仕事探し中の人必見。仕事探しを成功させるコツを丁寧に解説!

2024/10/29 更新
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■目次
- 1.仕事探しは、山の頂の「採用通知」をめざす登山のようなもの
- 2.「仕事探しのコツ」① 仕事探しをスタートさせる時に気をつけること
- 3.「仕事探しのコツ」② 長期戦に備えるメンタル管理
- 4.「仕事探しのコツ」③ 履歴書と職務経歴書の書き方
- 5.「仕事探しのコツ」④ 「自己分析」の重要性
- 6.「仕事探しのコツ」⑤ 8ステップの「自己分析」
- 7.「仕事探しのコツ」⑥ 業界・企業研究の進め方
- 8.「仕事探しのコツ」⑦ 求人情報の収集方法
- 9.「仕事探しのコツ」⑧ 条件の明確化
- 10.「仕事探しのコツ」⑨ 面接の準備と対策
- 11.「仕事探しのコツ」⑩ 他人の意見を活用
- 12.「仕事探しのコツ」⑪ インターネットを使った仕事探し
- 13.「仕事探しのコツ」⑫ 効果的なキーワード検索
- 14.「仕事探しのコツ」⑬ 信頼できる求人サイトの選び
- 15.「仕事探しのコツ」⑭ SNSを活用した求人探し
- 16.「仕事探しのコツ」⑮ 新卒者向けのマッチング
- 17.「仕事探しのコツ」⑯ 第二新卒のキャリアアップ
- 18.「仕事探しのコツ」⑰ 30代の転職
- 19.「仕事探しのコツ」⑱ ライフイベントを考慮した企業探し
- 20.「仕事探しのコツ」⑲ ミドル世代向けの採用代行
- 21.「仕事探しのコツ」⑳ 40オーバー世代の仕事探し
- 22.まとめ
仕事探しは、山の頂の「採用通知」をめざす登山のようなもの
仕事を探そうと思ってインターネットの求人サイトをのぞいてみると、たくさんの募集広告がヒットしますが、そのなかから自分に適した仕事や職場をみつけるのはとても大変ですよね。さらに、同じ業種でも条件や給与が企業によって異なるので、何を基準に応募すればよいのかも悩ましいところでしょう。
山の頂(いただき)にある「採用通知」にたどりつくには、険しい山道を一歩一歩のぼっていく必要がありますが、頂上に至る道のりには押さえておくべきポイント(難関)がいくつも待ち構えています。それらの難関をクリアしたときこそ、「この仕事に就いて本当によかった!」と思える企業や仕事に出合えることになります。
では早速、仕事探しをするときのコツを20のポイントに分けて解説していきましょう。
「仕事探しのコツ」① 仕事探しをスタートさせる時に気をつけること
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■ 注意点と落とし穴
① 自己分析や業界・企業研究をしないまま、転職活動をスタートさせない
② 求人条件を細かく設定しすぎない(視野を広げて、様々な求人を比較検討する)
③ 社会人経験がある人は基本的なことをおろそかにせず、初心に帰って活動する
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■ 情報に惑わされない
① 働き始めてから「掲載されていた求人条件と違う」といったことにならないよう、情報収集の段階で、様々な角度(多サイトを活用して)から情報を比較する
② ひとつのサイトの情報を鵜呑みにせず、他媒体やハローワーク等の情報とも比較する
③ 求人情報の記載条件が100%正しいと思いこまない
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「仕事探しのコツ」② 長期戦に備えるメンタル管理
仕事探しは長期戦になることが多いため、以下の点に注意して活動に取り組みましょう。
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① 先行き不透明のため、心身に疲れが溜まりやすいことをあらかじめ理解しておく
② 自分に対して否定的になったら、一度活動を休止して脳と心をリセットする
③ 仕事と活動を平行して行う場合は快眠、快食を心がけ、、無理しない
