1. 工場求人トップ
  2. 工場求人ナレッジ
  3. 派遣のデメリットとメリット、正社員と派遣の違いをポイント別に解説

派遣のデメリットとメリット、正社員と派遣の違いをポイント別に解説

派遣のデメリットとメリット、正社員と派遣の違いをポイント別に解説

2023/10/5 更新

  1. ■目次
    ●一般派遣で働く人と、正社員として働く人は、なにが違う?
    ●【一般派遣(有期雇用派遣)】派遣先での就業以外は待機期間に
    ●【常用型派遣】派遣会社と派遣社員が常時雇用関係に
    ●【紹介予定派遣】就業先での直接雇用を前提にした派遣スタイル
    ●【一般派遣のメリット】と【一般派遣のデメリット】
    ●【一般派遣のデメリット】

一般派遣で働く人と、正社員として働く人は、なにが違う?

一般派遣(以下 派遣スタッフ)と正社員はどんな点が異なるのでしょうか。いくつかの項目にわけて見ていきましょう。

下表は、3つの方式の派遣スタッフと、正社員の雇用形態と月給・賞与について比較したものです。派遣スタッフのメリットとデメリットを理解する前に、正社員と派遣スタッフの雇用形態や待遇について理解を深めましょう。

一般派遣で働く人と、正社員として働く人は、なにが違う?

いうまでもなく正社員は勤務する企業の社員であるため、その企業の規定にそって給与、賞与はもちろん、社会保険・福利厚生の待遇が受けられます。

一方の派遣スタッフには3つの方式があります。上表にも派遣スタッフ①〜③で表していますが、派遣スタッフとひとくちに言っても、方式によって雇用形態、ボーナスの有無、デメリット、メリットは異なりますので、違いを理解することが大切です。

【一般派遣(有期雇用派遣)】派遣先での就業以外は待機期間に

派遣会社と派遣社員が雇用契約を結ぶ方式を【一般派遣(有期雇用派遣)】といい、【登録型派遣】とも呼ばれます。

【一般派遣(有期雇用派遣)】の特徴は、最初に登録を済ませ、その後、派遣先(企業)が決まった場合のみ派遣会社と雇用契約を結べる点にあります。よって、派遣先(企業)での契約が満了(終了)となったあとは派遣会社との雇用契約は継続しません。

  1. 【月給・ボーナス】就業先の企業に派遣されている間は月給が支給されますが、待機期間中は給与は支給されません。また、一般派遣はほとんどのケースでボーナスはありません。

  1. 【福利厚生】2020年4月から、派遣などの非正規雇用者と正規雇用の正社員の不合理な待遇差の解消をめざす「同一労働同一賃金」が導入されたことで、通勤交通費の支給や、食堂、更衣室、休憩室などの福利厚生施設を社員と同様に使用することが可能に(派遣先によって使用条件があることも)。

  1. 【メリット】勤務地や業種・職種を選べるほか、就業日数や就業時間の選択肢も豊富です。「週4日、午後のみ」「平日の週3日、17時まで」など、基本的に希望に合った就業先が紹介されます。

  1. 【デメリット】雇用が不安定で、待機期間が長くなればその間は収入を得ることができません。また、希望に叶う派遣先(企業)がみつかったとしても、その派遣先での就業期間は最大3年と定められているため、3年スパンで派遣先(企業)が変わることになります。また、仕事内容も責任ある業務を任されることはないと考えておきましょう。

【常用型派遣】派遣会社と派遣社員が常時雇用関係に

【常用型派遣】派遣会社と派遣社員が常時雇用関係に差

「派遣会社の無期雇用派遣スタッフとして登録」→「派遣会社に雇用」→「派遣会社の社員として、派遣先(企業)に勤務」……このステップを踏むのが【常用型派遣】です。「常用」の文字通り、派遣会社と派遣社員が常時雇用関係(正規雇用)にあります。

  1. 【月給・ボーナス】A企業の派遣期間が満了(終了)したあとでB企業に新たに派遣されるまでに2カ月間の待機期間があった場合、派遣会社の正規雇用であることから待機期間中にも給与が支払われます。さらに、派遣会社と派遣社員が常時雇用関係にあるため、派遣会社からボーナスも支給されます。

  1. 【福利厚生】常時雇用関係にある派遣会社の福利厚生を、正社員に準じた待遇で受けることが可能。

  1. 【メリット】派遣会社との雇用関係が“無期”なので収入や待遇が安定している。

  1. 【デメリット】雇用関係にある派遣会社の指示にそって派遣先(企業)で仕事をするため、勤務地、勤務時間を自由に選べなくなる。

【紹介予定派遣】就業先での直接雇用を前提にした派遣スタイル

【紹介予定派遣】就業先での直接雇用を前提にした派遣スタイル

派遣先(企業)での直接雇用を前提に、3カ月から半年の一定試用期間、派遣社員として派遣先(企業)で勤務する方式を【紹介予定派遣】といいます。

  1. 【月給・ボーナス】試用期間はボーナスが支給されないことが多いが、派遣先(企業)に雇用された後は、基本的に正社員と同等の給与・ボーナスが支給される。

  1. 【福利厚生】派遣先に雇用された後は正社員と同等の待遇を受けられる。

  1. 【メリット】働き(収入を得)ながら早期の直接雇用をめざせるうえ、雇用先で働く期間があるため「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防げる。

