高卒フリーターの正社員就職/就活成功のポイントや狙い目の業界を伝授!

2024/1/9 更新
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■目次
- ●高卒フリーターの就職事情
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・大卒や新卒と比べるとやや厳しい?
・フリーターは新卒枠で応募できない場合も
- ●企業は高卒フリーターをどう評価している?
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・大フリーターでも若手人材のニーズは高い
・企業がフリーターに抱く不安とは?
- ●高卒フリーターが就活を成功させるためのポイント
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・「若さ」を強みに即行動!
・正社員になりたい意欲をアピールする
・フリーターになった理由を聞かれたら……
・アルバイト経験もアピール材料になる
- ●正社員登用制度を利用する方法もアリ!
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・アルバイトから正社員になれる可能性も
・期間工から正社員になる方法も - ●高卒フリーターが狙いやすい業界・職種は?
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・接客・サービス業
・製造業
・IT業界
・建設業 ・介護・福祉系 - ●まとめ
高卒フリーターの就職事情
高校卒業後にフリーター(※)になると、「正社員として就職するのは難しいのでは?」と思われがちですが、近年の国内労働市場は、少子化の影響で若手の人手不足が深刻化しており、正社員を目指すフリーターにとっては有利な状況となっています。
(※1)フリーターとは/内閣府では「学生や主婦を除く15~34歳の若年者のうち、パート・アルバイトの雇用形態を主な仕事としている者、あるいは、就職する意思を持っている求職中の無職者」をフリーターと定義づけています。
大卒や新卒と比べるとやや厳しい?
ただ、大卒や新卒と比べると、高卒のフリーターが正社員に採用される確率は、やや低い傾向にあるのも事実です。
まず、フリーターから正社員になれた人の割合を「学歴別」に見ると、大学・大卒院卒が72.1%であるのに対し、高卒は57.4%と約15ポイント低くなっています。また、フリーターから正社員になれた人の割合を「フリーター期間別」に見ると1年以内が68.8%であるのに対し、2~3年では56.6%、5年以上になると32.3%にまで低下しています(※2)。
このような点から、正社員就職においては学歴もさることながら、フリーター期間の長さも大きな影響を与えていることがわかります。
(※2)参考資料/独立行政法人労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容」
0213.pdf (jil.go.jp)
フリーターは新卒枠で応募できない場合も

企業や業種によって多少異なりますが、人材を募集する企業は、中途採用枠より新卒枠を多く設けているのが一般的です。基本的に学校卒業後3年以内で、一度も就職していない人であれば新卒枠に応募できますが、それ以外の人は既卒扱いとなるため、新卒枠に応募することはできません(※3)。
したがって、高校卒業後に3年以上フリーターとして働き、そこから正社員を目指す場合は、採用人数の少ない中途採用枠に応募することになるため、どうしても狭き門となってしまうのです。ただし、フリーターとして働いていたことは「就職」とは見なされないため、フリーター期間が卒業から3年以内であれば、新卒枠に応募できる場合もあります。
(※3)採用枠の扱いについては企業によって異なる場合もあります。
企業は高卒フリーターをどう評価している?
フリーターでも若手人材のニーズは高い

このように、高卒フリーターの就職事情はやや厳しい状況にありますが、だからといって正社員就職を諦める必要はありません。なぜなら、若いうちは社会経験やスキルより、本人の人柄や素質、新しいことを学ぶ意欲やポテンシャルなど、将来への可能性を重視する企業が多いからです。
とくに少子化が進む近年は、若手の人手不足に悩む企業も多く、高卒フリーターをはじめとする20代前半の人材ニーズは年々高まっています。また、企業にとって若い人材を採用することは、「他の会社の考え方に染まっていないので教育しやすい」「育成してから長く働いてもらえる」など、人材育成のコスパが高いというメリットもあります。
企業がフリーターに抱く不安とは?

