1. 工場求人トップ
  2. 工場求人ナレッジ
  3. 一生フリーターを続けるのはアリ?将来的なリスクを認識して判断しよう!

一生フリーターを続けるのはアリ?将来的なリスクを認識して判断しよう!

一生フリーターを続けるのはアリ?将来的なリスクを認識して判断しよう!

2024/6/12 更新

  1. ■目次
    1.フリーターのメリットと続けるリスクを見極める
    2.一生フリーターを続ける経済的なリスク
    ・正社員より収入が低く増えにくい
    ・正社員との生涯賃金の差は約1億円
    ・いつ収入が途絶えるかわからない
    ・老後の年金受給額が低くなる
    3.一生フリーターを続ける社会的なデメリット
    ・社会的信用が低い
    ・結婚のハードルが高くなる可能性も
    ・年齢とともに世間体が気になる
    4.「一生フリーター」から脱して就職するには?
    ・できるだけ若いうちに就職活動を始める
    ・フリーターでも就職しやすい職種・業種を選ぶ
    ・仕事に役立つ資格を取得する
    ・正社員登用制度を利用する
    ・派遣・契約社員からスタートする
    ・就職・転職エージェントを利用する
    5.まとめ

フリーターのメリットと続けるリスクを見極める

アルバイトやパートで働くフリーターの大きなメリットは、ワークライフバランスをとった柔軟な働き方ができることです。また、正社員のように責任の重い仕事に就くことが少なく、仕事に対するプレッシャーや負担感が少ない点も魅力といえるでしょう。

このように、フリーターは働き方の自由度が高く、仕事に縛られない生き方ができるため、「このまま就職せずに、フリーターを続けようかな」と思っている人も多いのではないでしょうか。とくに、実家が裕福な資産家の人や、配偶者が大手企業の正社員で高収入を得ている人などは、一生フリーターという選択肢もアリでしょう。

しかし現実的に考えると、雇用や収入が安定しないフリーターは、将来的にリスクを抱えやすい働き方であるのも事実です。よって、フリーターを続けるかどうか迷っている人は、そのリスクをしっかりと認識し、自分にとってのメリットとデメリットを見極めて判断することが大切です。

では次章から、フリーターを一生続ける経済的なリスクと社会的なデメリットについて、正社員と比較しながら解説していきます。

一生フリーターを続ける経済的なリスク

正社員より収入が低く増えにくい

収入

国税庁の「令和4年分 民間給与実体統計調査」によると、正社員の平均年収は508万円、フリーターを含む非正社員の平均年収は198万円と、310万円もの開きがあることがわかります。非正社員は賞与や諸手当などのまとまった収入がほとんどないため、これだけの年収差が生じてしまうのです。

また、正社員は勤務年数や業績に応じて定期的に昇給し、年齢とともに年収もアップしていきます。一方で、フリーターは昇給の機会がほとんどなく、年齢とともに時給が上がるわけではないので、同じ仕事を長く続けていても年収が上がりにくいのです。


※参考資料/国税庁「令和4年分 民間給与実体統計調査」

正社員との生涯賃金の差は約1億円

生涯賃金

独立行政法人労働政策研究・研修機構の統計調査によると、学校卒業後から正社員を続けた場合の60 歳までの生涯賃金(退職金を含めない)は、大学・大学院卒の男性が2億6000万円、女性は2億1000万円となっています。一方、学校卒業後から非正社員(フリーターを含む)を続けた場合の 60 歳までの生涯賃金は、大学・大学院卒の男性が1億6000万円、女性は1億2000万円となっています。

学校卒業から同じ年月を働いたとしても、正社員とフリーターとでは男性で約1億円、女性で約9000万円もの差がついてしまうのです。今後の人生設計や資金計画などを考えると、この差はかなり大きいといえるでしょう。

いつ収入が途絶えるかわからない

収入

アルバイトやパートで働く非正規雇用のフリーターは、いつ収入がなくなるかわかりません。フリーターは「働いた時給分のみ」が収入となるため、病気やケガで働けなくなれば、当然ながら収入は途絶えてしまいます。さらに、会社の業績が悪化して人員削減が必要となれば、突然解雇される可能性もゼロではないからです。

