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クリーンルームとは?工場のクリーンルームで働く際のメリットや注意点を解説

クリーンルームとは?工場のクリーンルームで働く際のメリットや注意点を解説

2023/5/8 更新

  1. ■目次
    ●そもそも「クリーンルーム」とは?
    ・クリーンルームの目的
    ・クリーンルームの方式
    ・クリーンルームのレベル
    ・クリーンルームの4原則とは?
    ●クリーンルームを導入している製造現場は?
    ●クリーンルームで働く際のメリット・魅力とは?
    空気がきれいな環境で働ける
    1年を通して温度・湿度が一定
    重量物を扱う力仕事が少ない
    未経験でも稼ぎやすい
    ●クリーンルームで働く際のデメリット・注意点とは?
    ・無塵服に着替える手間がある
    ・チリやホコリの除去に神経を使う
    ・トイレや水分補給に行きにくい
    ・ネイルやメイクができない
    ●クリーンルームの仕事に向いている人は?
    ・細かい作業が得意な人、集中力がある人
    ・清潔な職場で働きたい人
    ・最先端分野の仕事に興味がある人
    ●クリーンルームの仕事に向いていない人は?
    ・ルールや規定が守れない大雑把な人
    ・単調な作業を苦痛に感じる人
    ・閉所恐怖症気味の人
    ●まとめ
    ・クリーンルームのお仕事をしてみたい方はこちらから

そもそも「クリーンルーム」とは?

クリーンルームとは、空気中に浮遊する微粒子や微生物を制御し、空気の清浄度が一定レベルに保持管理されている部屋のことです。日本の産業製品に関する規格を定める「jisc(日本産業標準調査会)」では、クリーンルームを以下のように定義づけています。

  1. コンタミネーションコントロールが行われている限られた空間であって、空気中における浮遊微粒子、浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理され、また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行われている空間。

クリーンルームの目的

クリーンルームの目的

工場のクリーンルームは、目に見えない微粒子や細菌、視認しにくいホコリなどが製品に付着するのを防ぎ、一定の品質を保持することを目的としています。 とくに、食品や医薬品、半導体、精密機器などの製品は、わずかなホコリや異物が付くだけでも、品質や性能の低下(クレームにも)につながりかねません。そのため、クリーンルームは細菌や微粒子を外部からシャットアウトし、内部でも発生させないための工夫が施されています。
たとえば、室内の温度や湿度、圧力(気圧)を調整したり、静電気や電磁波、振動を除去するなど、製品や行程に適した環境条件を保つことで、汚染物質の侵入・付着・発生を徹底して抑えています。

クリーンルームの方式

クリーンルームの方式

クリーンルームの主な方式としては、清浄な空気を一定方向に流しながら排気する「一方向流方式」と、清浄な空気を室内に循環させる「非一方向流方式(乱流方式)」の2タイプがあります。
一方向流方式は清浄性能が高く、半導体の工場などで多く採用されていますが、設備の導入・維持にコストがかかるというデメリットがあります。一方、非一方向流方式は、清浄性能がやや低くなりますが、低コストで導入・維持しやすいというメリットがあります。

クリーンルームのクラス

クリーンルームのクラス

クリーンルームはJIS規格およびISO規格によって、空気清浄度のクラスが9段階(1クラス~9クラス)に分けられています。清浄度は1立方メートルの空気中に含まれる0.1μm以上の粒子数により決定し、クラスの数値が小さいほど性能が高くなりますが、その分、設備費や維持費も高額になります。そのため、各メーカーの工場では、製造する製品や工程に適したクラスのクリーンルームを導入しています。

クリーンルームの4原則とは?

クリーンルームの4原則とは?

さらに、クリーンルームの環境を維持するためには、基本ルールとなる以下の4原則を厳守する必要があります。クリーンルームで働くすべての人が、これらの原則をしっかりと理解し、日々の業務で徹底することが重要です。

  1. 《原則1・異物を持ち込まない》
    ●材料・機器などは洗浄してから持ち込む
    ●エアシャワー浴びてから入室する
    ●室内にゴミやホコリ、チリを持ち込まない
    ●室内に不要な私物を持ち込まない

  1. 《原則2・異物を発生させない》
    ●作業中は無塵服(クリーンスーツ)・マスク・キャップ・手袋・作業靴を着用する
    ●発塵しやすい備品や材料は使わない
    ●室内で無駄な動きはしない(走る、大声を出すなど)

  1. 《原則3・堆積させない》
    ●室内にホコリだまりをつくらない
    ●清掃しやすい室内レイアウトにする(凸凹や隙間を少なくする)

  1. 《原則4・排除する》
    ●発塵付近で排気する
    ●室内の気流を妨げるものを置かない

クリーンルームを導入している製造現場は?