④ 活動がつらくなったら、趣味の時間をつくって気分転換を図る
⑤ 不採用通知を受け取っても運が悪かったと考え、モチベーションを切らさない
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「仕事探しのコツ」③ 履歴書と職務経歴書の書き方
仕事探しや転職活動を成功させるために注意すべきポイントは様々ありますが、年齢やキャリアにかかわらず、仕事に就いた後に「こんなはずじゃなかった!」「失敗した!」と後悔しないよう、基本的な部分である「履歴書と職務経歴書の書き方」についても再度確認しましょう。
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■履歴書と職務経歴書の書き方
①職務経歴書は、在籍期間が短くても経歴はすべて記載する
②必要記載項目のほかに、合否の材料になる志望動機を簡潔に記載する
③資格・免許は、免許 → 資格の順に正式名称で記載する
④自己PR欄には、入社後に貢献できることを示す具体的エピソードを記載する
⑤趣味・特技の欄への「特になし」の記述は避け、日頃からよく行う趣味を記載する
⑥自己PRの欄には、志望企業が求める“人物像”に見合った“強み”を記載する
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「仕事探しのコツ」④「自己分析」の重要性
仕事探しを始めると決めたら、最初に「自己分析」に取り組みましょう。
「自己分析」とは、「得意・不得手なこと」「好きなこと・苦手なこと」「ほめられたこと、怒られたこと」などを整理(分析)することで、自分のどの部分が「強み」「弱み」なのかを明確にする作業を指します。
特に、自分がどんな仕事に向いているかがわからない人や、いまよりもっと自分に合った仕事にめぐりあいたいと考えている人は、自己分析をしっかり行う必要があります。

「仕事探しのコツ」⑤8ステップの「自己分析」
自己分析には様々な方法がありますが、ここではA〜Hの8ステップをご紹介します。
A……学生時代を含めた自分史のなかで、うれしかったこと、つらかったことを書き出す。
B……Aのエピソードから、うれしかったこととつらかったことを深堀りする。
例)うれしかったこと ➔ うれしいと感じた理由や、それによって自分がどう成長したか。
例)つらかったこと ➔ つらいと感じた理由。つらいことをどのように乗り越えたか、
あるいは、つらかったことで成長したと感じたことはあるか。
C……Bで整理したうれしかったことをもとに、意識はしていないけれど、人より優れていると評価されている自分の“強み”を整理する。
例)強み ➔ リーダー的な役割や、イベントの幹事を任せられることが多い、など。
D……Bで整理したつらかったことをもとに“弱み”を整理する。
例)弱み ➔ 試験本番で失敗することが多い。人の影響を受けさやすい、など。
E……Dで整理した“弱み”を、“強み”に言い換えてみる。
例)本番での失敗が多く、プレッシャーに弱い ➔ 常に真剣である、責任感が強い。
例)人に感化されやすい ➔ 周囲の考えを尊重する、考え方に柔軟性がある。
F……Cと Eをもとに、自分が得意なこと、自分が好きなこと、自分が大切にしていること、これからどのように成長していきたいのかなど、“価値観”を明確化する。
G……応募先の企業に対して、自分の“強み”をどのように活かせるかを整理する。
H……“弱み”を克服するために努力し、最終的にプラスに導いたプロセス(道筋)をみつけて、そのプロセスをエピソードにしてみる。

「仕事探しのコツ」⑥ 業界・企業研究の進め方
自己分析を行ったら、次のステップの業界・企業研究に進みましょう。
業界・企業研究は、膨大な情報のなかから自分にとって興味のある情報をピックアップするため、最初は大変に感じることもありますが、様々な情報に触れるうちに「◯◯の会社って業界トップだったんだ!」「◯◯企業って◯◯も製造していたんだ!」と、自分が進みたい業界・業種や、興味のわく業界や企業が自然と絞り込まれていくはずです。