現在、フリーターをしている人の中には、親と実家で暮らしていて(経済援助を受けていて)、当面の生活には困らない人もいるでしょう。ただ、親が高齢になって収入が減ったり、亡くなったりして頼ることができなくなれば、経済的に困窮して生活が立ちいかなくなる可能性もあるのです。

老後の年金受給額が低くなる

老後

社会保険に加入していない(国民年金のみに加入している)フリーターは、正社員が加入する厚生年金を受給できないため、老後の年金受給額が低くなってしまいます。

厚生労働省が発表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金を受給している人の平均年金月額は約5万6000円、厚生年金を受給している人の平均年金月額は約14万5000円で、その差は8万円以上となっています。

一般的に老後の一人暮らしの支出は10~15万円程度といわれているため、十分な蓄えがないフリーターは、高齢になっても生活のために働き続ける必要があるでしょう。


※参考資料/厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
  

一生フリーターを続ける社会的なデメリット

一生フリーターを続けることには経済的なリスクだけでなく、社会生活を営むうえでデメリットとなることもあります。

社会的信用が低い

社会的信用

社会的信用とは、経済力や社会的地位などに裏付けられた信用力のことで、不動産の購入や賃貸契約、クレジットカードなどの審査を行う際の基準となります。

非正規雇用のフリーターの場合、正規雇用の正社員より雇用や収入が不安定と見なされ、社会的信用が低くなる傾向にあるのも事実です。そのため、賃貸住宅の入居審査に通りにくかったり、各種ローンやクレジットカードの利用が制限されるなど、信用調査に影響が出る可能性もあります。場合によっては、希望する賃貸住宅に住めなかったり、マイホームや車が購入できなかったりするかもしれません。

結婚のハードルが高くなる可能性も

結婚

また、社会的信用の低さによって、結婚のハードルが高くなる恐れもあります。結婚生活を営む上では、住宅・車のローンや子どもの教育費など、将来的な資金計画についても考えなくてはいけません。

しかし、収入・雇用が不安定なフリーターは経済力が低いことから、結婚相手が見つけにくい、相手がいても結婚話が出ない、相手の親や親戚から反対されるなど、厳しい状況になる可能性もあるでしょう。

年齢とともに世間体が気になる

世間体

社会的地位や信用度が低いと見なされやすいフリーターは、年齢を重ねるほど世間からの風当たりが強くなる傾向にあるようです。「何歳になっても定職に就かずふらふらしている」と親や親戚などから世間体を気にされ、肩身の狭い思いをするかもしれません。
また、周囲の友人や知人が正社員で、自分だけアルバイトやパートで働いていることに、引け目を感じてしまうこともあるでしょう。

「一生フリーター」から脱して就職するには?

先述したように、フリーターという働き方には、さまざまなメリットや魅力もありますが、一生フリーターを続けるリスク・デメリットを考えると、やはり正社員として就職するのが得策といえるかもしれません。

ここからは、「一生フリーター」の状況から脱出して正社員就職するためのポイントや、具体的な方法を紹介します。将来に不安を感じているフリーターの人は、ぜひ参考にしてみてください。

できるだけ若いうちに就職活動を始める

就職活動

ほとんどの求人情報には、原則として年齢制限を禁止した雇用対策法に従い、年齢の条件が記載されていません。ただ、実際には企業側にも希望する人材の年齢層があり、将来性が期待できる若い人が優先的に採用されているのも事実です。

労働政策研究・研修機構の調査によると、フリーターを含む非正規雇用から正社員に移行した人の年代別の割合は以下の通りです。

  1. 【非正規雇用から正社員に移行した人の年代別の割合】
    ●20~24歳……32.7% ●25~29歳……25.5% ●30~34歳……18.1%
    ●35~39歳……15.5% ●40~44歳……15.6%

これを見てもわかる通り、非正社員から正社員への移行率は年齢が上がるほど低下していきます。したがって、できるだけ若いうちに(20代のうちがベスト)就職活動を始めることが、採用の可能性を上げるポイントとなってくるでしょう。