クリーンルームは、多種多様な業種の工場で導入されています。クリームルームで製造されている主な製品分野は以下の通りです。

  1. ●半導体関連の部品・製品
    ●LED部品(液晶パネルなど)
    ●光学機器(カメラのレンズなど)
    ●医療機器
    ●医療品、医薬品
    ●食料品、食品パッケージ
    ●樹脂製品

これらの製品に共通する注意点は、「異物を混入させてはならない」ということです。 とくに、医療・医薬品や食料品は人間の体内に入る製品ですので、もし異物や細菌などが混入してしまうと、人体に被害が及ぶ可能性があります。異物混入による健康被害は、社会的な信用問題にも直結しますので、製造現場では徹底した衛生管理が行われているのです。

また、半導体や電子部品、精密機器、樹脂製品などは、目に見えない微粒子が混入しただけで性能に影響が出るものもあるため、ほとんどの製品はクリーンルーム内で製造されています。ただ、製造する電子部品の種類や行程によっては、クリーンルームを導入していない工場もあります。

クリーンルームで働く際のメリット・魅力とは?

工場のクリーンルーム勤務は、一般的な工場勤務にはないメリットがあります。では、実際にクリーンルームで働く際のメリットや魅力について見ていきましょう。  

空気がきれいな環境で働ける

空気がきれいな環境で働ける

クリーンルーム内は、目に見えるホコリやチリはもちろん、目に見えない微粒子まで取り除かれているため、他の工場勤務と比べて格段にクリーンな環境で働けるのが魅力です。粉じんや細菌なども少ない衛生的な環境なので、気持ちよく安心して勤務できます。

1年を通して温度・湿度が一定

1年を通して温度・湿度が一定

一般的な工場勤務の場合、空調が不十分で「夏は暑くて、冬は寒い」といった声も聞かれますが、空調管理が徹底したクリーンルーム内は、夏場も冬場も一定の気温・湿度が保たれており、1年を通して快適に働くことができます。

重量物を扱う力仕事が少ない

重量物を扱う力仕事が少ない

クリーンルームでの仕事としては、検査業務、部品の組立、マシンオペレーター、梱包・仕分けなどの軽作業が中心となります。体力に負荷がかかる作業や、重量物を扱う力仕事が比較的少ないため、年齢や性別に関係なく仕事に携わることができます。
ただし、軽作業といっても、長時間の立ち仕事や原材料の運搬作業などもありますので、体力に不安がある人は事前に確認しておきましょう。

未経験でも稼ぎやすい

未経験でも稼ぎやすい

クリーンルームの仕事には、未経験から就業できる職種も多くあります。基本的に仕事内容は単純な軽作業が中心で、作業内容や手順に関するマニュアルも用意されていますので、比較的短期間で仕事を覚えることができます。
また、クリーンルームの仕事は、特殊な環境下での勤務となるため、給料の水準がやや高めに設定されているケースが多くなっています。よって、特別な資格や経験がなくても、比較的稼ぎやすいというメリットがあります。

クリーンルームで働く際のデメリット・注意点とは?

クリーンルームで働くメリットや魅力がある一方で、個々の考え方や場合によってはデメリットとなる面があるのも事実です。以下、クリーンルームで働く際のデメリットや注意点を見ていきましょう。

無塵服に着替える手間がある

無塵服に着替える手間がある

クリーンルームで作業する際には、全身を覆う無塵服(クリーンスーツ)の着用が義務づけられています。入室時に無塵服とキャップ、マスク、手袋、作業靴を着用し、トイレや休憩で退室する際は脱がなければいけないので、入退室のたびに着替えるのが面倒と感じるかもしれません。また、無塵服での作業に慣れるまでは、動きにくい、息苦しいと感じることもあります。

チリやホコリの除去に神経を使う

チリやホコリの除去に神経を使う

クリーンルームへ入室する前には、身体に付着したホコリやチリ、毛髪などを徹底して取り除く必要があります。まず、防塵服や作業靴の裏に付着したゴミを、コロコロや粘着シートで念入りに取り除き、全身にエアシャワーを浴びてからでないと入室することはできません。わずかなチリや髪の毛1本も持ち込まないよう、細心の注意が求められますので、人によってはストレスと感じるかもしれません。