業界・業種をある程度絞り込めたら、そこから10〜20社ほど特に興味がわいた企業をピックアップします。次に、「将来的にその企業が安定・成長しているか」の観点で、さらに半分ほどに絞り込んでいきましょう。
もし、興味を抱く業界や業種がない場合は、自己分析で明確になった“強み”と“弱み”をもとに、自分に適した業界・企業をピックアップします。例えば、困難な状況でも根気強く、エネルギーや知恵を使ってその状況を乗り越えていけることが強みの人なら、手先を使うものづくりの仕事、チーム制でプロジェクトを遂行することが多い仕事、膨大なデータや情報を扱う仕事、大規模な建造物やシステム開発の仕事などが自分に向いている……となんらかの手がかりがつかめるはずです。
「仕事探しのコツ」⑦ 求人情報の収集方法
ステップ⑥の「業界・企業研究」で候補となる志望企業を絞り込んだら、ネット上の複数のサイトをもとに、志望企業の求人情報を比較検討します。
同じ企業でも下のように勤務地が本社か工場かによって待遇や勤務条件は異なりますし、さらには、技術職、得意先まわりの営業、事務方などによっても待遇や勤務条件は異なりますので、自分が実際に働いている姿やめざす職種を思い描きながら、どの勤務地でどの仕事に就きたいかを絞り込んでいきましょう。
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Aサイトの募集広告 T社……勤務地:本社(東京)/配属:人事部/年収:約500万円
Hサイトの募集広告 T社……勤務地:栃木県/配属:技術開発部/年収:約700万円
Kサイトの募集広告 T社……勤務地:大分県/配属:品質保証部/年収:約600万円
Dサイトの募集広告 T社……勤務地:三重県/配属:製造管理部/年収:約550万円
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この段階で、その企業の公式Webサイトを見ても、気になる点やわからない点が解消できないときは、企業説明会や合同説明会などに参加してみましょう。採用担当者やOG・OBに直接話しを聞いて疑問をクリアするのも賢い方法ですし、こうした説明会に参加することで様々な情報を入手できるはずです。

「仕事探しのコツ」⑧ 条件の明確化
自己分析を行って、めざす業界や勤めたい企業・職種を絞り込んだら、次は具体的に「どの勤務地がいいのか」「どの職種に就きたいのか」「採用された際の給与」などの希望条件に合わせて企業をさらに絞りこみます。このとき、勤務先での働き方や福利厚生についてもしっかり吟味しましょう。
条件を明確化することによって、働き始めてからのミスマッチを最小限に抑えることがあります。自分が希望する条件と、企業が提示する条件のすり合わせをおろそかにすると、いざ働き始めてから「こんなはずじゃない」と待遇や条件について不満を抱く可能性が高くなり、早期退職を選択することもあります。
勤め始めたのにすぐにやめてしまうミスマッチは、採用された側だけでなく、採用した側にとっても大きな損失になるため、事前にしっかり条件や待遇を明確化するようにしましょう。
「仕事探しのコツ」⑨ 面接の準備と対策
自己分析➔業界・企業研究➔求人情報の収集➔条件の明確化のステップを踏んだら、仕事探しの最難関である面接でミスをおかさないよう、面接の準備と練習に取りかかりましょう。
本記事の冒頭で、仕事探しをスタートさせたときに、A〜Hの8ステップで“強み”と“弱み”が導き出すことを推奨しましたが、面接で「当社を志望した理由は何ですか?」「あなたの強みはなぜですか?」といった質問をされたとき、8ステップによって導き出された“強み”と“弱み”が把握できていれば、面接官に心に刺さる高評価の受け答えができるようになります。
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面接を想定した受け答えの練習では、次の4つのステップを押さえましょう。
練習① 面接時は「私の強みは◯◯です」と最初に結論を伝える
練習② ①の結論にもとずく説得力のあるエピソードを伝える
練習③ 志望企業に採用されたとき、どの場面で自分の“強み”を活かせるかを伝える