※参考資料/労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状3」

フリーターでも就職しやすい職種・業種を選ぶ

業種・職種

一般的にアルバイト・パートの経験は職歴(実務経験)と見なされないため、「未経験でも活躍できる」「人手不足で需要が高い」など、フリーターでも正社員になりやすい職種や業種を狙って就職活動を進めるのがおすすめです。
たとえば、「製造業」「IT職」「物流業」「介護職」「販売職」などは、実務経験やスキルを問わない求人も多いので、35歳以上のフリーターでも比較的採用されやすいでしょう。

仕事に役立つ資格を取得する

業種・職種

中途採用市場では即戦力を求める傾向が強いため、仕事に関連する資格を取得しておけば、就職活動を有利に進めることができるでしょう。

たとえば、「介護職員初任者研修」「危険物取扱者」「電気工事士」「フォークリフト・クレーン免許」などの資格は、比較的取得しやすく、資格があれば未経験でも現場の即戦力として採用される可能性があります。
また、IT系・事務系・クリエイティブ系の仕事を目指すなら、「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」「ITパスポート試験」「Webクリエイター能力認定試験」「Webデザイン技能検定」などの資格がおすすめです。

正社員登用制度を利用する

正社員登用制度

アルバイト・パート先の企業に正社員登用制度があれば、一から就職活動を始めるより正社員になれる可能性が高くなりますので、ぜひ挑戦してみましょう。

正社員に登用されるためには、「一定期間勤続している」「勤務態度が良好」「上司の推薦を受ける」「登用試験(筆記・面接)に合格する」といった条件を設けている会社が多いようです。また、企業によっては年齢条件(20代まで、35歳以下など)がある場合もありますので、正社員登用を目指すなら早めにアクションを起こしましょう。

派遣・契約社員からスタートする

派遣・契約社員

フリーターからいきなり正社員になる自信がなければ、まず派遣社員や契約社員として働き始め、職場体験を積むことでステップアップしていくのもいいでしょう。

そのほか、派遣社員から正社員になる方法としておすすめなのが「紹介予定派遣」という働き方です。紹介予定派遣とは、一定の派遣契約期間が満了した後、直接雇用に切り替えることを前提とした働き方です。派遣期間中に直接雇用契約を結ぶかどうかを本人と派遣先企業が検討し、双方の同意が得られれば、そのまま正社員として働くことができます(はじめは契約社員や準社員の場合もあり)。 ※紹介予定派遣の求人は、記事末の<工場求人ナビ>サイトのリンク先に掲載していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

就職・転職エージェントを利用する

就職・転職エージェント

就職・転職エージェントに登録すれば、「未経験・フリーターOK」の非公開求人や、自分の希望・適性にマッチした求人を紹介してもらえます。就職や採用市場に精通したプロのアドバイザーが、あらゆる面から就職活動をサポートしてくれますので、一人で就活を進めるのが不安なフリーターの人にもおすすめです。

まとめ

一生フリーターを続けることは不可能ではありませんが、決してラクな道ではないことを覚悟しておく必要があるでしょう。自由な働き方・生き方を選択した代償として、安定した将来が失われる可能性もあるということです。

もちろん、仕事に対する価値観や希望する働き方は人それぞれです。フリーターを続けるかどうか迷っている人は、自分にとってどんな選択肢がベストなのか、ぜひこの機会にしっかりと検討してみましょう。そのうえで、やはり一生フリーターを続けるのは厳しい……と感じるのであれば、就職に向けて早めに行動を起こすことをおすすめします。

── 全国各地の製造業の求人を扱う日総工産<工場求人ナビ>では、未経験&フリーター歓迎の正社員募集や、紹介予定派遣の求人を多数ご紹介しています。専門コーディネーターによるお仕事探しやアドバイス、研修プログラムによる人材教育など、フリーターから正社員になるためのサポート体制も充実! まずは下記ボタンをチェックして、お気軽にエントリー&ご応募ください!