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高卒が就職しやすい業界&人気の職種は?高卒の強みや就活のコツも紹介!

高卒が就職しやすい業界&人気の職種は?高卒の強みや就活のコツも紹介!

2023/12/20 更新

  1. ■目次
    ●大卒と比べて高卒の就職は本当に不利なのか?
    ・高卒・大卒の就職内定率を比較すると
    ・学歴重視の業界・企業もある
    ●高卒の求人数が多い業界&狙い目の就職先は?
    ・高卒の求人数が多い業界トップ10
    ・高卒が採用されやすい就職先の特徴
    ●高卒が活躍できる人気の職種10選!
    1.公務員
    2.介護スタッフ
    3.製造職
    4.施工管理職
    5.ITエンジニア・プログラマー
    6.販売職
    7.営業職
    8.運送業のドライバー
    9.事務職
    10.ホテル・飲食店スタッフ
    ●高卒で就職するメリット・デメリットは?
    高卒就職のメリット・強み
    高卒就職のデメリット・注意点
    ●高卒の就活の進め方&就職先選びのコツは?
    事前に業界・企業分析や自己分析を行う
    高卒者が自分に合った就職先を探す方法
    できるだけ早く就職活動をスタートさせる
    ●まとめ

大卒と比べて高卒の就職は本当に不利なのか?

高卒・大卒の就職内定率を比較すると

大卒と比べると「高卒は就職に不利、就職先が見つかりにくい」と思われがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。

文部科学省の「令和4年3月高等学校卒業者の就職状況に関する調査 ※1」によると、高卒の就職内定率は97.9%(男子98.4%、女子97.0%)。同じく、文部科学省の「令和4年度大学等卒業予定者の就職状況調査 ※2」によると、大卒の就職内定率は97.3%(男子・女子とも97.3%)となっています。

このように、就職内定率で見ると高卒・大卒の差はほとんどなく、むしろ高卒の方がやや高くなっています。つまり、高卒だから就職先がないというのは大きな誤解であり、学歴の高さと就職率は比例しないことがわかります。

※参考資料1
令和4年3月高等学校卒業者の就職状況(令和4年3月末現在)に関する調査について:文部科学省 (mext.go.jp)

※参考資料2
令和4年度大学等卒業予定者の就職状況調査(4月1日現在):文部科学省 (mext.go.jp)

学歴重視の業界・企業もある

学歴重視の業界・企業もある

ただし、求人の応募条件を「大卒以上」としている企業や、高卒の採用が少ない業界・企業があるのも事実です。

応募者に人気の業界や大手企業では、まず書類選考の時点で半数以上の応募者を落とす傾向にあります。その際、学歴が選考基準となるケースが多いため、高卒者が学歴重視の企業に応募しても、はじめから採用される可能性が低いのです。

とくに、総合商社や広告代理店、メガバンク、損保、証券、インフラ系などの大手企業では、いわゆる「学歴フィルター」を通して書類選考を行うことが多いようです。よって、高卒で就職する際には、業界や企業によって学歴フィルターがあることも覚えておく必要があるでしょう。

高卒の求人数が多い業界&狙い目の就職先は?

高卒の求人数が多い業界トップ10

一方で、学歴より人材の成長性や実力を重視する業界の企業では、高卒を積極的に採用する傾向にあります。厚生労働省の「令和4年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況取りまとめ ※3」によると、高卒の求人数が多い業界トップ10は以下の通りです。

  1. 【高卒の求人件数が多い業界1位~10位】
    ●1位/製造業……約13万3000件 
    ●2位/建設業……約7万3000件
    ●3位/卸売業・小売業……約4万5000件
    ●4位/医療・福祉(介護)……約3万6000件
    ●5位/運輸業・郵便業……約2万6000件
    ●6位/サービス業(他に分類されないもの)……約2万4000件
    ●7位/宿泊業・飲食サービス業……約1万7000件 
    ●8位/生活関連サービス業・娯楽業……1万5000件
    ●9位/学術研究・専門/技術サービス業(IT関連を含む)……約7000件
    ●10位/不動産業・物品賃貸業……約4000件

※参考資料3
000986725.pdf (mhlw.go.jp)

高卒が採用されやすい就職先の特徴

高卒が採用されやすい就職先の特徴

以上の業界ランキングと併せて、高卒が採用されやすい就職先の特徴をまとめると(下記参照)、学歴や経験ではなく、実践力・即戦力・将来性といった観点から人材を求めていることがわかります。

