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高卒の初任給は?業界別・学歴別の比較や高卒が収入UPを狙うコツも紹介!

高卒の初任給は?業界別・学歴別の比較や高卒が収入UPを狙うコツも紹介!

2023/12/28 更新

  1. ■目次
    ●高卒の初任給はいくら?
    ・高卒の初任給はいくら?
    ・業界別の高卒初任給ランキング
    ●高卒の初任給を他の学歴と比較すると?
    ・大学院修了、大学卒、高専・短大卒、専門学校卒の初任給平均額
    ・学歴によって生涯賃金にも差が出る
    ●高卒と大卒で収入格差が広がる理由
    ・日本はまだ学歴重視の風潮が根強い
    ・給与水準の高い大手企業は大卒採用が多い
    ・大学での学びや努力が評価されやすい
    ●高卒が年収をアップさせるには
    資格を取得する・専門的な知識を身につける
    同じ企業に勤め続けて実績を積む
    高収入が狙える職種・企業に転職する
    副業で収入源を増やす
    ●高収入が狙える高卒におすすめの職種5選
    営業職
    ITエンジニア
    製造職
    施工管理職
    運送業ドライバー
    ●まとめ

高卒の初任給はいくら?

初任給の額が学歴に左右されると考える人は多いですが、実際にどれぐらい差があるのでしょうか。まずは、2023年3月に厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」の新卒学卒者のデータをもとに、高卒の初任給平均額(所定内給与額)と、業界別の高卒初任給ランキングを見ていきましょう。

高卒の初任給平均額

令和4年度(2022年度)の高卒の初任給平均額は18万1200円(男女計)で、前年度の17万9700円より1500円アップしました。男女別では男性が18万3400円、女性が17万7300円となっており、新規高卒の時点では男女の収入差はさほど大きくないといえるでしょう。

なお、この給与額には、あとで差し引かれる社会保険料や税金が含まれているため、実際にもらえる手取り額(差し引き後の金額)は、給与額の8割前後(約15万円)となります。

業界別の高卒初任給ランキング

また、初任給の額は就職する業界(産業・業種)によって異なります。最も高いのが「学術研究、専門・技術サービス業」で18万7300円、最も低いのが「金融業・保険業」で16万4000円となっており、その差は2万3000円とやや開きがあることがわかります。
以下、業界別の高卒初任給ランキングを見ていきましょう。

  1. 【業界別の高卒初任給ランキング】※企業規模10人以上、男女計の所定内給与額

    《1位》学術研究、専門・技術サービス業……18万7300円
    《2位》卸売業・小売業……18万6300円
    《3位》不動産業、物品賃貸業……18万4100円
    《4位》運輸業、郵便業……18万2800円
    《5位》建設業……18万2700円
    《6位》宿泊業、飲食サービス業……18万1900円
    《7位》製造業……18万600円
    《8位》鉱業、採石業、砂利採取業……17万9000円
    《9位》医療、福祉……17万8600円
    《10位》生活関連サービス業、娯楽業……17万7900円
    《11位》電気・ガス・熱供給・水道業……17万7700円
    《12位》情報通信業……17万6900円
    《13位》教育、学習支援業……17万6800円
    《14位》複合サービス事業……17万4400円
    《15位》金融業、保険業……16万4000円

高卒の初任給を他の学歴と比較すると?

大学院修了、大学卒、高専・短大卒、専門学校卒の初任給平均額

高卒が採用されやすい就職先の特徴

次に、厚生労働省の同調査をもとに、大学院修了、大学卒、高専・短大卒、専門学校卒の初任給平均額(所定内給与額)をそれぞれ確認しましょう。学歴が高くなるほど、初任給も高くなっていくことがわかります。

  1. 【新規学卒者の学歴別初任給の平均額】

    ●大学院修了……男女計26万7900円(男性24万1900円、女性25万6900円)
    ●大学卒……男女計22万8500円(男性22万9000円、女性22万7200円
    ●高専・短大卒……男女計20万2300円(男性20万4100円、女性20万1800円)
    ●専門学校卒……男女計21万2600円(男性20万7000円、女性21万6600円)