練習④ 志望企業で、自分がとのように成長していきたいかを伝える
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このとき、求人サイトに掲載されている「採用したい人材像」などをチェックしておくと、自分の“強み”のなかからどの部分をアピールすればよいかが、より明確になります。また、自己分析で導き出した“弱み”についても、その“弱み”を自分はどのように克服したかというエピソードに転化することで、“弱み”を“強み”に置き換えることもできます。
加えて、面接時のNG行動、マナー、持参するものについても確認し、当日に慌てないようにしましょう。

「仕事探しのコツ」⑩他人の意見を活用
様々な情報を収集する作業と平行して、第三者の意見に耳を傾けることも、仕事探しを成功させる秘訣になります。
例えば、企業説明会や合同説明会などに参加したときに、社員やOB・OGに話を聞いてみることもそのひとつです。あるいは、親戚や友人の親御さんなど、自分より年上の人に「◯◯企業に勤めたいと思っている」と相談すると、Webサイトや求人情報からは得られなかった情報を入手できることもあります。
第三者の意見にはプラスになる情報だけでなくマイナス情報もありますが、志望企業のリアルな情報に多く触れるほど、確実な判断材料を得ることができるでしょう。
「仕事探しのコツ」⑪インターネットを使った仕事探し
インターネット上の求人サイトでは、プルダウン式の表示項目から「500〜600万円」などの希望収入を選べるほか、希望収入と同じように希望勤務地などの各種条件を指定することで、自分の条件に合った募集広告を効率的に検索できるようになっています。
当然ながら、希望収入を高めに設定すると募集広告の数は少なくなりますし、実際に多くのケースで、高めの希望収入に設定すると、フィルターにかかる企業群の多くが「経験◯年以上「◯◯資格の有資格者」「◯◯の有スキル」などを採用条件としています。
あなたがもし、それらの採用条件を満たしていない場合、プルダウン式の希望収入幅を下げて選択肢を増やすことも有効な手ですが、どうしても希望年収や志望企業を譲れないのであれば、その採用条件を満たすため「資格を取得する」「スキルを習得する」などにトライした後に、あらためてその企業に応募する方法もあります。
こうした方法は少し遠まわりになりますし、時間もかかりますが、実際に、ゲーム開発者やシステムエンジニアの道へ進むことで高収入を得たいと考えた人が、高難度のプログラム言語を習得した後にその道(企業)へと進み、成功をおさめているケースもあります。
「仕事探しのコツ」⑫効果的なキーワード検索
最近の大手求人サイトでは、AIを活用したキーワード検索を実施しているところが増えているため、業界、企業選びに困ったら、AIを活用している求人サイトに登録して、自分に合った企業をみつけるという方法もあります。
キーワードは様々ありますが、一例をあげると「正社員」「◯歳〜◯歳」「年収◯◯〜◯◯万円」「行政」「資格不要」「在宅ワーク」「海外赴任」「事務」「営業」「ドライバー」「教育機関」「医療」「介護・福祉」「年齢不問」「未経験者」などになります。
より具体的に候補を絞り込みたい人は、自分が希望する職場や企業、製品名、職種、勤務地などのキーワードを入力して候補を絞り込むことで、よりマッチした企業を検索できます。

「仕事探しのコツ」⑬信頼できる求人サイトの選び
自力で仕事探しや転職活動を行う場合は不安や迷いが尽きませんが、「採用通知を受け取る!」「転職して正社員になる!」と決意したら、求人サイトや転職エージェントを活用してみましょう。
求人サイトや転職エージェントでは、それまでのキャリア、経験、希望などを汲み取ったうえで転職先の候補を提案してくれますし、企業側の評価ポイントが上がる履歴書作成などのコツも指南してくれます。
多くの場合、仕事探しや転職活動には想像以上の労力と時間がかかりますが、「短距離」「短期間」「省労力」で仕事探しを進めたい人は、効率的に成功をたぐりよせるために、その道のエキスパートの手助けを得ながら正社員の道をめざしてみましょう。

