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工場勤務の年収は高い?製造業の給与や手当・福利厚生について徹底解説!

工場勤務の年収は高い?製造業の給与や手当・福利厚生について徹底解説!

2025/1/17 更新

  1. ■目次
    1.工場勤務の平均年収はどれぐらい?
    2.製造業の業種別に見た工場勤務の平均年収
    3.雇用形態別に見た工場勤務の平均年収
    4.年齢別に見た工場勤務の平均年収
    5.工場勤務の年収が高い理由は?
    ・深夜や時間外の勤務で基本給がアップ
    ・各種手当が充実している
    ・昇進・昇給のチャンスが多い
    6.工場勤務の年収が高い理由は?
    ・深夜や時間外の勤務で基本給がアップ
    ・各種手当が充実している
    ・昇進・昇給のチャンスが多い
    7.まとめ

工場勤務の平均年収はどれぐらい?

  
工場勤務の平均年収はどれぐらい?

「工場で働いてみたいけれど、給料は高いのかな?」「工場勤務の年収はどれぐらい?」と気になる人も多いのではないでしょうか。

厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」のデータによると、製造業の平均賃金(月額)は34万円、平均年間賞与は105万5500円。ここから製造業の平均年収を単純計算すると、「34万円×12ヵ月+105万5500円=513万5500円」となります。

また、全産業の平均賃金(34万6700円)と平均年間賞与(90万9000円)から計算した平均年収は506万9400円で、これと比較すると製造業の年収は、平均値より高い水準にあることがわかります。

※参考資料/厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」
統計で見る日本|賃金構造基本統計調査

製造業の業種別に見た工場勤務の平均年収

  
製造業の業種別に見た工場勤務の平均年収

工場勤務の年収は、製造業(メーカー)の業種によっても異なります。以下、厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」のデータから、製造業の主な業種の平均年収を見ていきましょう。

  1. ●繊維工業/平均年収:357万600円
    ●食料品製造業/平均年収:383万9700円
    ●パルプ・紙製品製造業/平均年収:493万9100円
    ●金属製品製造業/平均年収:546万8200円
    ●電子部品・デバイス・電子回路製造業/平均年収:562万4700円
    ●電気機械器具製造業/平均年収:567万7400円
    ●輸送用機械器具製造業/平均年収:573万5000円
    ●情報通信機械器具製造業/平均年収:615万8000円
    ●プラスチック製品製造業/平均年収:647万5800円
    ●化学工業/平均年収:654万5000円
    ※厚生労働省のデータ(平均賃金・平均年間賞与)から算出



上記のように、同じ製造業でも業種によって年収に約300万円の差があることがわかります。繊維工業・食料品・紙製品などの業種は、平均年収がやや低い傾向にありますが、化学工業・プラスチック製品・情報通信機械器具などの業種は、製造業の平均年収を大きく上回っています。

雇用形態別に見た工場勤務の平均年収

  
雇用形態別に見た工場勤務の平均年収

次に、雇用形態別(正社員・非正社員)に見た工場勤務の平均年収を見ていきましょう。厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」のデータから、製造業における雇用形態別の平均年収と、全産業の雇用形態別の平均年収を算出すると、以下のようになります。

  1. 【製造業の雇用形態別の平均年収】
    正社員の平均年収:552万4900円
    非正社員の平均年収:304万1500円
    【全産業の雇用形態別の平均年収】
    正社員の平均年収:508万8800円
    非正社員の平均年収:315万3400円
    ※厚生労働省のデータ(平均賃金・平均年間賞与)から算出



上記のように、製造業における正社員の平均年収は、全産業の平均年収より40万円以上高くなっていますが、非正社員では逆に低い傾向にあることがわかります。

また、同調査の非正社員のカウントには、フルタイムで働く派遣社員や期間工などの契約社員のほか、パートタイムで働くアルバイト・パートの従業員も含まれています。したがって、製造業・全産業ともに非正社員の年収は、どのような形態で働くかによって大きく異なってくるでしょう。

年齢別に見た工場勤務の平均年収

  
年齢別に見た工場勤務の平均年収

続いて、年齢別に見た工場勤務の平均年収を見ていきましょう。厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」のデータから、製造業における年齢階層別の平均年収を算出すると、以下のようになります。

  1. ●~19歳/平均年収246万7700円
    ●20~24歳/平均年収339万6900円
    ●25~29歳/平均年収406万3800円
    ●30~34歳/平均年収465万9800円
    ●35~39歳/平均年収526万200円
    ●40~44歳/平均年収559万1300円
    ●45~49歳/平均年収588万1300円
    ●50~54歳/平均年収617万7600円
    ●55~59歳/平均年収628万7200円
    ●60~64歳/平均年収500万7400円
    ※厚生労働省のデータ(平均賃金・平均年間賞与)から算出



上記のように、製造業における平均年収は年齢とともに増加し、55~59歳がピークとなります。この傾向は、ほかの産業と基本的に変わりません。20代・30代のうちは年間あたり10万円程度のペースで年収が上がり続け、40代以降は増加のスピードが緩やかになるものの、平均よりもかなり高い収入を得ることが期待できます。

工場勤務の年収が高くなる理由は?