これらのデータを見ると、高卒の男女計の初任給(18万1200円)は他の学歴よりも低く、大卒と比べると4万7300円もの開きがあります。年間換算すると56万7600円、10年換算だと約570万円の差が生じるということです。

※参考資料(初任給関連)/厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

学歴によって生涯賃金にも差が出る

公務員

このように、スタート時の初任給に大きな開きがあると、その後の年収差を縮めるのはなかなか難しいのが現実です。では、生涯を通してもらえる賃金は、学歴によってどれほど違ってくるのでしょうか。
以下、大学院・大卒、高専・短大卒、高卒の平均的な生涯賃金を見てみましょう。

  1. 【学歴別の平均的な生涯賃金】

    ●大学院・大卒……男性/約2億6000万円、女性/約2億1000万円
    ●高専・短大卒……男性/約2億1000万円、女性/約1億7000万円
    ●高卒……男性/約2億1000万円、女性/約1億5000万円
    ※学校卒業後、フルタイムの正社員を続けた場合の60歳までの生涯賃金(退職金は含めない)

※参考資料(生涯賃金)/ユースフル労働統計2022
useful2022_21_p316-361.pdf (jil.go.jp)

高卒と大卒で収入格差が広がる理由

ここまで見てきたように、学歴は初任給や年収を左右する大きな要因となっています。では、高卒と大卒の収入格差が広がってしまうのはなぜなのか、その理由について解説します。

日本はまだ学歴重視の風潮が根強い

 日本はまだ学歴重視の風潮が根強い

ひと昔前に比べると学歴社会の風潮は薄まりつつありますが、それでも一部の大手企業や有名企業では、学歴を重視する社風が根強く残っています。高卒と大卒では初任給が異なる企業も多く、大卒の方が昇給・昇進のスピードが早い、高給な役職に就きやすいといった傾向も見られます。

給与水準の高い大手企業は大卒採用が多い

給与水準の高い大手企業は大卒採用が多い

また、企業によっては求人の応募資格を「大卒以上」としてとおり、高卒ではエントリーすらできないことも少なくありません。とくに給与水準の高い大手企業ほど、大卒を優先して採用する傾向があるため、高卒と大卒との年収格差がますます広がってしまうのです。

大学での学びや努力が評価されやすい

大学での学びや努力が評価されやすい

一定レベルの大学を卒業したということは、大学受験を乗り越えて入学し、必要な単位を取得して学びを得たという証になります。つまり、「大卒=学生時代に努力して勉強した、一定の知識や能力がある」という客観的な指標となるため、採用する企業側も「仕事で活躍が期待できる優秀な人材」として高く評価するのです。

高卒が年収をアップさせるには

とはいえ、高卒だからといって高収入を諦める必要はありません。本人の努力次第では、高卒でも大卒に劣らない年収を得ることは十分可能です。ここからは、高卒者が年収をアップさせるためのポイントについて解説します。

資格を取得する・専門的な知識を身につける

資格を取得する・専門的な知識を身につける

仕事に役立つ資格を取得したり、専門性の高い知識を身につけることで、就職・転職市場で自身の価値が上がり、学歴を問わず高収入の職種に就きやすくなります。また、企業によっては資格手当が支給されますので、その分だけ収入もアップします。
学歴はすぐに変えられるものではありませんが、資格の取得や専門知識を身につけることは可能です。まずは、就きたい仕事に必要な資格やスキルを確認してみましょう。

同じ企業に勤め続けて実績を積む

同じ企業に勤め続けて実績を積む

多くの企業では、社員としての働きが認められれば、年齢とともに職場での地位や基本給も上がっていきます。オーソドックスな方法ではありますが、満足できる昇給が期待できる環境であれば、ひとつの企業に長期間勤務し続けることも、ひとつの選択肢といえるでしょう。
ただし、ただ長く勤めていればOKというわけではなく、自身のスキルを磨いて実績を積み重ね、仕事の成果を確実に上げていく努力が必要です。