  1. 《体力や行動力を求めている》
    体力や行動力が重視される製造業・建設業・介護業・運輸業・サービス業などの仕事は、フットワークの軽い若手人材の需要が高い傾向にあるため、高卒が採用されやすい就職先といえるでしょう。

  1. 《人手が不足している》
    人手不足の業界は、応募の間口を広げた求人が多い傾向にあるため、高卒にも狙い目となるでしょう。とくに、製造業・建設業・介護業・運輸業の多くの企業では、慢性的に人手が不足しており、高卒でも即戦力として活躍できるチャンスがあります。

  1. 《教育・研修制度が整っている》
    一般的に高卒が狙い目とされる業界の仕事は、現場業務のノウハウを習得する必要があるため、社員教育に力を入れる企業が多い傾向にあります。そうした企業では、将来の成長を見込んで未経験者を一から育成するため、社会経験がない高卒者でも採用されやすく、働きながらスキルアップを目指すことも可能です。

高卒が活躍できる人気の職種10選!

では次に、高卒が活躍できる人気の10職種を紹介しましょう。それぞれの職種の概要や適性についても解説しますので、自分にマッチした仕事選びの参考にしてみてください。

1.公務員

公務員

公務員は「給与」「雇用」「福利厚生」など、あらゆる面で安定している定番人気の職種です。また、公務員試験が基本的に学歴不問である点も、高卒者に人気の要因といえるでしょう。公務員はその名の通り、地域の住民や国民のために働く“公職”なので、「人や社会の役に立ちたい」という志のある人に向いています。

2.介護スタッフ

介護スタッフ

慢性的な人手不足と就業者の高齢化が進む介護業界では、若い人材を積極的に採用しています。資格がなくても就業でき、働きながら資格取得が目指せるのも、高卒者に人気の理由となっています。高齢者をサポートすることに喜びを見いだせる人や、社会福祉の仕事に興味がある人なら、充実感・やりがいを持って取り組めるでしょう。

3.製造職

製造職

工場などで働く製造職は、学歴や経験を問われることが少ないため、高卒の就職先として人気があります。仕事内容は部品や製品の加工・組立・検査などがメインで、現場で経験を積めば、リーダーや管理職にキャリアアップすることも可能です。モノづくりに興味のある人や手先が器用な人、ひとつの作業に集中して取り組める人に向いているでしょう。

4.施工管理職

施工管理職

建設業の施工管理職は、学歴・経験不問の求人が多く、高卒でも活躍しやすい職種のひとつです。施工管理技士の資格取得を支援する職場も多く、未経験から手に職がつけられるのも人気の理由となっています。工事現場の作業工程や安全・品質などを管理するのが主な仕事となるため、スタッフをまとめる統率力や、トラブルに的確に対応する危機管理能力が求められます。

5.ITエンジニア・プログラマー

ITエンジニア・プログラマー

IT系の職種はニーズが高く、学歴不問・未経験歓迎の求人が多いため、高卒の就職先として人気があります。入社後に専門的な知識・技術を習得できる職場が多いので、基本的にネットやPCの基礎知識があればOK。プログラミングに必要な論理的思考のある人や、新しい技術を学ぶ意欲のある人なら、将来的に活躍の場も広がるでしょう。

6.販売職

販売職

人手不足の傾向にある販売職も、学歴・経験不問の求人が多く、高卒でも活躍できる職種のひとつです。仕事内容は、顧客への対応や商品提案、ディスプレイの変更、商品管理など多岐にわたり、店長になるとスタッフの教育や売上管理なども任されるようになります。基本的に顧客と接する仕事なので、コミュニケーション能力があり、人と会話することが好きな人に向いているでしょう。

7.営業職

営業職

未経験からチャレンジできる営業職も、高卒者に人気の職種です。学歴よりもコミュニケーション能力や提案力が求められるため、その適性が認められれば活躍のシーンも広がるでしょう。また、営業職は売上や実績で評価されることが多いため、実力次第で昇給・昇格が目指せるのも魅力です。

8.運送業のドライバー

運送業のドライバー

学歴不問の求人が多い運送業のドライバーも、多くの高卒者が活躍している職種です。荷物の配送・宅配・集荷・積み下ろしなどが主な仕事内容となりますが、扱う荷物や運転距離などは職場によって異なります。また、車両重量・積載量によっては中型・大型免許が必須となり、荷物の積み下ろしや長時間の運転には、人並み以上の体力が求められます。

