車関係の仕事に就きたい人へ!自動車に関わる仕事5選と業界の将来性

2024/2/21 更新
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■目次
- 1.車好きにおすすめの自動車関係の5職種
- 2.自動車製造の仕事について
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・自動車製造の仕事内容
・自動車製造の仕事に求められるスキル・資格
・自動車製造職の平均的な年収
- 3.自動車整備の仕事について
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・自動車整備の仕事内容
・自動車整備の仕事に求められるスキル・資格
・自動車整備士の平均的な年収
- 4.自動車設計・開発の仕事について
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・自動車設計・開発の仕事内容
・自動車設計・開発の仕事に求められるスキル
・自動車設計・開発エンジニアの平均的な年収
- 5.カーデザインの仕事について
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・カーデザインの仕事内容
・カーデザインの仕事に求められるスキル
・カーデザイナーの平均的な年収
- 6.自動車販売の仕事について
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・自動車販売の仕事内容
・自動車販売の仕事に求められるスキル
・自動車販売職の平均的な年収
- 7.日本の自動車業界の将来性は?
- 8.まとめ
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1.車好きにおすすめの自動車関係の5職種

日本の基幹産業のひとつである自動車産業は、業界のすそ野が広く、関係する職種も多岐にわたるのが特徴です。
なかでも、自動車業界の代表的な仕事といえば「自動車製造」「自動車整備」「自動車設計・開発」「カーデザイン」「自動車販売」の5職種が挙げられます。これらの職種は、自動車そのものに直接関われる仕事なので、とくに車好きの人にはうってつけといえるでしょう。
では、これら5つの職種について、それぞれの仕事内容や求められるスキル・資格、平均収入などを詳しく見ていきましょう。
2.自動車製造の仕事について
自動車製造の仕事内容

自動車製造工場には、自動車のパーツ類を製造する部品工場と、さまざまな部品を集めて1台の車を完成させる組立工場(自動車メーカーの工場)があります。とくに、組立工場は工程数が多いため、車体やパーツの組立・加工・溶接・プレス・塗装・検査など、初期段階から完成まで作業が細分化されているのが特徴です。
自動車製造の仕事に求められるスキル・資格

自動車製造工場の仕事は、基本的にライン作業が中心となります。とくに期間工の場合は、決められた製造ラインでの単純作業がメインとなるため、特別なスキルや資格、実務経験がなくても従事することが可能です。
ただし、担当する工程によっては、大きなパーツや重量物を取り付ける力仕事もありますので、ある程度の体力は求められるでしょう。また、難易度の高い溶接・塗装作業などは、専門的なスキルや資格が必要になる場合もあります。
自動車製造職の平均的な年収

厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査(※)によると、自動車製造職(自動車組立従事者)の月額給与の平均は28万6000円、年間あたりの特別給与(賞与など)の平均額は94万4000万円となっています。以上の給与額から平均年収を算出すると、28万6000円(月額)×12ヵ月+94万4000円(賞与など)=437万6000円となります。
もちろん、実務経験や就職先、雇用形態などによって収入は変わってきますが、日本国内における全労働者の平均年収(約443円)と比較すると、ほぼ同等の水準といえるでしょう。
※参考資料/厚生労働省 賃金構造基本統計調査(令和4年)
賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
※次章以降の職種の月額給与・特別給与の額も、同調査からの出典となります
3.自動車整備の仕事について
自動車整備の仕事内容

新車の納車前点検・整備作業をはじめ、車検や法定点検などの点検作業、故障車や事故車の修理・板金作業など、自動車が安全に走行するための各種業務を担います。ディーラーや販売会社の整備工場、カー用品店のピット、ガソリンスタンドなど、さまざまな就職先があります。
自動車整備の仕事に求められるスキル・資格

自動車整備の仕事は無資格でも従事できますが、関われる業務が限られてしまうため、活躍の場を広げるなら、自動車整備士の資格を取得するのがおすすめです。自動車整備士の資格は1・2・3級と特殊の4種類があり、いずれも実務経験を積んだうえで国家試験に合格する必要があります。
自動車整備士の平均的な年収

自動車整備・修理従事者の月額給与の平均は28万4000円、年間あたりの特別給与(賞与など)の平均額は85万1000万円となっています。以上の給与額から平均年収を算出すると、28万4000円(月額)×12ヵ月+85万1000円(賞与など)=425万9000円となり、全労働者の平均年収(約443円)と比較すると、同等~やや低い水準となっています。
実務経験や就職先などによって収入は変わってきますが、現場でスキルを磨きながら上位資格を取得することで、さらなる収入アップも目指せるでしょう。
4.自動車設計・開発の仕事について
自動車設計・開発の仕事内容

自動車の設計・開発の仕事は、基本的に自動車メーカーのエンジニア(社員)が担当しており、コンセプトに基づいて新車の基礎設計を行い、開発やテストの指揮にも当たります。開発・設計担当者の業務分野は、自動車の内部構造や外版、エンジン、駆動系など多岐にわたり、構想設計→基本設計→詳細設計の順で設計図を作成していきます。
自動車設計・開発の仕事に求められるスキル