ただし、企業側はフリーターに対して「すぐに辞めてしまうのでは?」「働く意欲がないのでは?」……といった不安を感じていることも確かです。とくに、高校卒業から就活までのブランク(フリーター期間)が長くなるほど、企業側が不安視する可能性は高くなっていきます。したがって、高卒フリーターの就活においては、次の章で紹介するポイントを参考にしながら、企業の不安を払拭できるような対策をとって臨むことが大切です。
高卒フリーターが就活を成功させるためのポイント
では、高卒フリーターが就職活動を進める上で、押さえておきたいポイントを紹介します。企業側の不安を払拭して正社員就職を勝ち取るために、ぜひ参考にしてみてください!
「若さ」を強みに即行動!

高卒フリーターの最大の強みは「若さ」です。先述したように、20代前半であれば、若手人材としての柔軟性や適応力などのポテンシャルが重視され、社会経験やスキルがなくても採用される可能性が高くなるからです。逆に30代になると、前職の経験や実績、スキルなどが期待されるため、フリーターの就職は年齢を重ねるほどハードルが高くなっていきます。よって、高卒フリーターが正社員を目指すなら、できるだけ若いうちに(今すぐにでも!)就職活動を始め、フレッシュな印象を与えることが肝要といえるでしょう。
正社員になりたい意欲をアピールする

ほとんどの企業の面接では、正社員になりたい理由や志望動機を聞かれますが、「安定した仕事に就きたいから」「将来が不安だから」では説得力がなく、逆に「自主性がない」とマイナスな印象を与えかねません。よって、正社員になりたい具体的な目的や、目標意識を明確に伝え、相手が納得できるような回答を示すことが重要です。
たとえば、「仕事を通して●●のスキルを磨き、将来は●●のスペシャリストを目指したい」「以前から興味のあった貴社の製品製造に携わることで、社会に貢献していきたい」など、具体的な目的とともに自身の意欲も積極的にアピールしましょう。
フリーターになった理由を聞かれたら……

同じく、面接ではフリーターになった理由も聞かれるでしょう。その際、嘘をつくのはよくありませんが、ネガティブな発言ばかりでは暗い印象を与えてしまいます。たとえ理由がネガティブであっても、できるだけポジティブな言葉で伝えるとともに、フリーターを脱したいという前向きな姿勢を示すことも重要です。また、なんとなくフリーターを続けてきたのであれば、それを正直に話した上で、その反省から「将来に向けて真剣に就職を目指している」ことをしっかり伝えましょう。
アルバイト経験もアピール材料になる

アルバイトの仕事は経験とはみなされないものの、まったく評価されないわけではありません。応募した企業に関連する職種のアルバイトであれば、そこで培ったスキルや経験が評価され、場合によっては即戦力として採用される可能性もあります。
とくに、アルバイト経験のある業種や職種に応募する際には、その仕事を通して何を学び、どのようなスキルや成果が得られたのかを洗い出し、自身の強みとして具体的に伝えることが重要です。また、その経験を応募先の企業でどう生かしていきたいのか、しっかりアピールできるように準備しておきましょう。
正社員登用制度を利用する方法もアリ!
アルバイトから正社員になれる可能性も

もし、アルバイト先の企業に正社員登用制度があれば、一から就職活動を始めるより正社員になれる可能性が高くなりますので、ぜひチャレンジしてみましょう。登用の細かい基準・条件は企業によって異なりますが、「一定期間勤続している」「勤務態度や業績が良好」「上司の推薦を受ける」「登用試験に合格する」といった条件を設けている企業が多いようです。企業によっては年齢条件(20代まで、35歳以下など)も設けていますので、正社員登用を目指したい人は早めにアクションを起こしましょう。
期間工から正社員になる方法も

