社内ニートの特徴とは?仕事が与えられない原因や対策について徹底解説!

2024/7/1 更新
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■目次
- 1.社内ニートとは?
- 2.社内ニートの特徴・周囲への影響
- 3.社内ニートになる原因が本人にある場合
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・ケアレスミスが多い
・仕事に対する意欲や自主性が低い
・誠実さや責任感に欠ける
・コミュニケーションが取れない
- 4.社内ニートになる原因が会社にある場合
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・社内・部署の人員数や配置が適切でない
・会社の教育体制が整っていない
・社員同士の信頼関係が築けていない
・ハラスメントを受けている
- 5.社内ニートの厳しい現実と将来的なリスク
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・暇つぶしの日々にストレスを感じる
・職場で孤独を感じる
・仕事のスキルや経験値が積みにくい
・リストラされる可能性が高い
・昇給・昇格のチャンスを逃しやすい
- 6.社内ニートから脱出するためには?
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・周囲と積極的にコミュニケーションをとる
・自分から仕事をもらいにいく
・仕事に対する意欲や積極性を示す
・部署移動や配置転換を願い出る
・思い切って転職を検討する
- 7.まとめ
社内ニートとは?
「社内ニート」とは、職場にいても実質的な仕事や担当業務が与えられず、社内で“ニート状態”にある社員を指す言葉です。会社に在籍しているものの、ニート(※)のように仕事をしていないという意味で使われており、「社内失業」「オフィスニート」などと呼ばれることもあります。
また、新卒や転職などで入社から日が浅いと、担当業務が決められていなかったり、研修中でやるべき仕事がなかったりして、一時的に社内ニートのような状態になることがあります。ただ、多くの場合は研修後に担当業務が割り振られますので、すぐに仕事が与えられなくても、さほど心配する必要はないでしょう。
※ニートとは……通学・家事をしていない15~34歳の若年者のうち、就業していない(求職活動していない、働く意思がない)無業者のこと
社内ニートの特徴・周囲への影響

社内ニートの最もわかりやすい特徴は、実質的な仕事を任せてもらえず、自分が担当する業務がないという点です。たまに仕事を振られても、スキルを必要としない簡単な雑務や雑用など、短時間で終わってしまう業務ばかりなので、就業時間の大半を暇つぶしをして過ごすことになります。
そのため、職場にいても手持ち無沙汰になり、頻繁に休憩に行ったり、何度もトイレに行ったりと、意味もなく席を外すことが多くなります。また、社内ニートであることに開き直って、仕事とは関係ない私的な活動(ゲーム、SNSのチェック、ネットサーフィン、読書、昼寝など)で時間をつぶす社員もいるようです。
また、社内ニートの存在は、ほかの社員にも少なからず影響を与える可能性があります。仕事をほとんどせず、遊んでいても給料をもらえる社内ニートに対して、真面目に仕事をしている社員が不満や反感を抱くことも考えられるでしょう。その結果、職場のモチベーションやチームのパフォーマンスが低下し、組織全体の生産性に悪影響を及ぼす恐れもあります。
社内ニートになる原因が本人にある場合
社内ニートになる原因は、本人(個人)に問題がある場合と、会社(職場環境)に問題がある場合の2つに大別できます。まずは、本人に問題がある場合の原因について解説します。
ケアレスミスが多い

ちょっとしたミスは誰にでもあることですが、不注意によるミスが極端に多いと、上司からの信頼を失い、仕事を任せてもらえなくなる可能性が高くなります。さらに、ミスをしても自分からフォローしなかったり、改善に取り組まなかったりすれば、周囲の社員から迷惑がられ、簡単な仕事でさえ与えられなくなるかもしれません。
仕事に対する意欲や自主性が低い

仕事を与えられるまで自発的に動けない、仕事を覚えようとしない、言われたことしかやらないなど、仕事に対する意欲や自主性が低い人も、社内ニートになりやすい傾向があります。職場の上司は、仕事を任せるなら、自分から意欲的に取り組む部下に依頼したいと思うものです。
誠実さや責任感に欠ける