「仕事探しのコツ」⑭SNSを活用した求人探し
最近は、新しい採用メディアも続々と誕生していますが、そのひとつに、企業の採用活動をSNSを通して一括代行するサービスも登場しています。このサービスは簡単にいうと婚活アプリのようなもので、採用の専門家がX、Instagram、TikTokなどのSNSを活用して、採用される側のペルソナや競合を分析してくれますし、採用する側にとっても業界経験がある人材をアサイン・マッチングする効果があります。
SNS採用のマッチングサービスは「ソーシャルリクルーティング」とも呼ばれ、すでに海外では広く普及していますが、日本でも人材不足に苦しむネームバリューが低い企業や小規模企業なども、この採用特化型のSNS運用サービスに乗り換えるケースが最近は増えていて、今後は「ソーシャルリクルーティング」が一般的になると見込まれています。
「ソーシャルリクルーティング」は、企業と求職者が直接コミュニケーションが取れる点が大きなメリットとされ、さらに「めんどうくさい」「人手、時間、労力がかかる」などの採用される側、採用する側の共通のデメリットを解消するものとして注目されています。
「仕事探しのコツ」⑮新卒者向けのマッチング
新卒者のなかには、いざ働き始めてから「イメージしていた働き方と違う」「この仕事では自分は成長できない」「もっとほかに自分に合う働き方があるはず」「あまり考えず、漠然と新卒者として社会に出てしまった」などの理由で早期リタイヤする人が急増していて、このことが大きな社会問題にもなっています。
こうした課題を受け、採用サイトの多くが下の2つの観点に基づいて、企業と採用される側(新卒者)の相互理解を促進し、精度の高いマッチングを実現する取り組みを加速させています。なかには、就職活動の準備から採用にいたる全プロセスを丁寧にサポートするケースも増えています。
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■企 業 ➔ 欲しい人物像を高精度でマッチングし、早期退職による損失を最小限に抑止
■新卒者 ➔ 採用後に感じる「もっといい会社がほかにあるはず」というミスマッチの抑止
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「仕事探しのコツ」⑯第二新卒のキャリアアップ
第二新卒は「既卒者」とも呼ばれ、「新卒入社後に3年未満で退職した20代の求職者」を指すことが一般的です。また、新卒で就職してすぐに離職した既卒やフリーター、働きながら転職活動をする20代〜30代前半の社会人も、第二新卒に該当します。
新卒採用に苦戦している企業が増えている昨今は、就業意欲(就職に対する意気込み)が高く、企業のコア人材になりやすい第二新卒が高い注目を集め、実際に新卒採用での不足分を第二新卒でカバーする企業も急増しています。
短期間でも即戦力としてのチカラを発揮する優秀な人材が多い第二新卒は、現在“売り手市場”にあるため、キャリアプランのために転職を考えている人や、より高待遇の職場への転職を考えている人の多くが、第二新卒に特化した人材紹介サービスなどを活用して、“より働きやすい職場”“より高条件の職場”“よりやりがいのある職場”へと転身を図っています。
「仕事探しのコツ」⑰30代の転職
新卒者向け、第二新卒向けの採用サイトや人材紹介サービスが増えるなか、20代での転職と比較して難度がアップする30代に特化した採用サイトや人材紹介サービスも、最近は増えています。
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30代の転職者には、主に以下のような特長があります。
■活動の準備として、給与や待遇など自分が重きを置く条件をひとつずつ洗い出す
■いくつかの条件のなかから優先順位をつけて、希望にかなう転職先を絞り込める
■自分が転職によって何を実現したいのかが明確であることが多い
■採用企業とのミスマッチが少なく、採用後の早期退職者が少ない
