田舎は仕事がない?田舎でも活躍できるおすすめの仕事や働き方を紹介!

2024/6/24 更新
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■目次
- 1.「田舎は仕事がない」と言われる理由
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・大手企業や求人が少ないから
・業界・業種が限られているから
・都会より賃金が低いから
- 2.田舎では働き手が不足している
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・地方では少子高齢化による人手不足が深刻化
・都市部も地方も求人倍率は変わらない
- 3.田舎で仕事をするメリット・魅力
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・通勤のストレスが軽くなる
・若手の人材が重宝される
・生活費や固定費を抑えやすい
・働きながら子育てがしやすい
・自治体の就業サポートが受けられる場合も
- 4.田舎で仕事をするデメリット
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・収入が減る可能性がある
・娯楽・商業施設が少ない
・公共の交通手段が少ない
- 5.田舎でも活躍できる仕事・働き方
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・旅館やホテルなど観光関連の仕事
・製造業の工場勤務
・介護系の仕事
・農業など一次産業の仕事
・パソコンでできる在宅ワーク
・地域おこし協力隊
- 6.田舎で自分に合った仕事を探す方法
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・自治体の体験ツアーに参加してみる
・移住専門の求人サイトから探す
・ハローワークで探す
・就職・転職エージェントで探す
「田舎は仕事がない」と言われる理由
ここ近年、コロナ禍をきっかけに田舎暮らしへの注目が高まり、地方移住や地元にUターンする人が増えています。一方で、「田舎は仕事がなさそう……」といったイメージが強く、移住先での生活に不安を感じる人も少なくないようです。
とはいえ、実際に地方に住んでいる人も仕事をして生計を立てていますし、地元の会社に勤めている人もたくさんいます。では、なぜ「田舎は仕事がない」と不安視されるのか、その主な理由としては、以下のような点が挙げられるでしょう。
大手企業や求人が少ないから
人口が少ない地方は、多くの従業員が働く大手企業や大型施設が少なく、結果として求人数も少ない傾向にあります。地方の中小企業では、大企業のように新卒を大量募集することもないため、都会の人にとっては仕事がないと感じるのかもしれません。
業界・業種が限られているから

地方では農業・漁業などの一次産業や、製造業のような第二次産業の業種が多く、サービス業やIT業界といった第三次産業に関連する企業はあまり多くありません。そのため、地方の求人を見ても、興味のある企業や探している仕事が見つからず、仕事がないと感じる人も多いようです。
都会より賃金が低いから

地方は都市部に比べて賃金が低い傾向にあります。厚生労働省が調査した都道府県別の平均賃金を見ると、全国平均(30万6200円/月)より賃金が高かったのは、5都府県(東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県)のみという結果になっています(※)。もちろん、企業や職種によっては地方でも給料の良い仕事はありますが、高収入という条件にこだわりすぎると、希望に合った仕事は見つけにくいかもしれません。
※参考資料/厚生労働省 賃金構造基本統計調査(令和4年)都道府県別の賃金 10.pdf
田舎では働き手が不足している
地方では少子高齢化による人手不足が深刻化

「田舎には仕事がない」と言われる一方で、多くの地方では少子高齢化(生産年齢人口の減少)が年々進行し、現役世代の働き手が不足しているのが現状です。地方では進学・就職などをきっかけに、地元の若者が都会に流出するケースも多く、少子高齢化が都市部より深刻化しているからです。そのため、地方の企業ほど、慢性的な人手不足や後継者不足が懸念されているのです。
都市部も地方も求人倍率は変わらない

たしかに、都市部の方が企業や求人の数は多いものの、都道府県別の有効求人倍率(※)を見ると、都市部も地方も大差ないことがわかります。したがって、労働人口の少ない地方であれば、自分のスキルや経験が重宝されやすく、より好条件で就職・転職できるチャンスがあるのです。また、地方には独自の強みを持つ中小規模の優良企業も多いので、地方移住を検討している人は、地元企業の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
※参考資料/厚生労働省「都道府県別有効求人倍率(令和5年8月)」 001584677.pdf
田舎で仕事をするメリット・魅力
ここまで見てきたように、田舎だからといって、決して仕事がないわけではありません。では、田舎に移り住んで仕事をすることには、どのようなメリット・魅力があるのか、具体的に見ていきましょう。
通勤のストレスが軽くなる