新車を発売する上で、設計・開発は自動車の安全性に関わる重要な工程となるため、流体力学や材料力学、機械工学などの専門知識を習得していることが求められます。専門的な知識は工学系の専門学校でも習得できますが、日本の自動車メーカーは学歴重視の大手企業が多いため、現実的には大学や大学院を卒業していることが条件となるでしょう。
自動車設計・開発エンジニアの平均的な年収

自動車設計・開発エンジニア(機械技術者)の月額給与の平均は34万3000円、年間あたりの特別給与(賞与など)の平均額は137万8000万円となっています。以上の給与額から平均年収を算出すると、34万3000円(月額)×12ヵ月+137万8000円(賞与など)=548万8600円となります。
実務経験や就職先などによって収入は変わってきますが、全労働者の平均年収(約443円)と比較すると、かなり高い水準といえるでしょう。
5.カーデザインの仕事について
カーデザインの仕事内容

自動車の開発コンセプトに合わせて、新車の外装や内装をデザインする仕事で、外装はエクステリアデザイナー、内装はインテリアデザイナーが担当します。新車のデザインは、基本的に自動車メーカーのデザイン部門が手がけていますが、車種によっては大手のデザイン会社や有名デザイナーが参画するケースもあります。
カーデザインの仕事に求められるスキル

自動車の安全性や機能性を保ちつつ、ユーザーに受け入れられるデザインに仕上げるためには、芸術的なセンスだけでなく工学的・力学的な専門知識も必要です。そのため、自動車メーカーで活躍するカーデザイナーは、美術系の大学でインダストリアルデザイン(工業デザイン)を学んだ人が多い傾向にあります。
カーデザイナーの平均的な年収

デザイナーの月額給与の平均は32万9000円、年間あたりの特別給与(賞与など)の平均額は63万2000万円となっています。以上の給与額から平均年収を算出すると、32万9000円(月額)×12ヵ月+63万2000円(賞与など)=458万円となります。
実務経験や就職先などによって収入は変わってきますが、全労働者の平均年収(約443円)と比較すると、やや高い水準といえるでしょう。ただし、これは一般的なデザイナーを含めた平均額となるため、自動車に特化したカーデザイナーの収入は、平均より高くなると考えられます。
6.自動車販売の仕事について
自動車販売の仕事内容

自動車メーカーの販売店舗やディーラーで、顧客に新車や中古車を提案・販売する営業職です。自動車の販売以外にも、既存顧客への点検案内や修理、保険、車検などのアフターサービス業務を担当し、購入後のカーライフをトータルにサポートすることも重要な業務となります。
自動車販売の仕事に求められるスキル

自動車販売の仕事は、特別なスキルや資格、実務経験がなくても従事できますが、扱う車種の技術的な面や、自動車の購入・保険などに関する専門知識は必要です。販売する自動車の性能や機能、構造、整備、修理、保険、ローンなど、さまざまな面から十分な情報を提供し、顧客に納得・安心して購入してもらうことが、次回の購入や信頼にもつながるからです。
こうした知識は就職後の研修で習得できますが、やはり顧客との対話が何よりも重要となるため、それ相当のコミュニケーションスキルは必須となるでしょう。
自動車販売職の平均的な年収

自動車販売職(自動車営業職従事者)の月額給与の平均は33万5000円、年間あたりの特別給与(賞与など)の平均額は104万1000万円となっています。以上の給与額から平均年収を算出すると、33万5000円(月額)×12ヵ月+104万1000円(賞与など)=506万1000円となり、全労働者の平均年収(約443円)より高い水準となっています。
実務経験や就職先などによって収入は変わってきますが、販売台数を稼ぐことでインセンティブがつく場合も多いため、努力次第でさらなる収入アップも期待できるでしょう。
7.日本の自動車業界の将来性は?

ここ近年、若者の車離れがメディアなどで指摘されることが多く、自動車産業の将来に不安を感じている人もいるかもしれません。しかし、日本が誇る自動車産業の高い技術力は世界から注目されており、今後も国内外で日本車の需要が高まっていくことが予測されます。
さらに、次世代を担う電気自動車や自動運転など、未来に向けた先端技術の開発も年々進んでおり、将来的にも大きく期待される業界であることは間違いないでしょう。
8.まとめ
今回は、車好きな人におすすめの自動車関係の5職種をご紹介しました。
自動車に関わる仕事に憧れている人も多いと思いますが、自動車メーカーで設計・開発・デザインを手がける仕事は、就職・転職のハードルがやや高いのも事実です。一方で、自動車の製造・販売の仕事は未経験OKの求人が多く、現場でスキルや経験を積みながらキャリアアップする人も多くいます。
車が好きで自動車に直接関わりたいと考えているなら、まずは未経験からチャレンジできる仕事を検討してみてはいかがでしょうか。
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