モノづくりや工場ワークに興味がある人は、期間工から正社員を目指すという方法もあります。正社員登用制度のある大手の製造業や自動車メーカーでは、とくに期間工(期間従業員)の正社員登用に多くの実績があり、なかには登用率が80%を超えるメーカーもあります。
大手メーカーの通常の正社員採用の場合、多くは大卒などの学歴が応募条件となっていますが、期間工から正社員になるために学歴は関係ありませんので、高卒フリーターにも狙い目といえるでしょう。
モノづくりや工場ワークに興味がある人は、期間工から正社員を目指すという方法もあります。正社員登用制度のある大手の製造業や自動車メーカーでは、とくに期間工(期間従業員)の正社員登用に多くの実績があり、なかには登用率が80%を超えるメーカーもあります。
大手メーカーの通常の正社員採用の場合、多くは大卒などの学歴が応募条件となっていますが、期間工から正社員になるために学歴は関係ありませんので、高卒フリーターにも狙い目といえるでしょう。
期間工から正社員になるための条件・ポイントとは?
※期間工のお仕事を探している方はこちら!
https://www.717450.net/priority/
高卒フリーターが狙いやすい業界・職種は?
就職先の企業や仕事を検討する際には、「未経験でも活躍できる」「人手不足で人材の需要が高い」など、高卒フリーターでも正社員に採用されやすい業界・職種を狙って就職活動を進めるといいでしょう。
具体的な業界・職種としては、「接客・サービス業」「製造業」「IT業界」「建設業」「介護・福祉系」などがおすすめです。各業種の仕事の適性なども紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
接客・サービス業

ホテル業界や販売職などの接客サービスの仕事は、高いコミュニケーションスキルが求められる反面、学歴や実務経験を問わない求人が多い傾向にあります。商品やサービスに関する専門知識は入社してから覚えられますので、仕事をしながらノウハウやスキルを磨くことで、学歴や経歴に関係なく活躍することができるのです。基本的に人と接することが好きで、細やかな気配りができる人であれば適性があるでしょう。
製造業

工場などで働く製造業の仕事は、学歴や経験を問われることが少ないため、高卒フリーターの就職先としても人気があります。仕事内容は部品や製品の加工・組立・検査などがメインとなりますが、現場で経験を積めばリーダーや管理職にキャリアアップすることも可能です。モノづくりに興味のある人や手先が器用な人、ひとつの作業に集中して取り組める人に向いているでしょう。
IT業界

人手不足の傾向にあるIT系の職種はニーズが高く、学歴不問・未経験歓迎の求人が多いため、高卒フリーターでも入社後に専門的なスキルを習得して、ITエンジニアやプログラマーとして活躍できるチャンスがあります。プログラミングの言語や新しい技術を学ぶ意欲のある人なら、将来的に活躍の場も広がるでしょう。
建設業

建設業界は深刻な人手不足の企業が多いため、体力面などの適性があれば高卒フリーターでも正社員に採用されやすいでしょう。建設業の仕事というと、現場の作業員や職人などをイメージしがちですが、現場の施工管理や建物検査、設計コンサルタントなど、さまざまな職種があります。施工管理技士などの資格取得を支援する職場も多く、未経験から手に職がつけられるのも魅力です。
介護・福祉系

慢性的な人手不足と就業者の高齢化が進む介護・福祉の現場では、若い人材を積極的に採用しています。資格がなくても就業でき、働きながら資格取得が目指せるのも魅力のひとつです。高齢者の介助業務などには、ある程度の体力が求められますが、高齢者をサポートすることに喜びを見いだせる人や、社会福祉の仕事に興味がある人なら、充実感・やりがいを持って取り組めるでしょう。
まとめ
今回は、高卒フリーターの就職事情をはじめ、就活成功のポイントや狙い目の業界・業種などを見てきました。
ご紹介したように、高卒フリーターが正社員を目指す上では、今すぐ就職活動を始めることが何よりも重要なポイントとなります。ぜひこの機会にアクションを起こして、念願の正社員就職を勝ち取ってください!
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