場合があります。
万が一機械が故障したりトラブルが発生したりする場合には制御も行います。工場(機械)オペレーターの仕事は、工場における生産・製造が円滑に進むために非常に大切な役割を果たしているといって良いでしょう。また未然にトラブルや事故を防ぐ役割もあるので、従業員が安全に安心して働ける環境づくりを担う役割もあります。
工場における安全対策に関してはこちらの記事をご覧ください!
工場(機械)オペレーター種類
使用する機械の種類や勤務する現場によって工場(機械)オペレーターの仕事はさまざまです。こちらでは、代表的な機械オペレーターの種類について解説します。
-製造オペレーター
工場で製造を行う機械の操作や監視、制御を行う
-マシンオペレーター
工場で複数の機械を同時に操作・監視する
-CADオペレーター
CADを使用し、機械や建設現場の図面を作成する
-建設機械オペレーター
土木や建設工事現場で活躍するショベルカー・クレーン車・掘削機などの建設機械や重機を操作する
-NC旋盤機械オペレーター
旋盤加工を行うためにコンピューターにプログラミング言語を入力する
-化学製品製造オペレーター
化学工場で合成樹脂・化学肥料・化学繊維・洗剤・塗料などの化学製品を製造する各種装置を運転・制御する
工場(機械)オペレーターに
必要なスキル・資格
機械を操作するという作業は、特別な技術や資格が必要と思う方も多いでしょう。しかし、実際には特に技術や資格は必要ないことが多く、未経験でも機械オペレーターに採用されることがあります。ただし、「フォークリフト運転技能講習修了証」「建設機械施工技士」「機械加工技能士」などの資格があれば、即戦力として働けるので就職・転職が有利になるケースもあるでしょう。
工場(機械)オペレーターのメリット
こちらでは工場(機械)オペレーターとして働くことによって得られるメリットを3つご紹介します。
体力消耗が少ない為、長く続けられる
工場では力が必要な仕事や一日中立ちっぱなしの仕事など、体力的に負担が掛かりやすい仕事が多数あります。中には一日中、重い物を運ぶ仕事や溶接や鋳造などで暑い現場で働く仕事もあるでしょう。しかし、工場(機械)オペレーターは機械の操作や監視が主な業務です。職場によって異なりますが、座って機械を操作する職場もあり、体力の消耗は少ない仕事といえます。
若いうちは体力的に負担が掛かりやすい仕事でも辛いと感じることは少ないでしょう。しかし、一定の年齢を過ぎると、体力的な辛さを感じることも少なくありません。病気や怪我をすると仕事を継続することも難しくなります。工場(機械)オペレーターなら性別や年齢を問わず長く続けられるでしょう。
機械操作が得意であれば、やりがいを感じる場面が多い
自動車の運転が得意な方や日常的な機械メンテナンスを自分で行うというような方なら、機械を正しく動かす、正常に作動しているかどうかの監視や制御を行うなどの業務にやりがいを感じられるでしょう。工場(機械)オペレーターは機械操作が得意な方ほど特技を活かせる仕事です。新しい知識や技術を得ることに喜びを感じることができれば、仕事の幅も広がり、キャリアアップに繋げられます。
未経験でも活躍できる
日本の製造業界は幅広く、製品もさまざまです。作っているものが違っても必ず機械は必要で、工場(機械)オペレーターが欠かせません。工場(機械)オペレーターが必要な現場では、未経験者でも採用する企業は数多くあります。また、機械を安全に正しく動かすために企業は徹底した教育を行うので、工場(機械)オペレーターは未経験者でも挑戦しやすい職種です。
工場(機械)オペレーターに
向いている人とは?
未経験者でも工場(機械)オペレーターとして働けるなら、挑戦してみたいという方も多いでしょう。こちらではどのような方が工場(機械)オペレーターに向いているのかについて解説します。
責任感・向上心が高い人
工場の機械を正しく操作をしないと、製品のノルマや完成度に影響を及ぼします。場合によっては大きなトラブルや事故に繋がる危険性もあるでしょう。機械の設定・操作・監視・制御は、工場の安全管理面においても最も重要です。工場(機械)オペレーターは常に責任感を持ち、安全に作業が進むような心がけを持ち続けることが大切です。また、機械は変更やバージョンアップすることがあります。現状に満足せず、より安全で円滑に業務が進むように常に新しい知識や技術を習得する向上心も必要です。
機械に興味を持ち、好奇心がある人
工場(機械)オペレーターの仕事は、作業のほとんどが機械を操作する時間です。普段から機械に対して苦手意識を持たずに興味や好奇心を持つ方は向いているでしょう。機械相手の仕事なので、人とのコミュニケーションが比較的少なめになります。黙々と作業をしたい、集中して仕事に取り組みたいという方にもおすすめです。
几帳面で慎重な人
機械は細かな設定や操作で仕上がりに大きな差が出ることがあります。「この程度で良い」などのアバウトさは許されません。工場(機械)オペレーターの仕事は、正確性を優先し、仕事に妥協をしない几帳面さが必要です。また、1つのミスで生産数を達成できないケースや工場の稼働が止まってしまうこともあります。ちょっとした違いやいつもと違う状況に気がつく細かやかさや慎重さも求められます。
工場(機械)オペレーターの平均年収
工場(機械)オペレーターは仕事内容や製品のジャンルによって年収は異なりますが、ここでは一般的なアルバイトと正社員の平均年収について解説します。
アルバイトの場合は、時給1,000~1,500円ほどの求人が求人情報サイトや情報誌などで見られます。アルバイトは働く日数や時間によって年収が異なるので、自分が働く日数を目安に年収を計算すると良いでしょう。
続いて正社員の工場(機械)オペレーターの平均年収について注目してみましょう。2015年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、プレス加工機械オペレーターの20代から40代の平均月給は約30万です。年収にすると年収は300万前後なので、工場(機械)オペレーターの平均年収の目安になります。管理職として昇給したり、資格取得をして手当をもらったりすると年収はプラスされるでしょう。
まとめ
工場(機械)オペレーターの仕事内容や種類についてご紹介しました。オペレーターというと難しそうで未経験者には無理ではないかと思われる方は多いでしょう。しかし、実際は仕事内容が多岐にわたるので、未経験者でも働くことが可能です。メリットや工場(機械)オペレーターに向いている人、年収についてもご紹介したので、就職・転職の際の参考にしてください。