  1. 【デメリット】派遣先に雇用後も、派遣社員のときと待遇が変わらないケースや、ボーナスの支給額が正社員と比較して低めに設定されていることもあるので、雇用後の待遇について(可能であれば)事前に確認しておくと安心でしょう。

【一般派遣のメリット】と【一般派遣のデメリット】

派遣スタッフの働き方、雇用形態には【一般派遣(有期雇用派遣)】【常用型派遣】【紹介予定派遣】の3つの方式があることをご紹介しましたが、ここからは「登録派遣」の名称で認知度が高い【一般派遣】を例に、派遣スタッフのメリットとデメリットを解説します。

【一般派遣のメリット】と【一般派遣のデメリット】
  1. メリット①……同じ業務を担当しているパート・アルバイトより時給がよい
    食品メーカーのオフィスワークに派遣されたNさんと、アルバイトのKさんは同じ業務を担当していますが、Nさんの時給は1600円、Kさんの時給は1100円といったように、アルバイトやパートの時給と比較して、派遣スタッフの時給は高めに設定されていることが一般的です。

  1. メリット②……技術系、専門職、有資格者の時給は高額
    IT業界やメーカーなどの技術系の派遣業務や、専門性・経歴・認知度等を考慮した派遣業務では、時給が2000円以上に設定されていることも珍しくなく、特殊技能保持者や高難度の資格保持者を対象とした派遣業務では時給が数万円にのぼることも。

  1. メリット③……社歴10年以下の正社員より、月給がよいことも
    あらかじめ決められた時給とは別に、残業分は残業代として支給されます。そのため、勤務時間が多かった月は正社員より月給が高くなることもあります。

  1. メリット④……ジャンルを問わず、多彩な職場で経験が積める
    物流メーカーでのオフィスワークを2年経験した後、大手ゼネコンでのデータ入力業務を2年、出版社での経理アシスタントを2年、さらに、医療機器メーカーでデータ作成業務を2年といった具合に、多種多様な業種や職場で経験を積むことができます。

  1. メリット⑤……その人の適性に合った派遣先を紹介してくれる
    自分にはどんな仕事が向いているのかなど、客観的に自分の適性を判断できない人には派遣会社の担当者が相談にのってくれるうえ、その人に合った派遣先を紹介してくれます。

  1. メリット⑥……働き方の自由度が高く、希望にそった派遣先で働ける
    勤務地、勤務日数、時間、職種、仕事内容、家庭の事情などの希望条件にそって派遣先を選べるため、自由度の高い環境で仕事に就くことができます。

  1. メリット⑦……派遣会社のサポートが受けられる
    派遣会社に登録する際に、希望する勤務地、勤務日数、時間、職種、仕事内容などの希望条件を聞かれ、基本的にその条件にそった派遣先を紹介されます。ひとつの派遣先での就業が満了となった後も、次の派遣先を探す手間なく、派遣会社から紹介されることが一般的です。
    また、派遣先での就業中に発生したトラブルにも、派遣会社が窓口になって派遣先の企業と交渉を行ってくれるなどのサポートを受けることができます。

【一般派遣のデメリット】

一般派遣のデメリット
  1. デメリット①……収入が不安定で、待機期間が長期化することも
    待機期間が長くなった場合、その期間中は給与が支給されません。また、提示した条件によっては派遣先がなかなかみつからず、待機期間が長期化することもあります。こうした点から収入が不安定であり、無事に派遣先が決まったとしても「最長3年」と期限が定まっているため、3年の満了後は新たな派遣先が紹介されるまで待機することもあります。

  1. デメリット②……次の派遣先が紹介されないリスクも
    派遣先での就業中に大きなミスをしたり、自分本位な言動をとったり、仕事ぶり(能力)が派遣先の合格ラインに達することなく評価が低かった場合、次の派遣先が紹介されないこともあります。

  1. デメリット③……経験、技術がない未経験者、初心者の時給は低い
    就業先が求めているスキルや経験がない未経験者や初心者として派遣先に就業した場合、同じ部署や現場で働くパートやアルバイトと時給があまり変わらないこともあります。

  1. デメリット④……どんながんばっても、社員にとっては「派遣さん」
    正社員と同じ業務に取り組んでいても、その会社の社員からすれば「派遣さん」というくくりになるため、業務意欲が低下し、がんばろうという気持ちが削がれることがあっても、求められた業務をきちんとこなさなくてはなりません。もし、割り切り感や手抜き感があからさまな場合や、不満などの感情が態度に出てしまったときは、派遣契約を解除されることもあります。

  1. デメリット⑤……やりがいの面で、ものたりなさを感じることも
    派遣スタッフの時給は高めに設定されているため、就業中は安定的に稼げる一方、仕事のやりがいの面で、ものたりなさを感じることがあるかもしれません。一般的なメーカーや物流関連、オフィスワーク系の派遣スタッフでは、特殊な業務を任される以外は、ルーチンワーク的な業務が多く、コツコツ根気よく指示された仕事をこなすことが求められます。