都会では満員電車に揺られ、1時間以上かけて通勤している人も少なくありません。一方、地方では自動車通勤の人が多く、通勤時間も都市部より短い傾向にあります。毎日、長時間を満員電車で過ごす都会の人にとって、そのストレスから解放されるのは大きな魅力といえるでしょう。
若手の人材が重宝される

少子高齢化が進む地方では、企業で働く社員の平均年齢も高い傾向にあります。そのため、地方企業では将来性のある若手の人材が求められており、年齢が若いほど好条件で就職できる可能性があります。とくに、社員の年齢層が高い職場では、デジタル業務のノウハウが不足していることも多く、ネットやパソコンなどに詳しい若い世代が重宝されるでしょう。
生活費や固定費を抑えやすい

地方は都市部より物価が安い傾向にあり、日々の生活費をセーブしやすいのが魅力です。とくに、家賃や地価の相場は地方の方が圧倒的に低いため、固定費の大半を占める家賃や住宅ローンの金額が抑えやすく、同じ金額でもより広い住宅に住めるなど、住環境や経済的な面で大きなメリットがあるといえるでしょう。
働きながら子育てがしやすい

都市部に比べて、地方は保育園の待機児童が少ない自治体が多いため、共働きでも子育てがしやすい環境にあるといえます。また、地方は自然豊かな地域が多く、のびのびとした環境で子育てができるのも魅力。実家や故郷に戻るUターン移住であれば、親や親戚に子育てのサポートをしてもらえることもあるでしょう。
自治体の就業サポートが受けられる場合も

少子高齢化や人口減少が進行する地方では、地域活性化を図るために移住者を歓迎する自治体が増えています。移住者を対象にした支援制度を設けている自治体も多く、就業サポートやマイホームの資金援助などを行っている自治体もあります(下記参照)。
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《自治体の移住支援制度の一例》
●地元企業と連携した仕事紹介などの就職支援、起業支援
●地元企業に就職した人や、地元で起業した人に移住支援金を支給
●住宅購入・リフォームにかかる費用の補助や家賃補助
●空き家の紹介や家賃無料・格安での提供
●小学生以下の子どもがいる世帯への引っ越し代補助、子育て支援
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田舎で仕事をするデメリット
田舎に移り住んで仕事をする場合、実感できるのはメリットばかりではありません。ここでは、田舎で仕事をするデメリットや、生活する上での注意点を紹介します。
収入が減る可能性がある

先述したように、地方は都市部と比べて給料の水準が低い傾向にあります。したがって、これまで都会で働いていた人は、同じ職種であっても給料が下がる可能性があるでしょう。地方は物価が安く生活費を抑えやすいものの、娯楽や趣味などの出費が多めの人は注意が必要です。
娯楽・商業施設が少ない

地方は都市部より人口が少ない分、娯楽施設や商業施設なども少なめです。近隣に遊園地やテーマパーク、ショッピングモールなどがない地域も多いため、買い物やレクリエーションを楽しむ機会が減って、つまらないと感じるかもしれません。
公共の交通手段が少ない

電車やバスなどの公共交通機関が発達している都会と比べ、地方は移動手段が少ないのもデメリットのひとつです。地方によっては車がないとスーパーやコンビニ、駅や病院に行きにくいなど、日常生活に支障が出る可能性もあります。 また、車を所有するとなると、駐車場代やガソリン代、車検、保険、税金などの維持費もかかるため、それらを踏まえて家計をしっかりシミュレーションすることが大切です。
田舎でも活躍できる仕事・働き方
田舎は仕事の選択肢が少ないものの、田舎ならではの特性が生かせる仕事も存在します。ここからは、田舎でも活躍できる仕事や働き方を紹介しましょう。
旅館やホテルなど観光関連の仕事

地方の中でもとくに観光地は、旅館・ホテルや観光関連の求人が多くありますので、観光宿泊業に興味のある人は、観光地への移住も狙い目となるでしょう。自治体によっては、移住を検討している人を対象に、地元の旅館やホテルでの仕事体験を組んだツアーを募集しているケースもあります。
製造業の工場勤務