9.事務職

事務職

事務職も学歴・経験不問の求人が多く、とくに高卒の女性に人気のある職種です。書類作成やデータ入力、電話やメール対応といったデスクワークが中心となりますが、営業をサポートする営業事務や、医療機関で働く医療事務など、就職先によって仕事内容はさまざまです。パソコンを使った作業が中心となるので、基本ソフトを扱うPCスキルは必須となるでしょう。

10.ホテル・飲食店スタッフ

事務職

ホテルや飲食店のスタッフも学歴不問の求人が多く、高卒者の就職先として人気があります。いずれの職種も接客業務が中心となるため、コミュニケーション能力はもちろん、きめ細やかなサービスを提供する“おもてなしの精神”がある人に向いています。現場で経験を積めば、マネージャー職や店長、本部の幹部職などにキャリアアップできる可能性もあるでしょう。

高卒で就職するメリット・デメリットは?

ここでは高卒就職のメリット・強みや、デメリット・注意点を紹介します。就職するか、進学するか迷っている人は、ぜひチェックしてみてください。

高卒就職のメリット・強み

高卒就職のメリット・強み

●大卒より早く社会人経験を積める
●大卒より早く経済的に自立できる
●採用時に、若さやポテンシャルが評価されやすい
●進学費用がかからない
●企業の手厚い教育・研修が受けられる
●若さを生かして転職しやすい

高卒就職のデメリット・注意点

高卒就職のデメリット・注意点

●応募条件が大卒の求人にエントリーできない
●大卒に比べて初任給が低い
●大卒より生涯年収が低くなる
●大学に進学するより自由な時間が少なくなる

高卒の就活の進め方&就職先選びのコツは?

事前に業界・企業分析や自己分析を行う

事前に業界・企業分析や自己分析を行う

高卒者が就職先を探す際には、まず学歴不問の求人の中から、自分にマッチした業界の企業を選ぶことが重要です。早く就職先を決めようと闇雲に応募しても、内定がもらいにくいだけでなく、たとえ入社できても能力が発揮できず後悔する可能性があります。そうした事態を避けるためにも、事前に応募先の業界・企業分析とあわせて自己分析をしっかり行い、自分の適性や強み、希望などを明確にしておきましょう。

高卒者が自分に合った就職先を探す方法

高卒者が自分に合った就職先を探す方法

高校新卒の場合は、高校に届いた求人票の中から、自分が希望する企業を選んで応募することができます。企業選びや就職に関する情報など、高校の進路指導の先生がいろいろとアドバイスしてくれますので、わからないことや不安な点があれば、まずは直接相談してみるといいでしょう。

新卒以外の高卒者が就職先を探す際には、ハローワークや就職エージェントを利用するのがおすすめです。ハローワークは全国の都道府県に設置されており、求人数も豊富なので業界や企業の選択肢を広げられます。また、就職エージェントに登録すれば、サイトに掲載されていない非公開求人や、自分の希望・適性に合った求人を紹介してもらえます。
いずれも、仕事選びの相談や応募書類の作成支援、面接対策など、就職・転職のさまざまなサポートを受けられますので、1人で就職活動を進めるのが不安な人にも、心強い味方となってくれるでしょう。

できるだけ早く就職活動をスタートさせる

できるだけ早く就職活動をスタートさせる

高校卒業後にフリーターやニートを続けていると、将来就職しようと考えた時に、内定をもらいにくくなる可能性があります。フリーターやニートの期間が長期化すると、採用担当者に「就業意欲がない」とマイナスな印象を与えるだけでなく、現実的に就職内定率も年齢とともに低くなる傾向にあるからです。採用選考で不利にならないよう、進学を考えていない高卒者は、早めに就職活動を始めることをおすすめします。

まとめ

ご紹介したように、高卒でも就職できる業界や職種はたくさんありますし、高卒だからといって過度に心配する必要はありません。実際に高卒から社会人としてキャリアを積み、業界の第一線で活躍している先輩たちも多くいます。

自分自身が描いた理想のキャリアを歩めるように、高卒就職の傾向・対策やメリット・デメリットをしっかりと把握し、自信をもって就職活動を進めていきましょう!

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