フォークリフト資格を履歴書に書く際の正式名称や、志望動機の例文を紹介!

2024/2/27 更新
1.フォークリフト資格は履歴書にどう書けばいい?
フォークリフトの資格は、実務経験や学歴などを問わず取得でき、運送業や倉庫業、製造業や建設業など、さまざまな業界の現場で生かせる人気の資格です。資格を保有していれば業務の幅や活躍の場が広がり、転職する際にも有利となります。
ただ、フォークリフトの資格を持っていても、「履歴書にどう書くのが正しいのかわからない」という人も意外に多いようです。まずは、フォークリフト資格を履歴書に書く際の正式名称や注意点ついて解説します。
フォークリフト資格の正しい書き方は?
一般的には「フォークリフト免許」と呼ばれることもありますが、厳密に言うと「免許」ではなく、その業務を行うために必要な「資格」と位置づけられています。履歴書には「免許・資格」の欄に、「取得年月」+「資格の正式名称+修了」と記載するのが正解です。
応募先の企業に提出する履歴書は公的な文書なので、正しい書き方をしているかどうかで、採用担当者に与える印象度も変わってくるでしょう。
フォークリフト資格の正式名称は?

多くの人が保有している普通自動車免許の正式名称は「普通自動車第一種運転免許」ですが、ではフォークリフト資格の正式名称はどう書けばいいのでしょうか。
フォークリフトの資格には、最大積載荷重1トン以上のフォークリフトを扱う場合に必要な「技能講習」と、最大積載荷重1トン未満のフォークリフトを扱う場合に必要な「特別教育」の2種類があり、それぞれ正式名称が異なります。技能講習を受講して試験に合格した場合の資格の正式名称は「フォークリフト運転技能講習」、特別講習を受講して取得した資格の正式名称は「フォークリフト運転の業務に係る特別教育」となります。
したがって、履歴書の免許・資格欄には、取得年月とともに「フォークリフト運転技能講習 修了」「フォークリフト運転の業務に係る特別教育 修了」と記載します(以下参照)。

仕事に関連する免許・資格は必ず併記

また、履歴書に記載された免許や資格は、応募先の企業が採用の可否を判断する重要なポイントとなりますので、応募先の仕事やフォークリフトに関連する免許・資格を保有していれば、必ず併記するようにしましょう。
とくに、小型特殊自動車や大型特殊自動車の運転免許は、フォークリフトを扱う現場で大きなアドバンテージとなります。というのも、フォークリフトの資格のみでは公道を走ることができず、公道(建設現場など)でのフォークリフト作業には、小型特殊・大型特殊の運転免許が必須となるからです。よって、これらの運転免許を保有している人は、フォークリフトの資格と併せて記載することで、さらなるポイントアップが狙えます。
2.フォークリフトの求人で志望動機を書く際のコツ

そのほか、フォークリフトの資格を生かして就職・転職する場合、履歴書の志望動機・自己PRの欄や職務経歴書には、何をどのように書けば有利となるのでしょうか。
ここではフォークリフトの実務経験がある場合と、資格はあっても実務経験がない・経験が浅い場合について、それぞれの志望動機や自己PRの書き方のコツを例文とともに紹介します。
フォークリフトの実務経験がある場合

即戦力となる実務経験は大きな強みとなるため、これまでのフォークリフトの運転経験について詳しく説明し、実践的な技能があることを積極的にアピールしましょう。
内容としては「経験年数・運転歴(フォークリフトの種類)」「フォークリフトを使用していた業界・現場」「扱っていた製品・荷物」「経験を生かした今後の展望」などを織り交ぜつつ、より具体的に伝えるのがポイントです。
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【自己PR・志望動機の例文1】
私のフォークリフト運転経験は2年で、前職の製造業の工場ではカウンターフォークリフトとリーチフォークリフトで、自動車部品の積み卸しや運搬、仕分けなどの業務に携わっていました。大手自動車メーカーである貴社で、自分の経験を生かしながら活躍の場を広げたいと考え、応募いたしました。
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【自己PR・志望動機の例文2】
私は宅配物を扱う物流企業で8年間のフォークリフト運転経験があり、安全面に留意しながら貨物を丁寧・迅速に運ぶ技術を培ってきました。貴社の求人内容を拝見し、自分が即戦力としてお役に立てるのではないかと考え、志望いたしました。
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フォークリフトの実務経験がない・経験が浅い場合

フォークリフト資格は保有しているものの、現場での実務経験がない・経験が浅いという場合は、仕事を選んだ理由や資格を取得した動機などを説明し、自身の適性と意気込みをアピールしましょう。
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【自己PR・志望動機の例文3】
前職では2年間、倉庫内でのピッキング作業に携わっていました。そこでフォークリフトオペレーターの仕事に興味をもち、働きながらフォークリフト運転技能講習の資格を取得。フォークリフトの業務は未経験ですが、倉庫内作業で培った現場経験を生かしながら、フォークリフトの業務にも挑戦したいと考え、応募いたしました。
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【自己PR・志望動機の例文4】
前職ではフォークリフトオペレーターとして約半年間、建築資材をトラックに積み卸しする作業を担当。その後、現場の仕事から一時離れましたが、周囲と連携して作業するフォークリフトの仕事に再挑戦しようと思い、志望いたしました。実務経験は短いながらも、自身のコミュニケーション能力を発揮し、現場の皆さんと共に貴社に貢献したいと思っております。
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3.フォークリフト資格で「押さえておきたいポイント」
最後に、フォークリフト資格に関して「押さえておきたいポイント」について解説します。すでに資格を取得している人も、これから取得を考えている人も、ぜひチェックしておいてください。
フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育について

フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育とは、技能講習を修了しておおむね5年経過した人を対象にした再教育プログラムで、労働安全衛生法により「各事業所が行うよう努めなければならない(努力義務)」と定められています。
また、個人でも教習所などの登録教習機関に申し込めば受講可能で、最近のフォークリフトの特徴や取り扱い方法、保守管理、災害事例および関連法規について学ぶことができます。技能講習を修了(取得)しているものの、業務自体にブランクがあり、再就職でフォークリフトの業務に就くことを考えている人にもおすすめです。
安全衛生教育の講習は学科のみの6時間(1日間)で、費用は8000円~1万円程度(テキスト代込み)。受講後は修了証が交付され、履歴書の免許・資格欄にも「フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育 修了」と記入することができますので、業務ブランクによるマイナス面もカバーできるでしょう。
現場では1トン以上の資格(技能講習)が有利

先述したように、フォークリフト資格には最大積載荷重1トン以上のフォークリフトを扱う場合に必要な「技能講習」と、最大積載荷重1トン未満のフォークリフトを扱う場合に必要な「特別教育」の2種類があります。
ただ、実際の現場では1トン以上のフォークリフトを使用するケースが大半で、1トン未満の小型車両を使った仕事はさほど多くありません。そのため、就職先の選択肢や採用の可能性を広げるなら、1トン以上のフォークリフトが扱える技能講習を受講(取得)しておいた方がいいでしょう。
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4.まとめ
今回は、フォークリフトの資格を履歴書に書く際の正式名称や注意点、自己PP・志望動機の書き方について解説しました。
ご紹介したように、公的な文書である履歴書には、資格を正式名称で記載するのが基本です。また、志望動機や自己PRに関しては、フォークリフトの実務経験や仕事への意欲などを、より具体的な言葉で伝えることが、採用のチャンスを広げるポイントとなります。フォークリフトの求人に応募する際には、本記事でご紹介した点を参考に履歴書を作成し、自分自身の能力や意気込みをしっかりとアピールしましょう!
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