広大な敷地を確保しやすい地方には、大手メーカーの工場が数多く点在し、経験不問の求人も多い傾向にあります。そのため、工場勤務なら地方でも比較的就業しやすく、未経験からスタートできるのも魅力です。また、多くのメーカーは工場近くに寮を完備しているため、家賃の負担が軽減できるなどのメリットもあります。
介護系の仕事

介護系の仕事は全国的に人手不足が深刻化しており、高齢化が進む地方でも介護スタッフやヘルパーなどのニーズが年々高まっています。介護関連の資格を持っている人はもちろん、資格がない人でも働きながら資格取得やスキルアップを目指すことで、地域の介護現場を支えながら、将来的にも活躍の場が広がるでしょう。
農業など一次産業の仕事

農業や漁業、林業などの一次産業は、地方を中心に年々担い手が減少しています。そうした中、移住希望者から人気を集めているのが農業です。ただし、農業で生計を立てるためには、それ相応のスキルと販路の確保が必要になるため、自治体や近隣農家のサポートを受けながら、就農に必要な技術や知識を身につけていくことになります。また、農業を専業にせず、他の仕事と兼業する「半農半〇」という働き方を選択する人もいます。
パソコンでできる在宅ワーク

Webデザイナーやライター、プログラマーや動画編集など、パソコンだけで完結する在宅ワークも田舎暮らしに好適です。ネット環境があればどこでも作業でき、これまでの仕事を田舎で継続することも可能なので、就職先を見つける必要もありません。これらの仕事は未経験からでもチャレンジしやすく、コツコツと経験を積んでスキルを磨けば、フリーランスとして活躍することもできるでしょう。
地域おこし協力隊

地方移住者を対象に、政府主導で行われている仕事が「地域おこし協力隊」です。これは、地方自治体が都市部からの移住者を「地域おこし協力隊員」として任命し、農業・漁業への従事、地域の魅力発信、イベント運営などの協力活動を行いながら、その地域への定住定着を図る取り組みです。具体的な仕事内容や条件、報酬、待遇などは地域によって異なりますので、興味がある人は各自治体の情報をチェックしてみてください。
田舎で自分に合った仕事を探す方法
では、田舎で自分に合った仕事を見つけるには、どうすればいいのでしょうか。以下、おすすめの仕事探しの方法を4つ紹介しますので、希望する仕事がなかなか見つからないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
自治体の体験ツアーに参加してみる

移住者を積極的に受け入れている自治体では、移住後の生活をリアルに体感できる、さまざまな体験ツアーを実施しています。たとえば、地元企業と連携した仕事体験、農作物の収穫体験、古民家での移住体験など、地域の特性を生かした多様なプログラムがあり、各自治体のホームページや移住支援サイトから申し込むことができます。また、自治体によっては、地域の求人や就業支援サービスなどの情報もホームページで紹介していますので、ぜひチェックしてみましょう。
移住専門の求人サイトから探す

移住専門の求人サイトは、地方を中心としたさまざまな地域の求人情報を紹介しており、地域別や業種・職種別に検索して、自分が希望する移住先と仕事を見つけることができます。なかには、全国各地の一次産業に特化した求人サイトもありますので、農業や酪農、水産業などの仕事に興味がある人は要チェックです。
ハローワークで探す

全国の各都道府県に設置されているハローワーク(公共職業安定所)では、地元企業を中心とした豊富な求人の中から、自分の経歴や能力に合った仕事を紹介してもらえます。とくに、その地域のハローワークの担当者なら、地元の企業や就職事情にも詳しいので、仕事探しに役立つアドバイスをもらうこともできるでしょう。
就職・転職エージェントで探す

就職・転職エージェントで、希望する地域や地方の仕事があるか、相談してみるのもおすすめです。エージェントによっては、ハローワークに出ていない求人や、非公開の求人なども扱っているため、思ってもみなかった田舎の仕事や、地方の優良企業の仕事が見つかる可能性もあります。プロのアドバイザーが仕事探しをトータルにサポートしてくれますので、田舎でどんな仕事をしようか迷っている人も、ぜひ利用してみてはいかがでしょう。
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