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企業側や転職サイトも、こうした30代の転職者の傾向をつかんでいることから、30代で転職を志す人は、自分が絶対に譲れない条件や“強み”を2〜3つ設定したうえで転職活動を進めると、希望に叶う転職先に出合える確率がグンと高まります。

「仕事探しのコツ」⑱ライフイベントを考慮した企業探し
20代後半から30代、さらに40代で転職を考えている人は、結婚、妊娠、出産、育児などのライフイベントが多い年代であることを考慮し、特定の条件に重点を置きすぎず、ライフスタイルの変化を見越して、「長く働き続けられるか」をポイントに転職先を選ぶことが肝要です。
例えば、20代に「給与のいい会社でバリバリ働きたい」「やりがいを感じながら働きたいので、残業がある仕事もいとわない」と考えていた男性も、30代前半に結婚し、第一子が生まれたことでライフスタイルが様変わりしたことで、「家族と過ごす時間を大切にしたい」「男性でも育休を取得したい」と、職業観が大きく変化する傾向にあります。
特に女性は、仕事と家庭、仕事と育児を両立させることはこれまでハードルが高く、結婚、妊娠、出産、育児を機に退職する人が多い現状にありましたが、昨今の働き方改革や男性の育休取得推進によって、企業側も女性が働きやすい制度を設けるなど、有職女性を取り巻く環境が大きく変化しています。20代後半から30代の女性が転職する場合、そうした取り組みに熱心な企業を転職先に選択すると、より安心して働けるでしょう。

「仕事探しのコツ」⑲ミドル世代向けの採用代行
一般的に採用マーケットでは「40代以上になると転職が難しい」「50代以上になると限られた職種での応募しかない……」という考え方が一般的ですが、昨今は年齢にこだわらず、豊富な実務経験と専門性の高いスキルを有した人材を積極的に採用する企業が増えています。
もしあなたがミドル世代(40〜50代)であっても、ミドル世代に特化した採用代行サイトなども最近は増えているので、ぜひ活用してみましょう。こうしたサイトでは、高収入・ハイポジションなどの希少性の高い求人と出合える確率が高いうえ、働き方改革が推進される最近は、転職先も大手企業からスタートアップなど、豊富な企業群がラインナップしている傾向にあります。
「仕事探しのコツ」⑳40オーバー世代の仕事探し
最近は40歳以上のミドル世代を対象にした「中高年の採用サイト」が増えています。ミドル世代は豊富な実務経験や高度なスキルを有した人が多い点から「ハイクラス転職」とも呼ばれ、この層を対象にした転職サイトのなかには、「年収800万円の求人広告が5万件以上」と謳ったケースもあり、ミドル世代の転職マーケットは活況を呈しています。
これらのサイトの多くで、正社員・契約社員での採用や、勤務地の希望エリアなどから、ピンポイントで転職先を絞り込めるケースがいまや当たり前になっていますが、ミドル世代の多くは家族と持ち家を所有しているケースが多いことから、転職がしづらい世代といわれているのも事実です。
もし、ミドル世代であるあなたが転職を考えているとしたら、ミドル世代を対象にした転職サイトを活用して自分が希望する条件でどんな転職先があるのかなどを、自らの市場価値(自己評価)を事前に行いましょう。客観的な「自己評価」を得ることで、転職活動が失敗する確率は低くなるでしょう。

まとめ
20年ほど前までの転職活動というと、紙媒体の就職情報やハローワークの求人票を比較検討することが当たり前でしたが、インターネットやSNSの普及によって、様々な採用チャネルを空いた時間や、自宅で簡単に見られる環境が整い、転職活動のスタイルは様変わりしています。
その一方、自宅で転職活動ができるからと睡眠時間を削ってパソコンに長時間向き合う人も増えていますし、誰にも相談できないまま不採用通知を受け取り、精神的ダメージを負って苦しんでいる人も多いようです。
仕事探しや転職活動は、人生を変える一大イベントです。だからこそ、まわり道を避けて効率よく、健康的にこなしたいもの。今回ご紹介した内容をもとに、あなたらしい仕事探し、転職をぜひ成功させてくださいね。
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