任された仕事をやり遂げない、納期が大幅に遅れるなど、仕事に対する責任感がない人も社内ニートになりやすいといえます。また、自分のミスを人のせいにする、指示や約束を守らないなど、誠実さに欠ける行動も周囲からの信頼を失う原因となります。その結果、責任をともなう重要な仕事や、プロジェクトのメンバーから外される可能性が高くなります。
コミュニケーションが取れない

周囲とのコミュニケーションがうまく取れず、社内ニートになってしまうケースもあります。組織の中で円滑に仕事を進めるためには、業務の進捗状況に応じて「報連相(報告・連絡・相談)」を徹底することが不可欠となるからです。報告や連絡を頻繁に忘れたり、相談せずに仕事に支障が生じたりすれば、周囲からの信頼を失い、職場で孤立してしまう可能性もあります。
社内ニートになる原因が会社にある場合
社内ニートが生まれる原因は、本人(個人)だけにあるとは限りません。ここからは、会社側(職場環境)に問題がある場合の原因について解説します。
社内・部署の人員数や配置が適切でない

社内や部署に配置されている人員が多すぎると、業務量に対して人手が余る状況となり、担当する仕事がない社員が生じてしまいます。逆に、人員が少なすぎる場合も、日々の業務に追われて人材教育の時間が確保できず、仕事を覚えられなかった新入社員や、スキルが習得できなかった転職者が社内ニートになる可能性があります。
また、部署の業務内容がその社員の適性に合っていないなど、適切な人材配置がなされていない場合も、本人のポテンシャルや能力が発揮できず、社内ニートになりやすい傾向にあるようです。
会社の教育体制が整っていない

社員の教育体制が整っていなかったり、人員不足で社員教育に手が回らなかったりすれば、どれほどポテンシャルの高い人材でも、業務をこなすだけのスキルを身につけることが難しくなります。その結果、スキル不足から何もできない社員が生まれ、社内ニート化してしまうことになります。また、スキルが低ければ限られた業務しか任せられないため、本人のモチベーションが低下して、社内ニートになってしまうケースもあります。
社員同士の信頼関係が築けていない

仕事を円滑に進めるうえで、信頼関係の構築は欠かせない要素となります。上司と部下、同僚同士で信頼関係が築けていないと、組織内での情報共有がスムーズにできず、不信感から仕事を任せられないという状況が生じやすくなります。
ハラスメントを受けている

上司が意図的に仕事を与えない、仕事に必要なことをわざと教えない、肉体的・精神的にきつい雑務ばかり振る……など、あからさまに嫌がらせをしているような場合、ハラスメント(パワハラ)である可能性が考えられます。上司(相手)の行為が、ハラスメントに当たるかどうか判断するのは難しいケースもありますが、特別な理由もなく不当な扱いを受けていると感じたときは、会社の人事部に相談することをおすすめします。
社内ニートの厳しい現実と将来的なリスク
ここ最近は、社内ニートの立場を「必死に働かなくても給料がもらえる」とうらやむ声もあるようですが、現実はそう甘くないようです。以下、社内ニートが抱える心理的な苦痛や、将来的なリスクについて見ていきましょう。
暇つぶしの日々にストレスを感じる

毎日会社に行ってもほとんど仕事がなく、1日中暇つぶしをして過ごす状況が続けば、無力感や虚無感にさいなまれて、精神的に追い込まれてしまうかもしれません。忙しそうに働くほかの社員に引け目を感じて、だんだん出社するのがつらくなり、精神的なストレスから体調を崩してしまう人もいるようです。
職場で孤独を感じる

部署やチームのメンバーと一緒に仕事をしていれば、日々の業務を通して互いに信頼関係を築き、仕事の達成感や一体感を共有することもできるでしょう。しかし、部署やチームの輪に加わることができない社内ニートは、職場で孤立しがちとなり、大きな孤独感や疎外感を抱きやすいようです。
仕事のスキルや経験値が積みにくい