高収入が狙える職種・企業に転職する

高収入が狙える職種・企業に転職する

企業や職種によってはスキルや実力が評価されにくく、満足できる昇給が期待できない場合もあるでしょう。現職にやりがいや魅力を感じられないのであれば、学歴を問わずに収入を上げられる職種・企業へ転職するのもひとつの方法です。
たとえば、目標達成に応じてインセンティブ(報奨金)が支給される職種(営業など)であれば、本人の努力次第で高収入を狙うことができます。また、前職で培ったスキルや即戦力に自信があれば、好条件での転職も可能です。給与水準の高い大企業の中途採用にチャレンジすれば、飛躍的な年収アップも目指せるでしょう。

副業で収入源を増やす

副業で収入源を増やす

副業などで収入源を増やすことも、年収アップに効果的な方法です。最近は一定の範囲内で副業を認めている一般企業も多いので、時間的に可能であれば始めてみるのもいいでしょう。
会社員の副業としては、ブログなどのアフェリエイトやクラウドソーシング、株投資などの在宅ワークが人気とされています。まずは空いている時間に気軽に始められるものから挑戦し、自分の適性やライフスタイルに合ったものを検討してみてはいかがでしょうか。

高収入が狙える高卒におすすめの職種5選

ここからは、学歴による採用格差や収入格差が少なく、高卒でも高収入を狙いやすい職種を5つ紹介します。

営業職

営業職

営業職は経験・学歴を問わない求人も多く、幅広い業界の企業でニーズがあります。また、ハウスメーカーやディーラー、保険・不動産・広告業界などの企業では、営業成績に応じたインセンティブ(報奨金)を設けているケースが多く、活躍次第で高収入を得られるのも魅力です。結果を出すことにモチベーションアップを感じられる人であれば、どんな業界であっても営業職として活躍できる可能性があるでしょう。

ITエンジニア

ITエンジニア

工場などに勤務する製造職は、学歴や経験を問わない大手メーカーの求人も多く、高卒の就職先としても人気があります。仕事内容は部品や製品の加工・組立・検査などがメインで、現場で経験を積めば、リーダーや管理職にキャリアアップすることも可能です。また、メーカーの業種や製造現場に役立つ資格(衛生管理者、ボイラー技士、自動車整備士、電気工事士、フォークリフト免許など)を取得すれば、担当できる業務の幅が広がり、さらなる収入アップも期待できるでしょう。

製造職

製造職

工場などに勤務する製造職は、学歴や経験を問わない大手メーカーの求人も多く、高卒の就職先としても人気があります。仕事内容は部品や製品の加工・組立・検査などがメインで、現場で経験を積めば、リーダーや管理職にキャリアアップすることも可能です。また、メーカーの業種や製造現場に役立つ資格(衛生管理者、ボイラー技士、自動車整備士、電気工事士、フォークリフト免許など)を取得すれば、担当できる業務の幅が広がり、さらなる収入アップも期待できるでしょう。

施工管理職

施工管理職

工事現場などの監督を務める施工管理職も、高卒者が多く活躍する職種のひとつです。建設業界も人手不足が深刻化しているため、学歴や経験を問わずに採用されやすく、初任給や給与水準が高いのも魅力です。現場で経験を積みながら施工管理技士の資格を取得し、大きな現場を任されるようになれば、さらなる収入アップも期待できます。ただし、工事現場に関わる仕事なので、ある程度の体力が求められることは覚えておきましょう。

運送業ドライバー

運送業ドライバー

運送業のドライバーも、高卒者が高収入を狙いやすい人気の職種です。人手不足が慢性化している運送業界は、人材確保のために給与水準を高く設定している企業が多く、学歴に関係なく稼げるのが大きな魅力です。ただし、車両重量・積載量によっては中型・大型免許が必須となり、荷物の積み下ろしや長時間の運転には、ある程度の体力・集中力が求められます。

まとめ

今回は、高卒の初任給や学歴をテーマに、さまざまな視点から掘り下げて解説しました。

ご紹介したように、高卒は初任給や年収、採用面などで、大卒より不利になる条件が多いのも事実です。とはいえ、学歴を問わずに活躍できる仕事や、高卒を採用する企業は多くありますし、努力次第で大卒以上の収入が得られる可能性も十分にあります。ぜひ本記事でご紹介したポイントを参考に、自分にマッチした就職・転職先を検討し、さらなる収入アップを目指しましょう!

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