工場ワーカーの胃袋を支える「工場食堂」の魅力とメリットを徹底リポート!

2022/12/27 更新
工場ワーカーの胃袋を支える「工場食堂」の魅力とメリットを徹底リポート!
ここ近年、従業員への福利厚生として「社員食堂・食事補助」の拡充に力を入れる企業が増えています。とくに、大手メーカーの工場では社員食堂(食堂)のニーズが非常に高く、食を通して従業員の満足度を高め、元気で健康に働くための環境づくりが進められています。
今回は、製造現場で働く人たちの胃袋を支える「工場食堂」をテーマに、その知られざる魅力やメリットについてリポートします。
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■目次
- ●工場食堂ならではの魅力や利用するメリットとは
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・ボリューム満点の料理が安く食べられる
・昼の休憩時間が有効に活用できる
・近くに飲食店やコンビニがない場合も
・働く時間帯に合わせて3食利用できる食堂も
・栄養バランスのとれた健康的な食事ができる
- ●工場食堂で人気の定番メニュー&限定メニュー
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・カレーライス
・日替わり定食
・肉料理
・揚げ物
・麺類
・こんな限定メニューも!
- ●工場食堂に関する疑問や気になるポイントをチェック
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・食堂は誰でも利用できる?
・食堂の支払いはキャッシュレスも可能?
・食堂は深夜も利用できる??
・食堂のメニューを頼まなくても食堂は使える?
- ●大手自動車メーカーの食堂情報を紹介
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・トヨタ自動車
・日産自動車
・スバル
- ●まとめ
工場食堂ならではの
魅力や利用するメリットとは
大手メーカーのほとんどの工場内には社員食堂(食堂)があり、多くの従業員が食事をとってリフレッシュする憩いの場として人気を集めています。では、工場という職場環境において、食堂を利用する従業員にはどのようなメリットや魅力があるのでしょうか。
ボリューム満点の料理が安く食べられる

食の福利厚生を充実させることは、従業員のモチベーショアップにもつながるため、どの企業の食堂でも、満足感のある食事を安く提供することに力を入れています。
とくに、工場の仕事は体力を消耗する作業も多いため、ボリュームたっぷりの肉料理や大盛りメニューもリーズナブルに提供。「ご飯を好きなだけ食べたい!」という要望に合わせて、白飯がセルフ式(食べ放題)の食堂もあります。
昼の休憩時間が有効に活用できる

一般的に工場の昼休憩は1時間で、短いところでは45分しかありません。工場を出て外食したり、コンビニへ買い物に行ったりすると、移動するだけで時間がかかり、ゆっくり休憩できる時間がかなり減ってしまいます。工場内の食堂を利用すれば、移動時間を省いてすぐに食事ができるため、休憩時間を有効に使うことができるのです。
近くに飲食店やコンビニがない場合も

また、規模の大きい工場は郊外にあることが多く、そもそも近隣に飲食店やコンビニがない場合も少なくありません。そうした立地条件にある工場では、企業も食堂サービスの拡充により力を入れており、従業員にとっても食堂がなくてはならない存在となっています。
働く時間帯に合わせて3食利用できる食堂も

工場の仕事は勤務時間帯が日中(朝~夕方)の場合が一般的ですが、なかには早朝~午後、午後~夜、夕方~深夜に作業を行う従業員もいます。そうした勤務時間帯に合わせて、多くの食堂では昼食とともに朝食や夕食も提供しています。
栄養バランスのとれた健康的な食事ができる

また、工場の勤務体系によっては、始業~終業までに2食をとる人もいます。そうした食事情に合わせて、食堂でもサッと食べられる麺類や丼物のほか、数種類の日替わり定食や小鉢料理など、1日の栄養バランスを考えたレパートリー豊富なメニューを用意。その日の作業や体調、健康を考えながら毎食飽きずに利用でき、食事を用意する手間や1日の食費が抑えられるのもうれしいポイントです。
工場食堂で人気の
定番メニュー&限定メニュー
一般的に、男性従業員の多い工場では、食べ応えのあるガッツリ系のメニューが好まれる傾向にあります。とくに、力仕事に携わる期間工が多い自動車工場では、カロリーの高い揚げ物やボリュームのある肉料理が人気です。一方、女性は彩りやヘルシー感を重視し、いろいろな料理が少しずつ食べられる定食や、小鉢料理、サラダなどを選ぶ人が多いようです。
では、工場食堂で人気の定番メニューや、各工場のちょっと楽しい限定メニューを紹介しましょう。
カレーライス

