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ライン工とは?具体的な仕事内容や給料、働くメリット・デメリットを解説

ライン工とは?具体的な仕事内容や給料、働くメリット・デメリットを解説

2024/2/6 更新

  1. ■目次
    ●ライン工ってどんな仕事?
    ・ライン工はスキルが身につかない?
    ・ライン工と期間工は違う?
    ●ライン工の仕事内容について
    ・ライン工の工程別の仕事内容
    ・ライン工の業種別の仕事内容・職場環境
    ●ライン工の給料相場は?
    ●ライン工として働くメリットは?
    ・単純作業が中心なので仕事を覚えやすい
    ・未経験者も働ける職場が多い
    ・人と関わるのが苦手な人にも働きやすい
    ・自分にマッチした仕事を見つけやすい
    ・正社員に登用されるチャンスも!
    ●ライン工として働くデメリットは?
    ・ラインのスピードに慣れるまでは大変
    ・単純作業の繰り返しに飽きてしまう
    ・体力的にキツい仕事もある
    ●まとめ
    ●ライン工のお仕事探しは<工場求人ナビ>で!

ライン工ってどんな仕事?

ライン工とはその名の通り、工場の製造ラインで作業する従業員のことを指します。ベルトコンベアで流れてくる部品や製品を、各ポジションで組み立てたり加工したりすることで、完成品を作り上げていきます。正社員・非正社員を問わず、ラインの工程に関わるスタッフ全員がライン工と呼ばれ、各人がラインの流れ作業の中でひとつの工程を担当するのが一般的です。

ライン工はスキルが身につかない?

一工程での単純作業が中心となるライン工の仕事は、「他の業種に役立つスキルが身につかない」「手に職がつかない」などと言われることもありますが、担当する工程に特化した技能を磨き、その道のスペシャリストとして活躍している人も多くいます。とくに、製造ラインで長年経験を積み、製品や製造工程のノウハウを知り尽くした熟練のライン工は、企業側も手放したくない存在となっています。

ライン工と期間工は違う?

ライン工と期間工は違う?

ライン作業の仕事が多い期間工は、ライン工と混同されがちですが、期間工は定められた期間内で働くという点が異なります。期間工は企業と「有期雇用契約」を結んでおり、3ヵ月~最長2年11ヵ月で契約満了(退職)となります。期間契約のある派遣社員として働くライン工もいますが、ライン工の中には雇用期間の定めがない従業員や、終身雇用の正社員も含まれるため、厳密には「ライン工=期間工」ではありません。
また、期間工は期間契約のある派遣社員とも似ていますが、派遣社員が派遣会社に雇用されているのに対し、期間工は企業が直接雇用している点が異なります。

ライン工の仕事内容について

ひと口にライン工と言っても、その仕事内容や職場環境は、担当する工程やメーカーの業種(工場で生産する製品)によって大きく異なります。以下、工程別・業種別にライン工の主な仕事内容を紹介しましょう。

ライン工の工程別の仕事内容

ライン工の工程別の仕事内容

ライン工が担当する工程は、主に「組立」「加工」「機械オペレーション」「検品」「梱包・仕分け」などの作業があります。

  1. 【組立作業】
    製品のパーツを組み立てたり、部品を取り付けたりする作業です。主に自動車や家電、電子機器といった工業製品の工場で採用され、組立の行程は初期段階から完成まで細かく作業が分担されています。

  1. 【加工作業】
    製品の素材や材料を、機械や手を使って成型・加工する作業です。たとえば、自動車なら鉄板をボディの形状にプレスしたり部品を溶接したり、食品なら食材をカット・調理したりする作業があります。

  1. 【機械オペレーション作業】
    機械を操作して素材やパーツを仕様通りに加工する作業です。金属板や木材にネジ穴をあけたり、パーツの素材をカットしたりします。

  1. 【検品作業】
    完成した製品の中に不良品が混じっていないかを確認・検査する作業です。主な検品作業としては、工業製品の性能・動作チェック、食品・飲料・化粧品の異物混入やラベルのチェック、容器チェックなどがあります。

  1. 【梱包・仕分け作業】
    梱包は、完成した製品を包装したり、段ボールに詰めたりする作業です。配送中に製品が破損しないよう緩衝材などを使って梱包し、梱包した製品の配送先を振り分ける仕分け作業とセットで行う場合もあります。

ライン工の業種別の仕事内容・職場環境

ライン工の業種別の仕事内容・職場環境

次に、ライン工の仕事内容や職場環境をメーカーの業種別に見ていきましょう。

  1. 【自動車・家電などの工業機械メーカー】
    自動車や家電などの製品は、パーツの数も種類も多いため、組立・加工・検品の作業が細分化されているのが特徴です。精度や正確性が求められる繊細な作業もあれば、大きなパーツや重量物を取り付ける力仕事もあり、担当する行程によって作業環境や仕事の難易度も異なります。

  1. 【電子部品・精密機器メーカー】
    パソコンやスマートフォン、半導体などの電子部品を扱うため、基本的に細かい作業が中心となります。部品の組立や取り付け、ネジ締め、ラベル貼り、検品、梱包などの作業があります。また、超精密な部品や機器を扱う半導体工場では、クリーンルームという無菌室内で、専用のスーツを着用して作業します。

  1. 【食品メーカー】
    食材の洗浄やカット、調理、トッピング、食品のパッキング、ラベル貼り、検品、梱包など、さまざまな行程の作業があります。食品類を扱う仕事なので、従業員には徹底した衛生管理が求められ、ほとんどの工場ではマスク・ヘアネットなどの着用や、アクセサリー・長髪・ネイル禁止などの就業ルールが設けられています。

  1. 【化粧品・日用品メーカー】
    シャンプーや洗剤、化粧品などを扱う工場では、基本的に大きなパーツや重量物を扱う力仕事はありませんが、食品工場と同様、衛生面には十分注意する必要があります。薬剤などの原料投入や加熱・加工作業のほか、ラベル貼り、容器検品、梱包などの作業があります。

ライン工の給料相場は?