ここまで見てきたように、工場勤務の年収は比較的高い傾向にありますが、その理由としては以下のような点が挙げられます。

  1. 工場勤務の年収が高くなる理由
    ●深夜や時間外の勤務で基本給がアップ
    ●各種手当が充実している
    ●昇進・昇給のチャンスが多い



深夜や時間外の勤務で基本給がアップ

深夜や時間外の勤務で基本給がアップ

24時間稼働する工場は夜勤のある交替制勤務が多く、深夜時間帯(22時~翌5時まで)の勤務には、基本給の25%以上増しとなる「深夜手当」が法的に支給されます。また、工場では繁忙期に残業が発生することがありますが、その際にも基本給の25%以上増しとなる「時間外手当」が法的に支給されます。このように、工場勤務では基本給がアップする夜勤や残業が多い傾向にあるため、その分だけ収入も増えやすいのです。

各種手当が充実している

各種手当が充実している

工場勤務では深夜手当や時間外手当以外にも、単独勤務・交替勤務など勤務体制に関する手当や、低温・高温環境といった特殊環境下での勤務に対して手当が支給されるケースもあります。

また、工場によっては特別な技術が必要な業務があるため、関連資格を有する特殊技能者に手当を支給しているメーカーも少なくありません。たとえば、衛生管理者、危険物取扱者、フォークリフト・クレーン免許取得者、溶接作業者、機械保全技能士、CAD利用技術者などへの手当があり、高度な資格が必要な職種は手当が高くなる傾向にあります。

そのほか、期間限定で働く期間工の場合、深夜手当や時間外手当に加えて、入社祝い金や満了慰労金などの特別手当を支給するメーカーも多く、短期間で正社員以上の高収入を目指すことも可能です(特別手当の有無や支給条件はメーカーによって異なります)。

昇進・昇給のチャンスが多い

昇進・昇給のチャンスが多い

工場は生産工程が多岐にわたることから、各工程や部署をまとめる役職が多い傾向にあります。会社によって役職名は異なりますが、工場を統括する工場長をはじめ、部長や課長、室長、班長、チームリーダーなど、工場の規模が大きくなるほど役職者の数も増えます。そのため、現場経験を積むことで昇進のチャンスが多くなり、それにともなって基本給のアップや役職手当が付くこともあります。

工場勤務の福利厚生や休日設定もチェック!

  

続いて、年齢別に見た工場勤務の平均年収を見ていきましょう。厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」のデータから、製造業における年齢階層別の平均年収を算出すると、以下のようになります。

  1. 工場勤務に多い福利厚生・休日設定
    ●寮を格安(または無料)で利用できる
    ●長期休暇を含めて年間休日が多い
    ●土日休みや従業員が適切に休める休日設定も



寮を格安(または無料)で利用できる

寮を格安(または無料)で利用できる

製造業の会社では、工場の近くに社員寮を完備しているメーカーが多く、基本的に正社員以外の従業員も利用することが可能です。最近は、家具家電が付いた完全個室のワンルーム寮やマンションを完備した会社も多いので、入居してすぐに快適な新生活を始めることができます。

また、寮の家賃(寮費)が通常よりかなり安く設定されており、なかには寮費・水道光熱費が無料の会社や、通勤時に無料の送迎バスが利用できる会社もあります。そのため、毎月の固定費や生活費をセーブして、働いた分だけしっかり貯金することもできるでしょう。

長期休暇を含めて年間休日が多い

長期休暇を含めて年間休日が多い

製造業の年間休日は、平均するとおよそ120日前後となっています。厚生労働省の「就労条件総合調査(令和5年)」によると、日本企業の年間休日の平均日数は110日。これと比較すると工場の年間休日は、全国平均より10日ほど多いことがわかります。

とくに大手メーカーの工場は、長期休暇(年末年始・夏季・ゴールデンウィーク)の日数が多く、なかには年間休日が130日を超えるメーカーもあります。1年の3分の1以上が休日というのは、かなり魅力的といえるでしょう。

厚生労働省 就労条件総合調査(令和5年)

土日休みや従業員が適切に休める休日設定も

土日休みや従業員が適切に休める休日設定も

工場の休日は業種や勤務体系によって異なりますが、基本的に土日が休みの職場が多くなっています。ただし、毎週必ず土日に休めるとは限らず、工場の繁忙期や稼働状況によっては土日に出勤しなければいけない場合もあります。もちろん、その分は振替休日がもらえますので、休みが減ってしまう心配はありません。

また、日勤・夜勤を交互に繰り返すシフト勤務は、どうしても身体への負担が大きくなるため、通常の土日休みとは異なる休日設定の工場もあります。たとえば、「4勤2休(4日連続で勤務したあとに2連休を取る)」「3勤1休(3日連続で勤務したあとに1日休みを取る)」「5勤2休(平日休みを含む)」などの勤務体系を組んで、従業員が適切なタイミングで休めるよう配慮しています。

※4勤2休や3勤1休など、工場勤務の休日に関してはこちらをチェック!
工場は休みが多い? 意外と知らない工場勤務の休日事情

まとめ

  
まとめ

今回は、公的なデータをもとに、工場勤務の年収をさまざまな視点から見てきました。

ご紹介したように、工場勤務は全産業のなかでも比較的年収が高く、福利厚生や休日なども充実しています。また、同じ製造業でもメーカーの業種を選んだり、働き方(雇用形態)を検討したりすることで、さらなる年収アップを目指すことも可能です。「製造業の仕事に興味がある」「モノづくりの現場で働いてみたい」という人は、ぜひこの機会に工場勤務の求人をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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