トイレや水分補給に行きにくい

トイレや水分補給に行きにくい

気軽にトイレへ行きにくい点も、クリーンルームで働くデメリットのひとつです。ほとんどの工場はトイレがクリーンルームの外にありますので、まずクリーンルームを出て防塵服を脱ぎ、トイレに行って用を済ませ、ふたたび防塵服に着替え、付着したゴミを取り除き、エアシャワーを浴びて入室する……といった手順を踏むことになり、トイレに行くだけで相当な手間と時間がかかってしまうのです。

また、クリーンルームに飲食物を持ち込むことはできないため(室内での飲食も禁止)、喉が渇いて水分補給に行く際にも同じような手順を踏むことになります。よって、クリーンルームに入る前には、トイレや水分補給を済ませておくよう習慣づけることが重要です。

ネイルやメイクができない

ネイルやメイクができない

工場のクリーンルームでは、原則としてメイクやネイルが禁止されています。メイクの粒子やネイルの破片などが、製品の隙間に入り込む恐れがあるからです。同じように、クリーンルームでは異物混入を防ぐため、アクセサリーの着用や長髪・ヒゲも禁止されており、業種によっては香水や整髪料を禁止している工場もあります。
おしゃれを楽しみたい人には厳しいと感じるかもしれませんが、クリーンルームで働く以上、これは守らなければいけないルールです。メイクやアクセサリーは勤務後に楽しみましょう。

クリーンルームの仕事に向いている人は?

ここからは、クリーンルームの仕事の適性について解説します。まず、クリーンルームの仕事に向いている人・適した人の特徴を見ていきましょう。

細かい作業が得意な人、集中力がある人

クリールームの仕事には、数ミリ単位の微細な部品を組み立てる作業や、専用の顕微鏡で目に見えない異常をチェックする検査作業などもあります。よって、手元の細かい作業や、集中力を要する作業が得意な人に向いているでしょう。

清潔な職場で働きたい人

工場のクリーンルームは、空気中のホコリやチリ、微粒子や細菌などが極めて少ないため、他の工場勤務と比べて圧倒的に清潔な環境で働くことができます。鼻や喉が敏感なアレルギー体質の人、ハウスダストや花粉症で悩んでいる人など、空気のきれいな職場で快適に働きたいという人にも好適です。

最先端分野の仕事に興味がある人

クリーンルームでは半導体や電子機器など、最先端分野のモノづくりに携われるチャンスが多くあります。たとえば、半導体の工場であれば、クリーンルームで細かな電子部品を組み立てたり、専用の機器を操作したり、完成した製品を検査したりします。日々最先端の技術や製品に触れることができるので、モノづくりや先進機器に興味がある人にとって、魅力的な職場といえるでしょう。

クリーンルームの仕事に向いていない人は?

では次に、クリーンルームの仕事に向いていない人・注意したい人の特徴を見ていきましょう。

ルールや規定が守れない大雑把な人

先述したように、クリーンルームは清浄な環境を維持するために、服装や身だしなみ、禁止事項・行動など、就業に関するさまざまなルールや規定が設けられています。
しかし、「これぐらいなら平気だろう」とルールを無視したり、規定を守らない人が1人でもいると、クリーンルームの環境が維持できず、製品の不良やクレームが発生する恐れもあるのです。よって、厳しいルールに縛られるのが苦手な人や、細かい規定が守れない大雑把な人は、クリーンルームの仕事には向いていないといえるでしょう。

単調な作業を苦痛に感じる人

クリーンルームの仕事には、単純作業や反復作業を一つひとつ確実にこなす集中力が求められます。仕事中は周囲のスタッフと会話することも少ないため、1人でコツコツと作業するのが苦手な人や、単調な作業に飽きて集中力が続かない人には、苦痛と感じるかもしれません。

閉所恐怖症気味の人

異物の侵入をシャットアウトするクリーンルームは、構造的にも外部から閉ざされた特殊な空間です。そうした環境にあることから、クリーンルームに入ると「閉じ込められている」「外から遮断されている」「息苦しい」と感じる人もいるようです。とくに、閉鎖された空間や狭い場所が苦手な「閉所恐怖症」の傾向がある人は要注意です。

まとめ

以上、クリーンルームの基礎知識とともに、工場のクリーンルームで働くメリットや注意点、仕事の適性についてご紹介しました。
クリーンルームで働く際には、さまざまなルールや規則を守らなければいけませんが、「空調完備の快適な環境で働ける」「軽作業が中心」「未経験でも給料水準が高い」「最先端分野の仕事に携われる」など、魅力的な面もたくさんあります。本記事を読んでクリーンルームの仕事に興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。

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