ライン工の給料相場は?

ライン工の給料は、メーカーの規模や業種、作業の難易度、経験値、地域などによって変わってきます。
非正規雇用の派遣・契約社員の場合、平均的な時給は1000~1300円程度。アルバイトやパートの場合は、900~1000円程度が全国の平均値となっています。
作業の種類や難易度で見ると、自動車工場のプレス作業や重量物を扱う作業の場合、体力的な負荷が大きいことから、時給相場は1400~1600円程度とややアップし、食品や小型部品を扱う軽作業と比べて高くなる傾向にあります。
また、正規雇用の正社員の平均年収は350万円程度、経験を積んだリーダー職になると400~500万円台の年収を得ているライン工もいます。

ライン工として働くメリットは?

では、ライン工として働くメリット・魅力について見ていきましょう。

単純作業が中心なので仕事を覚えやすい

単純作業が中心なので仕事を覚えやすい

ライン工が担当する仕事は、基本的にシンプルな単純作業が中心です。製品が完成するまでには多くの工程がありますが、任される作業はひとつの工程のみなので、比較的仕事を覚えやすく、作業のコツをつかんで慣れてくれば、スムーズに作業を進められるようになるでしょう。

未経験者も働ける職場が多い

未経験者も働ける職場が多い

ライン工は未経験歓迎の求人も多く、ほとんどの現場で作業のマニュアルや指導方法が確立しています。そのため、工場で働いた経験がない人でも、安心して仕事が始められるのが魅力です。

人と関わるのが苦手な人にも働きやすい

人と関わるのが苦手な人にも働きやすい

ライン工は外部の人や顧客と接することがないため、人と関わるのが苦手な人にも働きやすいといえます。ほかの従業員とは仕事上でのコミュニケーションは多少あるものの、担当する作業さえしっかりこなしていれば、周囲とあまり関わらなくても問題はありませんので、職場の人間関係に煩わされることも少ないでしょう。

自分にマッチした仕事を見つけやすい

自分にマッチした仕事を見つけやすい

ライン工の仕事は、全国各地のさまざまな業種の工場で、年間を通して多くの求人がありますので、自分にマッチした仕事内容の職場や、地元の仕事が見つけやすいのがメリットです。モノづくりに興味がある人はもちろん、車や家電に興味がある人、食べることやコスメが好きな人、料理や細かい作業が得意な人など、自分の興味や得意分野に合った仕事が選べるのも魅力です。

正社員に登用されるチャンスも!

正社員に登用されるチャンスも!

製造業では正社員登用制度を設けている企業も多く、非正規雇用で入社したライン工(パート・アルバイト、派遣・契約社員など)でも、正社員になれるチャンスがあります。登用されるためには規定の条件(勤務態度、勤務期間、実績、登用試験など)をクリアする必要がありますので、無断欠勤や遅刻などをせず、日ごろから前向きに仕事に取り組むことが重要です。

ライン工として働くデメリットは?

次に、ライン工として働くデメリットや、注意しておきたい点について解説します。

ラインのスピードに慣れるまでは大変

ラインのスピードに慣れるまでは大変

ライン工の仕事は、ベルトコンベアで運ばれてくる製品の流れ(ラインの速度)に合わせて、手早く作業をこなさないと追いつきません。そのため、ライン作業に慣れていない新人の場合、「ラインのスピードが速くて、作業が追いつかない」と焦ったり、「自分の作業が遅れると周囲に迷惑をかけてしまう」とプレッシャーを感じる人も多いようです。はじめは戸惑うかもしれませんが、動作のリズムやコツをつかめば、早くて数日~1週間程度で慣れてきますので、あまり焦らずに前向きな姿勢で仕事に取り組みましょう。

単純作業の繰り返しに飽きてしまう

単純作業の繰り返しに飽きてしまう

ライン工の仕事は、基本的に単純作業の繰り返しとなります。長時間同じ作業を繰り返していると、単調な作業に飽きて集中力がとぎれ、思わぬミスをしてしまうことも。対策としては、ひたすら仕事の効率アップを考える、心を無にして作業に没頭するなど、自分なりに集中するための工夫をしている人も多いようです。

体力的にキツい仕事もある

体力的にキツい仕事もある

工場の業種や担当する工程によっては、長時間の立ち仕事や重量物を扱う力仕事など、体力的に負荷の大きい作業もあります。立ち仕事や力仕事は慣れの部分もありますが、自分の体力に自信がなければ、食品や日用・化粧品、電子部品の工場など、比較的軽いものを扱う業種や座り作業の仕事を選んだ方がいいでしょう。

まとめ

以上、ライン工の具体的な仕事内容や給料、働くメリットやデメリットについて見てきました。

 

工場で働くライン工は「スキルが身につかない」「単純作業がつまらない」など、ネガティブなイメージで捉えられがちですが、仕事を続けながら熟練度を高めていけば、製造現場に欠かせない貴重な人材として、企業からも高く評価されるでしょう。

モノづくりに興味がある人はもちろん、単純作業をコツコツとこなすのが好きな人や、他人と関わるのが苦手な人にとっても、ライン工は働くメリット・魅力の大きい仕事です。ぜひこの機会に、自分自身の適性や得意分野に合わせて、ライン工の求人を探してみてはいかがでしょうか。

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以上、ライン工の具体的な仕事内容や給料、働くメリットやデメリットについて見てきました。

 

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