社内ニートは与えられる仕事の量が少なく、仕事自体の重要度も低いため、実務に必要なスキルや経験値が積みにくい傾向にあります。日々の業務を通して、自身の成長やキャリアアップを図る機会がなく、実務経験やスキルが足りない分、転職する際にも不利になる可能性があります。
リストラされる可能性が高い

会社の経営や景気が思わしくなければ、真っ先にリストラの対象となるのは、生産性の低い社内ニートであることは間違いないしょう。また、仕事の経験値やスキルが低いため、リストラされても転職先が見つからない可能性もあります。
昇給・昇格のチャンスを逃しやすい

雑用やルーティンワークしか任せられない社内ニートは、業績に応じた昇給・昇格が見込めないというデメリットがあります。とくに最近は、昇給・昇格の判断基準として、仕事の業績や成果を重視する会社も多いため、実力を示す機会のない社内ニートは、同期の社員と比べて収入が増えにくく、キャリアアップの機会も逃しやすいといえるでしょう。
社内ニートから脱出するためには?
社内ニートから抜け出すためには、まず、自分が社内ニートになった原因を考えましょう。自分に原因がある場合と、会社に原因がある場合では、取るべき対応が異なりますが、自分が置かれた状況を客観的に把握し、それぞれの原因に応じた改善策を実践してみてください。
周囲と積極的にコミュニケーションをとる

社内ニートという立場を脱するためには、まず、自分から積極的にコミュニケーションをとることが大切です。日々のコミュニケーションを通して、周囲の人との意思疎通や意見交換がスムーズに行えるようになれば、自分の存在や価値を認識してもらいやすくなります。その結果、社内での人間関係が広がり、さまざまな仕事を任せてもらえる機会も増えていくでしょう。
自分から仕事をもらいにいく

仕事に対して受け身の姿勢になっていると、周囲から「やる気がない」と見なされてしまいます。仕事の依頼や指示を待っているだけでなく、自分から「私にやらせてください」「手伝えることはありませんか」といった声をかけ、率先して仕事をもらいにいくことも大切です。こうして、仕事に対する意欲や自主性を示していけば、上司からの信頼を取り戻せる可能性もあるでしょう。
仕事に対する意欲や積極性を示す

たとえ小さな仕事であっても、正確さや質の高さ、効率性を追求し、ミスが多ければ作業手順などを見直して、仕事への信頼を得られるように心がけましょう。頼まれればどんな仕事でも快く受け、仕事に対する意欲や積極性、前向きな姿勢を示すことで、上司や同僚からの評価や信頼度もアップしていくはずです。
部署移動を願い出る

上司や同僚との相性が悪かったり、部署の業務内容が自分の適性に合っていないなど、社内ニートになった理由が会社にある場合、部署移動や配置転換を願い出ることもひとつの方法です。自分の能力や経験が生かせるセクションに異動できれば、社内ニートの立場から脱して活躍できる可能性もあります。
また、パワハラなどで不当な立場に置かれている場合、自分で解決することは難しいため、信頼できる上司や先輩、人事担当者に相談して、早急に対策を講じてもらいましょう。
思い切って転職を検討する

自分なりに努力しても、部署異動しても状況が変わらない場合、思い切って転職を検討してみましょう。現在の環境を一度リセットし、自分の能力を発揮できる新たなステージで、将来のキャリアプランを再構築するのも有効な選択肢のひとつです。ただ、実務経験やスキルが乏しい社内ニートからの転職は、年齢を重ねるほど難しくなっていきますので、思い立ったらできるだけ早く行動に移しましょう。
まとめ
ご紹介したように、社内ニートが直面する現実は厳しく、その立場が続くことで将来的なリスクも高くなっていきます。自分に非があれば努力して改善することはもちろん、会社に問題があれば異動などの対応策を講じ、現状から早急に抜け出すことが肝要といえるでしょう。
また、どう頑張っても社内ニート状態が解消されないのであれば、我慢して留まる必要はありません。転職を視野に入れて早めにアクションを起こし、自身の可能性を広げる新たなキャリアをスタートさせましょう!
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