国民食ともいわれるカレーライスは、どこの食堂でも人気の高い定番メニューです。肉や野菜が入って栄養的にも優れ、手軽に食べられてお腹もしっかり満たされます。
日替わり定食

ご飯・味噌汁に、肉や魚のメインディッシュ、付け合わせの野菜や副菜、漬物などが付いた日替わり定食は、さまざまな食材をバランスよく摂取でき、毎日飽きずに食べられるのが魅力。また、好きなおかずや小鉢料理、サラダなどが自由に選べる、ビュッフェ形式の定食も人気です。
肉料理

定番人気のハンバーグや豚肉の生姜焼きなどの肉料理は、適度なボリュームがあって食べ応えも満点。ブロッコリーやニンジン、サラダなど、付け合わせの野菜も付いているので、栄養バランスにも優れています。
揚げ物

天ぷら・フライの盛り合わせや、鳥の唐揚げ、とんかつなどの揚げ物は、高カロリーでエネルギーの補給にも好適。ご飯・味噌汁と合わせれば、しっかり食事をしたという満足感もアップします。
麺類

サッと食べられるラーメン・うどん・そばなどの麺類も、幅広い年代に人気の定番メニューです。麺類は味付けや具材にさまざまなバリエーションがあり、その日の気分で選べるのも人気の理由です。
こんな限定メニューも!
工場によっては季節のイベントメニュー(クリスマス・ハロウィンなど)や、ご当地メニューを期間限定で提供する食堂もあり、従業員からも好評のようです。また、食品工場の食堂では、自社の製品や食材を使った“工場の地産地消メニュー”が登場することも。ちょっと楽しいですよね!
工場食堂に関する
疑問や気になるポイントをチェック
食堂は誰でも利用できる?

正社員はもちろん、期間工や派遣社員、契約社員、アルバイトなど、その工場で働く従業員であれば、誰でも自由に食堂を利用することができます。また、取引先の関係者などが利用できる場合もありますが、工場の敷地内に入場できない一般の人は、基本的に利用不可となっています。
食堂の支払いはキャッシュレスも可能?

以前は現金で食券を購入するスタイルが主流でしたが、最近はICカードや電子マネー、社員証による電子精算、スマホ決済などに対応する企業も増えています。ただし、メーカーや工場によって支払い方法は異なり、キャッシュレスに対応していない場合もありますので注意が必要です。
食堂は深夜も利用できる?

ほとんどの食堂は深夜の時間帯はクローズしており、食堂内の設備やボットのお湯なども使えない場合が多いようです。そのため、夜勤の従業員に仕出し弁当を用意したり、軽食を扱う24時間オープンのミニコンビニ(無人販売機)を設置している工場もあります。
食堂のメニューを頼まなくても食堂は使える?

もちろん、食堂のメニューを頼まなくても、食堂内の設備やサービス(ポットのお湯など)を自由に使うことができます。持参したお弁当や購入したパン・お菓子などを食堂で食べたり、ポットのお湯でカップラーメンを作って食べてもOK。食後も職場仲間と談笑したり、1人でゆっくり音楽を聴いたり、従業員が思い思いに過ごす憩いの場として広く利用されています。
大手自動車メーカーの食堂情報を紹介
では、大手自動車メーカーの食堂情報(メニュー&値段の一例、食事補助代など)を紹介しましょう。
【トヨタ自動車】

《本社工場食堂のメニュー例》
●朝食セット(和食)……240円前後
●日替わり定食各種……430円前後
●カレーライス……390円前後
●そば・うどん各種……270円前後
●丼物各種……380円前後
《食事補助(期間工)》
入社日より約2週間後に1万円支給。以降1日につき250円支給
【日産自動車】

《横浜工場食堂のメニュー例》
●ビュッフェ形式が中心……1食あたり計300~400円(平均的な目安)
《食事補助(期間工)》
3万円(1回のみ)
【スバル】

《各工場食堂のメニュー例》
●日替わり定食各種……410円前後
●そば・うどん各種……150円前後
●カレーライス+サラダセット……410円前後
●そば+ミニ丼セット……410円前後
まとめ
以上、工場の社員食堂に関する話題をまとめてお届けしました。工場で働く人たちにとって、食堂がどれほど重要で頼れる存在なのか、ご理解いただけたのではないでしょうか。
とはいえ、大手メーカーと比べて従業員が少ない工場では、残念ながら食堂がない場合もあります。食堂の有無にこだわらない人や、手作り弁当派の人は問題ありませんが、毎日の食費や昼食を準備する手間などを考えると、やはり食堂がないと困るという人も多いと思います。入社してから後悔しないためにも、工場の仕事を選ぶ際には、求人情報で食堂の有無もしっかり確認しておきましょう。